見出し画像

HUMAN MONUMENTS "場”と”時”をつなぐスマートたち①

こんにちは。
本日は、目に見える範囲にスマートデバイスを使って、意図した気づきを与えたいと模索する人たちの作品を一つご紹介しようと思います。

スマートって??


*スマートデバイスの本来の定義は、AlexaやGoogle Home等といったハブ的な機能の持つデジタル装置を指し、デジタルとはインターネット技術を介したもの。という定義が一般的です。

このシリーズにおけるスマートとは、
「デジタルテクノロジーを要しているもの」
と定義させて頂き、デジタルテクノロジーは一般的に、
「インターネット技術・もしくはそれに関連ある技術を用いているもの」
と定義されているので、
そういった技術全般が関与にしているもの。をスマートとし、デバイスはあくまでも ”装置” という意味合いで使用させて頂きます。

まえがき


少々まどろっこしい定義を書いてまで、スマートという言葉を使いたかったのには訳がありまして、、、

”まち” ”スマート”と言う2つの単語を聞くと皆さんは何を思い浮かべますか?
もしかしたら、”まちがデジタルテクノロジーで管理されている都市”のようなものがぱっと思い浮かぶのではないのでしょうか?

今回私が紹介するのは、そういった大きなスケールではなく、街の1通りや広場で行われているものをご紹介しようと思います。
イメージ的には「喋るAIを搭載したデジタルサイネージ」がどこかの場所に設置されていて、会話ができるみたいなスケールです。(ところで、これは今でもつづいているのでしょうか?)

クーガー㈱が開発した「バーチャルヒューマンエージェント」*Webメディア GASKETより参照

大きいスケール以外にも、スマートシティってあるんだ。みたいに思ってもらえたら嬉しいです。

Human Monuments


こちらは、Thalysという鉄道会社の旅行プロモーションでつくられたものでベルギーのブリュッセルで行われた、スマート(ホログラフィーを用いたもの)です。
*ホログラフィー!?となる方もいらっしゃるかと思いますが、映像を見て頂ければ直感的に理解できると思うので、ご心配なく。

ブリュッセル中央駅のすぐ近くにある Mont des Arts という場所に台座を設置し、その上に5mにもなる スマート を置いております。
都市の中心地にこれだけのふんだんなオープンスペースを維持出来ていることに個人的には感銘を受けましたが、一見物寂しく見える開いた空間には人が遊ぶ余白が詰まっているんだ。ということをスマートが教えてくれている気がします。

記事で読んだ程度ですが、こちらの背景としては観光産業の激しいヨーロッパで2018年(プロモーション当時)12位と苦戦し、なおかつ2016,17年のテロによりイメージが悪くなっているブリュッセルには、こんなに魅力的な人たちがいるんだよ。ということを訴えかけたい為のキャンペーンになります。
鉄道会社としては、ドイツ・オランダ・ベルギー・フランスを繋いでいるため、4か国の中で一番商材地として弱いベルギーの利用を促したいという意図があるのではないでしょうか?
台座に書いてある ”In Brussel, real monuments are the people”
シンプルかつ強い。ブリュッセルにも色々ランドマークはあるけど、それよりも結局一番魅力的なのはそこにいる”人”でしょ!?ということを表したかったのかな?と思います。

手法としては、動画でも映っている通り、通行人に声をかけ、260度カメラにて3Dスキャンを行い、ホログラムを作成・ストック。随時追加し投影?という形だと思います。(一部記事より参照しております。)
期間や告知方法などは見えてきませんでしたが、外から人を呼ぶ為というよりは、ブリュッセルに関わる人たちの市民感(Civic Pride)を高めるもののような気がして、でもWord of Mouthで市民が介在者となって外の人を呼んでくるということを計算していたら、、、
というような形で何とも想像を掻き立てられるプロモーションです。
(この企画知ってるよ!という方がいらっしゃったら、是非教えて頂けると嬉しいです。)

おわりに

いかがでしたでしょうか?
ブリュッセルが気になる!!という方は、観光プロモーションのインスタアカウント@welovebrussel@visitbrussels のURLをこちらに添付しておくのでチェックしてみて下さい。

また、過去にこのプロモーション以外にもThalysとROSA PARISによる作品をこちらで紹介しているので、面白いな!と思った頂けた方は是非目を通してみて下さい!

最後までお付き合いいただきありがとうございました。


この記事が参加している募集

このデザインが好き

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?