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砂塵戦機リプレイ

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"砂海"と呼ばれる広大な砂漠。 そこは、地下資源の開発競争に端を発した東西二大勢力の70年に及ぶ戦争の末、資源自体が枯渇して戦略的価値を失い、そして打ち捨てられた土地。 通信、交…
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第6話-リトルラックは砂塵を駆ける-後編

第6話-リトルラックは砂塵を駆ける-後編

■ Round2 ■GM さて、前回の続き。敵が使用してきた電波妨害、ハワードシステムによってPCたちを含むWW社軍は、当たる弾丸が当たらず、躱せる弾丸が当たるという事態に陥っていた。
 ……が、なんという偶然。システムの開発者、ロイ・ハワード博士こそレンの父であり、レンが自宅の倉庫で見つけたソードマンにはハワードシステムに対する対抗機構が備えられていた。

レン お父さんのお陰です!

アントニ

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第6話-リトルラックは砂塵を駆ける-前編

第6話-リトルラックは砂塵を駆ける-前編

■ 前回のあらすじ ■ すべてのはじまりは70年前。

 帝国軍の大反攻時、帝国に奪われることを恐れた当時の基地司令によって秘匿された物資の奪取。それが敵の目的だった。

 そのためにWW社とポラリス市との小競り合いを泥沼化させ、秘匿地域に近い北限支社の戦力を削った。

 WW社がポラリス市との決着をつけ、北限支社の奪回に乗り出すまでの数週間、その間に秘匿された資源を入手する――そのための計略。7

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第5話 リトルラックは希望に縋る-後編

第5話 リトルラックは希望に縋る-後編

■ 潜入作戦・後編 ■■ Round2 ■

GM ……さて、後編です。マヒル君の懇願と、ボードウィン大尉の要請に従って、北限支社付近のブラックスワン支配地域へと生身で向かった君達。地下道を通って強制収容所へと潜入した1Rめが終了したところで終わっていました。

ケイン 思い出しました!

ヨルノハ はいっ!

GM 事前に告知していた通り、今回はA:GuS戦闘はしない予定ですので、とにかく今ある

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第5話 リトルラックは希望に縋る-前編

第5話 リトルラックは希望に縋る-前編

■ 前回のあらすじ ■ 当初水利権の争いと思われていたポラリス市との戦いだったが、その裏でマッチポンプをしていたものがいるらしいと判明。
 その可能性に気付いたライゼン委員はリトルラックに機密情報を届ける依頼をするものの、リトルラックはこれを予期して仕掛けられたと思われる機雷によって深刻な被害を受けてしまう。
 足が止まったところを襲撃されるも、なんとか救援が間に合い、危機を脱したが、情報は時すで

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第4話 リトルラックは砂塵に沈む-後編

第4話 リトルラックは砂塵に沈む-後編

 ■ 混沌たる戦場 ■GM さて、後半です! 今回のレギュレーションはAC-BDでの分断戦闘!
 BDチームはジュリエットを護衛しつつ敵リーダーか敵母艦を撃墜、ACチームはその間船の防衛という感じだったね。

アントニオ 相手がCにきてくれれば!

GM 出ませんよ。(笑) でもまあ【突撃】でC→Aに近接攻撃することはできまする。

アントニオ カノンが火を噴かないな。

レン BDラインはレンが

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第4話 リトルラックは砂塵に沈む-前編

第4話 リトルラックは砂塵に沈む-前編

■ 前回までのあらすじ ■ 水利権を巡り、WW社とポラリス市の戦いの火ぶたが切って落とされた!
 ――と、思いきや、戦いの発端となったテロ行為をポラリス市が関知していなかったことが判明し、両社を争わせたい第三者の介入の可能性が浮上。
 WW社のライゼン委員はこの事態を本社に報告するべく、リトルラックに新たな依頼をするのであった――。

GM ……てな状況でした。

アントニオ でしたな!

ケイン

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第3話 リトルラックは曇天を仰ぐ-後編

第3話 リトルラックは曇天を仰ぐ-後編


■ 前回までのあらすじ ■ 貯水池を狙ったテロ行為に、WW社ライゼン委員は激怒した! かの邪知暴虐なポラリス市軍を除かねばならぬ!
 ――かくして、急遽編成されたWW社+フリーランスによる混成部隊によってまだ完全に勢力下に入っていないと思われるゲリン市の制圧作戦が敢行されることとなり、制圧作戦の一翼を担うことになったリトルラックだったが、時間が勝負というのに、滅多に降るはずのない雨がよりにもよっ

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第3話 リトルラックは曇天を仰ぐ-前編

第3話 リトルラックは曇天を仰ぐ-前編

 水利権争いに巻き込まれ、戦闘になるも、WW社の援軍が間に合い、なんとか無事に切り抜けることができたリトルラック。
 それも束の間、WW社からは「専属にならないと契約きっちゃうかもよ?」と選択をつきつけられてしまうのだった。
 リトルラックの明日はどっちだ?

GM ……とまあ、そんな感じだったね。

一同 はーい!

GM さて、まずは成長確認……クルーを一人雇うことにしたんだっけ?

アントニ

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第2話 リトルラックは振り向かない-後編

第2話 リトルラックは振り向かない-後編

■ Round3の続き!  ■

GM さて、前回は、第1話のラストに判明した水利権絡みのやべー状況から離脱すべく来た道を帰っていると、案の定襲撃をうけたー、というところでした!

レン でしたね~。

GM ファストフェイズの結果、ボクサーたちがBに留まったので、Cに移動して攻撃を避けまして。このRは互いに遠距離攻撃担当だけ殴りあう感じになりそう……ってところでメインフェイズ。

ケイン オレか

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第2話 リトルラックは振り向かない-前編

第2話 リトルラックは振り向かない-前編

■ 前回のあらすじ ■ 無事に水運びの仕事を終えた、と思ったリトルラックだったが、思いの外売り上げが伸びない。

 理由を訝しんだダニーとアントニオが探りを入れると、なんと近隣で水源が発見されたことが発覚!しかも、安い水をエサに近隣都市への影響力を高めている真っ最中だという。

 この時点でWW社との共存の道はなし! WW社と懇意にしているリトルラックは蜂の巣に首を突っ込む形となってしまったのだ!

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第1話 リトルラックは砂海に踊る-後編

第1話 リトルラックは砂海に踊る-後編

~~~ 前回のあらすじ ~~~ マイグレーターチーム、"リトルラック"は、通常業務の水の買い付けを行い、辺境地域に販売するべく砂海を渡っていた。
 途中巨大な岩塊に道を塞がれたりもしたものの、まずまず順調に航海を続けていたのだが――少しずつ溜まった機体の疲労度がピークに達したそのとき、オーナーのダニーは嫌な予感をおぼえていた。
 そして、その悪い予感が的中するかのように、見張りのカイルから敵襲の知

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第1話 リトルラックは砂海に踊る-前編

第1話 リトルラックは砂海に踊る-前編

 2021年某月某日。
 とあるオンラインセッションのルームに5名のゲーマーが集った。
 そう、今日から2020年秋に頒布が開始されたサバイバル&ロボットアクションRPG「砂塵戦機」のキャンペーンが始まるのだ!

GM はい! てなわけで始まりました砂塵戦機キャンペーン! 今日からしばらく、よろしくお願いしますね!

一同 はーい!

GM さてさて、事前に簡単な設定とレギュレーションをお渡しして

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