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都市(まち)に関わる映画のご紹介 ②

こんにちは。
本日ピックアップするのは、ナイト・オン・ザ・プラネット(英題:Night on Earth)です。
こちらは1992年に公開されたオムニバス映画ですが、時折一部の映画館でも上映されていおり、大変人気な作品となっています。
(ちなみにオムニバスとはラテン語で”全ての物の為に”を意味するそうですが、AnthologyもしくはDramaというジャンルに英語圏ではカテゴライズされていると思います。)

既にご覧になられたことがある方は、こちらの映画を”「都市(まち)に関わる映画」というジャンルに入れていいのか?”と思われたかもしれません。

そう思われた方にも、少し違った視点からまたこの映画を見直すきっかけになって頂ければと思い、ご紹介させて頂きます。

まえがき

ナイト・オン・ザ・プラネットはタクシー運転手と乗客の掛け合いを軸に、ロサンゼルス、ニューヨーク、パリ、ローマ、ヘルシンキのある日の同じ夜を舞台にストーリーを展開していく映画です。(こちらの文章は、Filmarksさんより引用させて頂いております。)

映画の斬新な設定と次々と起こるハプニングがとても刺激的で今回のテーマである、映画のどういった点がまちを学ぶのに使えるの?ということは抜きにしても、存分に楽しめます。

まち視点からみる、この映画の魅力

私がこの映画を知ったきっかけは、まちはどうやってデザインされ、土地はどのように所有・利用されてきているのか?を学ぶ授業のとある週の事前課題でこの映画の鑑賞が提示されており、課題として観たのが最初です。

この文章からも推察できるように、この映画は世界の代表的な都市のデザインを感じ取ることができます。例えば、ローマにおいては中世の建築や都市計画が色濃く残っており、パブリックに求めていた意味や機能が今とは少し違い、モビリティにとっては少々利便性の悪い通路が目立ちます。
撮影当時の視点で行けば、都市の変化に対処できてはいるが対応はできていない。といった印象なのかな?ともとれますが、今でいえば、歩行者にとってかなり優しいデザイン(外に出て歩きたくなるような景観デザインと適度な通路の狭さ)で、車交通を減らそうとしている。とも捉えることができ、なんだか今どきだな。とも解釈することもできます。

また、当時のそれぞれの都市が抱える社会模様(課題や状況)も、タクシーという仕事の社会における立ち位置、乗客とタクシー運転手の掛け合いから読み取ることができます。

誰がまちに関わっているのか?
まちはどういう主義・思想を表しているか?
タクシーはまちの中でどのような社会的役割を担っているのか?

こんなことを少し考えながら観てみると、物語とは別の違った面白さがあるかもしれません。

2分弱のTrailerがYou tubeで公開されていたので、映画の雰囲気を感じる為に是非ご覧になってみて下さい。(字幕無しで言語はそれぞれの国の第一言語となっておりますので、ご注意下さい。)

映画自体は日本語字幕のものもありますので、英語が苦手な方もご安心下さい。

また、この映画が良かったよ!というおすすめがあれば、是非教えて下さい。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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