第3話 リトルラックは曇天を仰ぐ-後編
■ 前回までのあらすじ ■
貯水池を狙ったテロ行為に、WW社ライゼン委員は激怒した! かの邪知暴虐なポラリス市軍を除かねばならぬ!
――かくして、急遽編成されたWW社+フリーランスによる混成部隊によってまだ完全に勢力下に入っていないと思われるゲリン市の制圧作戦が敢行されることとなり、制圧作戦の一翼を担うことになったリトルラックだったが、時間が勝負というのに、滅多に降るはずのない雨がよりにもよって降り始めてしまう!
果たしてリトルラックは、2Rという時間の中で敵A:GuSを殲滅する作戦目標を達成することはできるのか――!
■ 2Rめの続き! ■
GM ってわけで2Rめの戦闘フェイズからですね! 今回はリトルラック不参加で、2Rで敵A:GuS3体を撃墜しろ! ってところでまさかの雨模様!
ケイン 厳しいな……!
アントニオ カイルがいなきゃ詰んでるところだ。
GM さて、では早速ファストフェイズ! イニシアチブはこんな感じだな。
アントニオ[16]→レン[12]→"貪狼"、ボクサー[11]→ケイン[9]→"仙虎"[8]→固定砲台[6]→ヨルノハ[5]→固定銃座[4]
GM まずは銃座! やることない! 終わり! 次ヨル!
ヨルノハ イニシア値が低すぎたので【セッティング】。振り直して……[6]。全然だめ……。
GM LP使う?
ヨルノハ うー、使っておきます。……[9]なのでちょっとはマシに。
アントニオ まあ"貪狼"以外は【エイミング】できるようになったし、いいんじゃないか。
ヨルノハ 確かに。これでいきます!
GM 次は砲台。ランダムで……アンちゃんを【ロックオン】して、成功。
アン げげっ。
GM "仙虎"はヨルを【ロックオン】。これも成功。
ヨル ひいっ。
GM 次ケイン。
ケイン カイルのサポートを使ってBに【移動】!
GM "貪狼"とボクサーは今移動してきたケインを【エイミング】だ。
GM 残りはレンとアンちゃん。
レン 「カイルくん、案内お願いします!」 Bに移動です!
アントニオ 俺は"仙虎"に【ロックオン】。【サーチ】を使って12以下……[11]で成功。ふぅ、あぶねえ。
GM お、砲台は壊さない方向?
アントニオ 2回しか撃てないしな。《FD》でペナを入れておきたいし。
GM なるほど。
■第2Rファストフェイズ終了時点での配備状況■
GM ではメインフェイズ。逆順でそのアンちゃんから。
アントニオ よぉし、まずはカノンで"仙虎"だ!
※実は、この処理は間違っている。カノンの射程は[遠:×]なので、アントニオは"仙虎"に攻撃することはできなかったのだ。しかしまあ、プレイ中気づかなかったので仕方ないね!
アントニオ おっと、その前に【エイミング】。【スナイプ】も乗せて3Dで14以下……[6,0,8]。
GM あてとるやんか!
アントニオ うっし! ダメージは17!+《FD2》!
GM 砲台のバリケード効果で12点抜け。残りAP80、FP22。《小破》。
アントニオ ミサイルも撃つぜっ! 命中26だから、[0,6]で20点!
GM 《小破》したからもう1ダメージだな。16抜けで残り64。
アントニオ 「よしこれであいつの機動力が落ちたはずだ。レン、ケイン、続いてくれ!」
ケイン 「頼まれた!」
レン 「はい!」
GM これで終わる? 銃座にでもマシンガン撃っておけば?
アントニオ 確かに。命中15で……[1,8,1]。
GM 6抜けで銃座残り29。
GM ではレンだな。
レン 「追撃します!」 "仙虎"に[バヨネット]で攻撃……2回とも命中!
GM ずばずば!
レン 斬の14点×2です。
GM 9抜けずつで18点。残り46。
レン 【ダブルアタック】でもう1回! 命中で、さらに9ダメージです。
GM 残り37。
レン 「できるだけ削りました、ケインさん、あとはお願いします!」
ケイン 「あぁ、任せろ!」
GM おっと、その前にこちらの"貪狼"とボクサーがケインを攻撃だ!
ケイン そうだった!
