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宝探し

コラム:Clafters   孟澤珺


今日、はじめての町歩き、とてもワクワクしていた。
Clapの開催地は西荻窪。
はじめて訪れた。都市中心となる新宿や渋谷と違い、古くても住みやすい雰囲気を感じたのである。商店街が一つ、二つあるというより、駅周辺が商店街になっているエリアだと思う。定食屋、イタリア、フランス、タイ料理、コーヒー、デザート、パン屋など様々なタイプがある。賑やかな店があるし、空き店舗もある。

店の外で面白い置物

自転車に乗る方がたくさん、のんびりしていて、ピンピンと自転車のベルが鳴っている音が聞こえる。私は中国出身で、まるで90年代ぐらいのドラマのようだと感じた。
そして、どんなに小さな店の外でも、必ず1、2台の自転車が停っている。私は自転車が停っている様子を見ることが好きだ。停っている様子から見ると、乗った人がさっきどのような気持ちで入り口に入るのか想像できる。ちょっと焦った方は、自転車が一直線に綺麗に停まっておらず、ちょっと壁に寄りかかったり、自転車の先頭が傾いたりしている。

自転車親子

南にまっすぐ歩いている途中に、田舎っぽくなる気がした。なぜなら小さな農園を見つけたからである。ミニビニールハウスや藤棚など、生き生きしている野菜と果物がたくさんある。それは隣に住んでいる地元住民が自分で育てられている農産物だそうだ。みんなの好みそれぞれから、一つの小さな農園でもたくさん種類の農産物があって、見るだけでも楽しかった。

小さくても綺麗な農園

最後は西荻窪駅に戻った。どうしても商店会の空に吊り下げられている象に気になったので、その周辺から答えを探そうと思う。そして、駅前でも同じような象の彫刻を見つけた。

西荻窪六童子の花ちゃん

近づいたら、なるほど、これは六童子中の一つ花の童子である。
童子像を鑑賞しながら、まちめぐりを楽しむために、彫刻家薮内佐斗司 作「童子像」を西荻窪地域6箇所に設置したというわけだ。街歩きのメンバーと共有すると、みんなも他の童子を見たことがあって、まさかこれが六童子だと思っていなかった。
宝探しのような街歩きをして、珍しい体験だった。

Center line art festival Tokyo 中央線芸術祭【ClafT】は街と人とアートを繋ぐ回遊型アートフェスティバルとして2021年にスタートしました。
フェスティバルを通して「人・地域・世代を繋ぐ、芸術・文化の創造と発信のプラットフォーム」 として、東京の中心から西へ向けて文化領域を拡大してゆくとともに、都市から自然への文化のグラデーション化を図り、緩やかに繋げてゆくことを目指しています。

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