GM まず"貪狼"のマシンガンL。命中して11ダメージ。
ケイン シールドで軽減して8抜け。HPで4点受ける。
GM あとアンカーブーレド×2。命中15。[8,5]と[1,5]。
ケイン やるな……!
GM ……じゃない、最適射程外でもう1Dずつだったわ。それぞれ振り足しで[10]と……[10]? はぁ?
ヨルノハ 凄い出目!
GM ひでえ……。一本目は18で外れ。二本目は15でぴったり命中……。
ケイン LPを使って出目を16にしよう。
GM ぐすん、両方はずれ。
アントニオ 全然やれてなかった。(笑)
GM ボクサーのライフル。……こっちは普通に当たり。ダメージは1D+7で……[1]ぃ? うそぉ?
ケイン 8ダメっすね。(笑)
GM しょんぼり……。
GM ではあらためてケインとヨルだな。
ヨルノハ お先にどーぞっ!
ケイン ならば"仙虎"に【エイミング】、その後【スティング】してパイルバンカーだ!
GM きなさい!
ケイン もろもろ足して……命中14。[2,8]で命中!
アントニオ きたきた!
ケイン 【ダブルアタック】でもう一撃! こちらも命中!
GM うう、ダメージは19+《FD6》×2か。バリケードで5点ずつ軽減して、28+《FD12》……AP9、FP10。
ケイン 「貫け!」
GM トータルFPダメージが11を越えたので《小破》2段階に。
アントニオ -2うまうま!
ケイン 機銃とライフルで隣の銃座も撃っておく。まず機銃が……[2,3]で12ダメージ!
ヨルノハ 最高ダメージ!
ケイン ライフルも命中して、さらに12点!
GM ええ……ちょっと出目良すぎない? 24点抜けで残り5。
GM ではヨル。
ヨルノハ まずは銃座をマシンガンSで落しましょ! 最適射程外だけど【エイミング】して……わぁ、[1,1,0]で最大ダメージ!
GM ええ……。ちょ、君達今日どうしちゃったのよ……。銃座撃墜。これでエリアAへのバリケード効果はなしに。
アントニオ 「いいぞ、壁もなくなったし、このまま落としちまえ!」
ヨルノハ じゃあボクサーにマシンガン3斉射! ……Lが[5,9][6,5]、Sが[5,0,4]。あっ、一発目に【バラージ】乗せてます!
ケイン 9は攻撃P使っていいんじゃないか?
ヨルノハ 確かに! じゃあ使って……[5,4]に!
GM てことはえーと、11、7、7でトータル25ダメか。ボクサー残りAP40。
ヨルノハ 最後に【ウェザーサイト】を使っておきます。
レン 大事!
ヨルノハ (カードをめくって)んー……? 雨よりはましだけど、これもこれで辛いなあ。悩む……。
GM まぁ、サポート1残ってるから、雨でも最悪一人は動けるしね。
アントニオ カイル君大活躍!
ヨルノハ うーん、火力が落ちるかも知れないし、ポイです!
GM 山札の一番下に。運を天に任せたな。
ヨルノハ い、今のよりはマシなはず……!
GM これであとは全部こっち。"仙虎"はこれが最後の攻撃チャンスか……。
ケイン 攻撃させずに落としたかったがな。
GM くそぅ、最後にひと花咲かせたるわ! まずはヨルにロングカノン&ミサイル!
ヨル ひええ。
GM ロングカノン。命中16で……[7,8]。ぐげぼー。
ヨルノハ 2LPで回避!
アントニオ 1LPくらい残しておいたほうがよくないか?
レン じゃあ、私が1点投げます!
GM レンが"仙虎"を牽制して、狙いを微妙に外させた感じかな。
レン 「ヨルノハちゃんは狙わせません!」割り込んだりして!
ヨルノハ 「た、助かったわ!」
GM ぐぬぬ。だがミサイルは避けられまい! 命中24、[3,3]で18ダメージ!
ヨルノハ HPとAPで9点ずつ受けますっ!
GM で、痛撃を喰らわせてくれたケインに【ロックオン】+集中攻撃じゃ!
ケイン 来いっ!
GM 【ロックオン】は成功。まずはミサイルSが……10点! ナックルは10以下だが……一発命中して17点!
ケイン 「ぐっ! やるな……っ!」 12点HPで受けて、AP-15。
GM あと砲台がアンちゃんにロングカノン! ……命中してダメージは27+《FD2》!
アントニオ さすがに痛い。《FD》は防衛Pで軽減させてもらっていいか?
一同 どうぞどうぞ!
GM 基本的に、共有リソースは仲間の許可を得ずに使っていいんだぜ。
※ルールブックのp51で「サポート能力の使用権」について記述しているのだが、共有リソースはいちいち相談していると時間が滞ってしまうし、フレーバー的にも多方向への同時通信は難しいだろうってことで「使いたい人が使う」「他のPCはその意志を尊重する」ことを推奨している。もちろん、一切相談するなということではないけどね。
アントニオ 1D10で……[10]。とりあえずFDはカット。残りはHPに13、APで14点受けておくぜ。
GM うむ。ではこれで1R終了だな。
■ Round3 ■
GM では最終R! 運命の天候は……♣4。風向き↓で特に効果はなし!
アントニオ セーフ!
ヨルノハ よかったぁ!
GM で、ファストフェイズ! もう生き残ってる気配はないんだが、一応"仙虎"と砲台が【ロックオン】しましょかね……。さっきと同じで"仙虎"がヨルに……成功。砲台がアンちゃんに……失敗ぃ!?
アントニオ らっきー!
GM しょんぼり……。じゃあ、ヨルとケイン。
ケイン "仙虎"に【エイミング】!
GM "仙虎"はケインが仕留める予定ってことだね。
ヨルノハ うーん……ダメもとで【セッティング】かなぁ。……[2]で6に下がったわ……。
GM LP使ってみる?
ヨルノハ やめておきます。(笑)
GM はい。じゃあ"貪狼"とボクサー……んー、状況的にはケインを落とせば"仙虎"が生き残れるかも、と思うんじゃなかろか? ってことでいずれもケインに【エイミング】。
レン じゃあ、私はAに【移動】です。
GM レンのブレードはぎりっぎり"仙虎"を一撃で落とせないからなぁ。
レン 倒せはするんですけど……2回殴らないといけませんからね。
アントニオ 俺は"貪狼"に【ロックオン】……成功。
■第3Rファストフェイズ終了時点での配備状況■
GM じゃ、メインフェイズ。アンちゃんから~。
アントニオ 「よし、そっちは任せたぞ!」 "貪狼"にカノンとミサイルで攻撃! まずは【エイミング】してカノン11以下……[9,6]。
GM 外れ!
アントニオ 攻撃Pで9を振り直す! ……よしっ、[2]で命中だ!
GM しょぼん。
アントニオ ダメージは18+《FD2》。
GM 《小破》入ったヨ……。
アントニオ 「よし、足が止まったな! お次はこいつだ!」っとミサイル。命中24で[10,8,2]は14ダメージ。
レン 8は振り直しても損がないのでは?
アントニオ そうだな。自前のLPで振り直し。……[5]で17ダメージに。
GM 残りAP32、FP19。まだなんかある?
アントニオ 残りEP2なんだよな。補修Pも使っていいか?
GM 許可は取らなくていいぜ。
アントニオ だったね。じゃあ使わせてもらってEP9。で、マシンガンSで攻撃……ダメージ6点。
GM 残り26。
レン [曲面装甲]で弾かれたりはしないのです?
GM 今回はステにあらかじめ書いてないから[曲面装甲]はなしだ。
レン 私ですね。"貪狼"に【エイミング】からのバヨネット3連撃。……全部命中して42ダメージです!
GM レンの命中値だとほぼほぼ外れないからなあ。
レン 「次はあなたです!」切り込みつつ連撃です!
GM ってことは残り3点。
レン 攻撃手段はもうないので終わりです。「くっ、あと一息なのに……!」
GM 生き残ったなら悪あがきだ! まずは"貪狼"とボクサーがケインに!
ケイン むむっ……!
GM あー、でもフレーバー的に目の前の敵にやられそうになってるのにそんな余裕あるか? 遠くの奴狙うと命中下がるしなぁ。
レン どうでしょう?
GM 悩んだときはチョイスで決めよう。……だめだ、こいつ目の前の敵に必死になってるわ……。
レン こちらはまだノーダメージです!
GM とりあえずマシンガンだけケインに。[10,4]で3ダメ……。
ケイン シールドで軽減してノーダメ。
GM アンカーブレード×2はレンに。13以下で……[10]と[16]ぅ?。
レン 一発だけ命中ですね。
GM こっちばっか失敗してね? ……16点の斬ダメ。
レン 【パリィ】して13点分受けておきます。
GM ボクサーがライフルをケイン、ナックルをレンに。ライフルが……[17]で失敗。ナックルが……[12]でぴったり成功。
レン LPを使って回避です。
GM しょんぼり……。
GM ではケイン。
ケイン "仙虎"に【スティング】からのパイルバンカー! [3,3]で命中!
GM げぇえ……。
ケイン 19+《FD6》!
GM AP9、FP10だから、バリケード効果で5点軽減しても1点オーバーで撃墜だな。
アントニオ 「よぉし、よくやった!」
ケイン これで手が空いたな。Aに【突撃】するか……?
ヨルノハ そこから【エイミング】してライフルでもいけるのでは?
ケイン そうだな、【突撃】からのパイルバンカーだとEPも切れるし……それでいこう。ボクサーを【エイミング】+【ダブルアタック】でライフル連発。両方当たって……9と15。
GM 残りAP16、FP19。
ケイン "貪狼"にマシンガンL。命中13の13で……2ダメージ?
GM それだと1足りん。
レン LP使って出目を一つ下げます!
ケイン 助かる!
GM しょぼーん。それでぴったり撃墜。
ケイン 「レン、ありがとうよ!」
レン 「はい!これで残り1機ですね!」
GM 旧式のボクサーだけじゃよ……。
ケイン 一応マシンガンSを撃っておこう。……[7,8,4]。
GM 命中14だから、15ではずれ。
ケイン うーん、どうするかな。攻撃Pを使って8を振り直してみるか。
GM ヨルはもうLPないから、攻撃Pはヨルに譲ったほうがいいかも。
ケイン じゃあ自前のLPで振り直し。[8,7]が……[6,0]!
GM 4+6になって5抜け。残り11。
GM じゃ、最後はヨルが〆るのだ!
レン 「ヨルノハちゃん、あとはお願い!」
ヨルノハ 「任せて! 絶対沈めてみせるよっ!」
アントニオ 「スクラップにしてやれ!」
ヨルノハ いくぞー! マシンガンL2発からで、初撃に【バラージ】乗せ!
GM 命中は18と16だな。
ヨルノハ まずは[4,4]で12点! 2発目は[1,8]で9点!
GM 1発目の時点で《小破》になってるから、2発目は10点だな。残り6点!
ヨルノハ マシンガンS! [7,3,5]で……12?
GM 1足りないな(笑)
ヨルノハ 最後のLPで出目を一つ下げます! 「や……やったかな?」
GM どぅーん。ボクサーも撃墜! これで逃亡&援軍要請は不可能になりました。勝利条件を達成したので銃座の兵士は降伏しますよ。
ケイン 「やったな、ヨルノハ!」
ヨルノハ 「よ……よかったぁ……!」
■ 破格の報酬! ■
ダニー(GM) 「よぉし、よくやったぞみんな! 作戦目標達成だ! これで、敵の本隊に援護を要請することはできない。侵攻作戦の成功率はぐんとあがったわけだ」
ケイン 「心臓に悪い戦いだったぜ」
レン 「敵のA:GuS、まだ使えそうです?」 "仙虎"さんとか~。
GM ……ふむ。シンプルの"貪狼"とボクサーは簡易処理でcdtに換算されちゃうんだが、"仙虎"はスタンダード処理していたからな、できちゃうな。
アントニオ かっぱぎじゃぁ!
GM まぁ、2D10で[0,1]が以下が出ないと機体ごとの鹵獲はできないんだけどね。……まあ、やれるもんならやってみろよ!
アントニオ ここは俺に振らせてくれ! このときのためにLPを上げておいたんだ!
一同 どうぞどうぞ!(笑)
アントニオ 10来いっ! ……[2,7]!
レン LP使えるのです?
GM 使えない理由がないんだよな。(苦笑)
アントニオ [7]を振り直す! ……[6]。もう一回……っ!
祈りを込めてアントニオが振ったダイスは……[0]を上にして止まった。
GM 出た!?
ヨルノハ きたあああああ!?
ケイン おーーーーーっ!?
アントニオ さらに、[2]をLPで[1]に!
GM ……できちゃうな?
ヨルノハ できちゃったよ!?
アントニオ 01で完全鹵獲!
GM えーと……"仙虎"、ゲットしちゃいました。
ケイン おめでとう!
レン やったねー!
アントニオ いそいそ回収してる「いや~、こいつまだ基幹系いきてるじゃないか~」
ケイン 「他は穴ぼこにしてしまったがな」
レン 「動くようになれば戦力アップですね!」
ヨルノハ 「えっ、あれだけの戦闘でまだ動くんですか!?」
レン 「フレームがほとんど歪んでいないみたいですね!」
アントニオ 「修理はいるけどな。動きそうだ」
GM うーん、これはまあ、よく出したと言うしかないな。おめでとう!
ケイン サーペントはどうするんだ?
アントニオ 予備機で船に積んどく?
レン 搭載数は大丈夫でしたっけ?
GM 規模+4だから、現状ぎり積めるな。
ヨルノハ とりあえず積んでおいていいんじゃない? あとからでも売れるならだけど。
レン カイルくん用の練習機にしましょうか。
アントニオ まぁ、パイロットも増えるかも知れんしな。買うと5万だもんなぁ。
GM 支援機だと初心者のカイルも安心だな。……とりあえず売らない前提でリザルト計算するかの。
■リザルト
経常利益:2000
基本報酬:25000
成功報酬:25000
撃墜ボーナス:2000×3
全体整備:-1000
繰り越し予算:5000
■合計:62000
■個別報酬:各PC2000
■経験点:XP4、SP3
GM めっちゃ黒字。
アントニオ これはインターミッションで上級装備買うがでても安心。誰か振るかも!
GM まあ、分配は幕間処理してから考えようか。上級兵装買うために金くれ! って人がいるかもしれんからね。
一同 は~い!
ヨルノハ 私は[97]で……「補修」かな?
GM ふむ。じゃ、整備班といっしょだからバーナードさんとのシーン。
バーナード(GM) 「ようヨル。お手柄だったな!」
ヨルノハ 「ありがとうございます、なんとか間に合ってよかったです!」
バーナード(GM) 「……しかし、まさかこの船でこんな本格的なドンパチに巻き込まれることになるとはなぁ」
ヨルノハ 「ほんとですね……」
バーナード(GM) 「ダニーから、船の方も戦闘用に改修するように言われてる。戦闘で大変だったと思うが、まだまだ手が足りねえんだ。お前にも手伝ってもらうからな!」
ヨルノハ 「はいっ! できる限りお手伝いさせてもらいます!」
バーナード(GM) 「よろしい! ではまずウィリーのところに行って飯をもらってきてくれ!」
ヨルノハ 「わかりましたっ!」 駆け足気味に食事の用意も手伝ったりしてきます!
GM ってな感じでまだまだ忙しないリトルラックでありましたとさ。
ケイン こちらは[59]だ。
GM 「賞与」。オーナーから5000cdtのボーナスをもらえるぞ。
ケイン おー。
ダニー(GM) 「ケイン、今回はやけにはりきってたな~。結構大変な仕事だったけど、お前のお陰で首尾よくやれたよさんきゅー」
ケイン 「元同僚がやったことのツケを払っただけですよ」
ダニー(GM) 「同僚か。……そーいや、作戦前にもなんか言ってたな。この件に関わってるって思う?」
ケイン 「しっかり関わっていますよ。貯水タンクの爆発当時、俺に引き抜きかけて来てましたから」
ダニー(GM) 「おやまぁ……。どこの所属とかはっきり言ってたのかい?」
ケイン 「所属は言ってませんでした。引き抜かれたら教えるという話でしたから……」
ダニー(GM) 「そりゃ怪しいねえ……。そんな誘い方でホイホイ出て行かれてたら困っちゃうな」
ケイン 「そんなヤバい話にホイホイついていくほど馬鹿じゃないですよ。ただ、でかい仕事をすると言ってたのが気にかかりますね。」
ダニー(GM) 「んー……。まあちょっと気になるけど、今気にしてもしょーがなさそーだな」
ケイン 「何ですオーナー? 何か掴んでるんですか?」
ダニー(GM) 「いやなーんも」
ケイン 「了解です。俺もここは気に入ってます。抜ける気はないですよ」
ダニー(GM) 「まあ、とにかく今回はよくやってくれたよ。これ、内緒のおだちん。これで英気を養って、これからも頼むな!」
GM ってわけで5,000cdtほどくれたよ!
ケイン あざます!
レン 私は……[85]で「志願」です!
アントニオ 俺は[79]……「発見」じゃねーか! 上級兵装ゲットできる!
ヨルノハ すごい!
ケイン 一気に戦力upだな!
GM ふぅむ、クルーと上級兵装か。これはちょっとすぐには決まらなそうだね。
アントニオ だなぁ。(笑)
GM 今日は一端ここまでにして、考えてもらいましょうか。次、インターミッションだけの回を挟みましょ。次回へのヒキもやる時間なかったしね。
一同 はーい!
■ 新たなクルーと新たな武装! ■
……ってわけで、日は流れてインターミッション回。
の前に、軽くレンとは新規クルーについて打ち合わせ。
レン クルー決めました!
GM お、どんな奴かな?
レン こんな人です!
■ジュリエット・ジレ (55歳/女性) 整備士
■サポート能力:ユニット1体は、アクションを消費せずに【補給/補修】を1回行う。
レン ジレ爺ちゃんの奥さんです!
GM ひょえー!(笑)
レン サポート能力は「タイミング消費しないで【補給/補修】が行える」。
GM ふーむ、しかし整備士は既にバーナードさんがいるからな。立場が被らないようにしたいねえ。
レン そうですねえ。個人チームの運び屋さんとか?
GM そうだね、となると奥さんじゃなくて元・奥さんの方がいいかな。
レン ですかねー。
GM ジレ爺ちゃんと別れて個人で運び屋やってたジレばあちゃんが、戦闘のドサクサで立場を失くして頼ってきた……って感じにしましょかね。今まで出てこなかった説明にもなるし。
レン そうですね。レンとは前にお仕事で関わり合ったことがあるとか。
GM なるほど、そのセンでシーンを作ってみよう。
レン 了解です!
GM ……てなわけで、インターミッションの続きです。
一同 はーい!
GM あれから数日経ちまして。ゲリン市からはポラリス市の息がかかった部隊が一掃され、ただいまWW社が制圧している状況。WW社への協力を強要し、それが容れられなければどうなるか解るよね? って状態です。
アントニオ 厳しい。
レン 資源が少ない環境で水資源を狙った罪は重いですからね。
ヨルノハ 仕方ないですっ!
GM 作戦が2Rと短期決戦だった理由は、WW社侵攻の情報がポラリス軍に渡らないようにするためだったので、現在ゲリン市はWW社による戒厳令下にあります。当然、市外に出ることは許されず、市民やフリーランスのチームからは不満たらたら。
そんな情勢の中、所用で船外に出ていたレンは、WW社の社員に詰め寄る聞き覚えのある啖呵を耳にするのです。
???(GM) 「冗談じゃない! こちとら零細なんだ、この荷物が届かなきゃおまんまの食い上げだ! 責任とってくれるんだろうね!? ええ!」
レン 「あれ?今の声、聞き覚えが……」そっちを見るのです。
GM それは、レンがかつて護衛として雇われたことのある個人チームのオーナーですね。
レン 「ジュリ姐さん!」声をかけるのです。
GM 名前はジュリエット。可愛い名前とは裏腹な気風のよい、初老の女性である。
ジュリエット(GM) 「……おや、そこにいるのはレンじゃないか? こんなところで会うとは奇遇だね!」
レン 「ジュリ姐さんも、お元気そうですね!」
ジュリエット(GM) 「元気じゃないよ! このままじゃ破産まっしぐらだ! まったく、大店は個人商店の都合なんざ考えちゃいないんだからね!
……む、ひょっとしてレン。あんたまさか今、WW社に雇われているのかい? なら昔の馴染みで助けておくれよ」
レン 「えぇっと、それはダニーさんに聞いてみないとわかりません」
ジュリエット(GM) 「ダニー? ……そいつはもしや、"リトルラック"のダニー・ロアのことかい?」
レン 「はい? 姐さん、ダニーさんのこと知ってるんですか?」
ジュリエット(GM) 「ああ、なんだ、それなら話が早いね!」
アントニオ おや、知り合いか。
GM うむ……。NPC同士のやりとりになっちゃうんですが。ジュリエットはジレ爺ちゃんの元奥さんなのですよね。
ケイン 奥さん!?
ヨルノハ まさかの!
GM まぁ、NPC同士の会話になっちゃうからダイジェストで……こんなやり取りがあったと思いねえ。「邪魔するよ、ダニー坊ちゃん」「げっ、ジュリば……エットさん、なんでここに?」「いきなりなんですか。相変わらず不躾ですね、ジュリエット」「うるさいね、元はと言えばあんたたちが余計なことしてくれたおかげで、こちとらの商売は上がったりになっちまったんだ! 責任取ってもらおうじゃないか!」「いやそれは言いがかり……」「あんだって!?」「なんでもないです! はい!」「まったくあなたは……」
アントニオ うーん、強引。(苦笑)
GM なんやかんやあって、バティスト・ジレ爺ちゃんの元・妻であるところの個人チームのジュリエットは、このままだと運び屋が続けられないので一時的に"リトルラック"が違約金等でできた借金を肩代わりすることでしばし傘下に収まることになった、という感じ。その額9000cdt。
レン すごくお安いですー。
GM サンドバギー+カーゴを操るジュリばあちゃんが参入したことで、伝令や細かい補給などがしばらく可能になりますよ、って感じだね。
ジュリエット(GM) 「というわけだから、みんなよろしく頼むよ!」
アントニオ うへえ、オレも顔見知りだろうなぁ。
GM ともあれ9000をストックから支払って、残り53000。ここから上級兵装買うならその分は差し引きしてから分配するのがいーんじゃないかな。
ケイン 上級兵装か、どうするんだ?
アントニオ うむ。こちらは"仙虎"をゲットしたからな。上級兵装については、権利を譲った方がいいんじゃないかと思っている。軽い機体に。
GM となると……ヨルノハかな。
レン いいと思いますー。
ケイン こちらも異存はないよ。
GM じゃ、ヨルノハに決定。なんかほしいのある?
ヨルノハ そうですね。[マシンガンS]を[リニアマシンガン]に付け替えるのがいいかな?
アントニオ ok、その分はチームで補填しようぜ。
GM よろしい、ならば[リニアマシンガン]だ! 15000cdtナリ!
ヨルノハ わーい!
GM 残り予算は38000。これをヨルノハ以外で分配って感じかな。
アントニオ 10000×3+チーム8000か、8000×3+チーム14000かな。
しばし相談の末、
■レン・アントニオ 個別報酬2000+分配8000
■ケイン 個別報酬2000+分配8000+賞与ボーナス5000
■ヨルノハ 個別報酬2000+分配2000+リニアマシンガン
■チーム予算積立 12000
で決着するのであった。
ケイン あとはチーム能力ですかね。
レン クルーの枠がMAXになっちゃいましたね。
アントニオ 次に雇うならそこも伸ばさないとな。
GM ジュリエットは整備士なので、とりあえず整備Lv2→3は確定だ。
アントニオ 経営か指揮かな~。移動とか結構サポート頼りだからなぁ。
ヨルノハ サポート回数4しかないですしね。クルー5人いるのに。(笑)
ケイン どれか一つは死にサポート確定だな。現状。
GM 環境Lvについては次交流でクルーが獲得できるの決まってからでもいいね。
ケイン ですな。
アントニオ じゃ、指揮でいいかい?
一同 OKで~す!
GM では指揮が3→4に。ダニーが成長してしまった!
■ 疑惑 ■
GM さて、最後に次回へのヒキを進めておこう。……今回の作戦で橋頭保を確保したWW社軍。電撃作戦では間に合わなかった本社からの援軍も続々到着しまして、フリーランスの君達は一応お役御免。"リトルラック"は今回の作戦参加で結構潤ったり、新機体や新装備を取り付けたこともあって、一端作戦への参加を見合わせることにしました。
ダニー(GM) 「まー、ドンパチせずに済むに越したことはないもんねー」
ケイン 「それを相手が分かってくれれば良いですがね」
レン 「休憩は大事ですね!」
ヨルノハ 「前の作戦は、相手が酷いことをしたから、参加しましたけど……できれば戦いたくはないですね」
アントニオ 「修理にもちょっとかかるしなあ」
ダニー(GM) 「戦争するのはあくまでWW社とポラリス市。なるべく巻き込まれないようにしたいじゃん。……こういっちゃなんだけどさ、ドンパチに加わらなくても、しばらくは戦闘の補給物資の運搬とかの仕事にありつけそーじゃん?」
アントニオ 「ドンパチには物資がいるからなあ」
ケイン 「補給線の維持は第一。おざなりになれば負けるからな。」
レン 「護衛の仕事もありそうですね!」
ダニー(GM) 「不謹慎だけどさ……戦争って儲かるんだよなあ。自分が直接関わらずに済むなら!」
アントニオ 「命が一番の高値だしな」
ヨルノハ それはちょっと……眉をしかめちゃいますね……。
ダニー(GM) 「いや、もちろん戦闘なんて起こらないに越したこたないし、積極的に関わるつもりもないんだけど」
GM ……と、ダニーが不謹慎なことをほざいてる間にも、WW社の快進撃は続いておりまして。早くも次の市が陥落した知らせが届くのでした。
レン 大義名分を得たのですごくやる気ですね。
GM ……で。ようやく整備や改修も終わった頃。三度ライゼン委員からお呼びがかかります。
アントニオ おや?
ケイン 前線で何かあったか?
GM ……いや、今回は呼ばないで出向くか。ライゼン委員がお忍びでリトルラックにやってきましたよっと。
ダニー(GM) 「ありゃ、どうしたんです? わざわざこっち来るなんて」
ライゼン委員(GM) 「しーっ、ここに私が来たことは内密に! ちょっと意見を聞きたいことがあってな……」
レン みんなもいるのです?
GM 主要なクルーはみんな参加しているってことでいいよ。
レン はいー。「聞きたいことってなんですか!」
ライゼン委員(GM) 「……うむ。戦線の状況は我が社の有利に進んでいることは君達の耳にも届いているだろう。ポラリス市の命運は最早風前の灯と言える」
アントニオ 「ほほう。順調じゃないですか。なのになんでまた?」
ライゼン委員(GM) 「うむ……。しかし、ここに来て少々奇妙な点が起こってな……」
ヨルノハ 「奇妙な点……? ですか?」
ライゼン委員(GM) 「……ポラリス市軍の捕虜を尋問したのだが……誰も例のテロの件を認知しておらんのだ。敵軍の司令官ですら、だ」
レン 「……つまり第三者がいるってことです?」
ライゼン委員(GM) 「……君も、そう思うか」
アントニオ 「ほほう。ぶつけあいたい黒幕ですか」
ヨルノハ 「えっ……? そんな人達がいるんですか!?」
ケイン 「グレン……!」
ライゼン委員(GM) 「少々強引な手段もとったのだが、誰も欠片も認識していない」
ヨルノハ 「尋問されて嘘ついてるっていうのはないんですよね?」
ライゼン委員(GM) 「そもそも、水資源へのテロなど、我が社からも現地住民からも反感を買うだけでなんの利得もない。事実、当初我が社は競合してもさほど損はないと判断して放置するつもりだったのだ。あのテロが起こるまでは。
我が社と競合するつもりがあったことは認めているが、テロについては完全に否定している。となれば……我々をカチ合わせたかった誰かがいる、ということになる……」
アントニオ 「流石にシャレにならんと思ってたかあ」
ケイン 「心当たりは……ある」
ライゼン委員(GM) 「何だと!? 一体誰だ!?」
ケイン 「俺と同じ部隊にいた元軍人だ。テロの日も組まないかと口説かれたよ。断ったがな」
ライゼン委員(GM) 「軍人? 確か君はプラデュー市の出身だったな。……まさかプラデュー市の差し金か?」
ケイン 「それは……解らないが」
ライゼン委員(GM) 「……プラデュー市は、あり得る。なにせ中央山嶺を挟んで、水源を奪い合う間柄だ。山嶺の水利を我が社に抑えられている現状を、良しとしているはずがない」
■中央山嶺近隣地図■
ケイン 「それで腕の立つ奴を呼び戻したのか……」
レン 「どうしてお忍びだったんだろうね、ヨルノハちゃん」(ひそひそ)後ろで小声で聞いてます。
ヨルノハ 「どうしてなんでしょう?」 (ひそひそ)
GM それはね……ライゼン委員の不安(第三者)が的中したら、責任問題だからなんだよね。テロにブチ切れて侵攻作戦推し進めたの、ライゼン委員なんだもの。
アントニオ てへ☆罠にかかってました~とは言えんよね。
GM もちろん、現時点で断定はできない。ケインの情報によって確率が上がった程度。他の市や組織の差し金かも知れないし、別の意図があるかも知れない。
……ただ、確実に言えるのは「テロがWW社とポラリス市の全面対決を促すためのマッチポンプだった可能性」が生まれてしまったということだけ。
アントニオ 「……ってことは、次に狙われるのは、こっちに戦力を集めたせいで手薄になったWW社の水源ってとこですかね」
ライゼン委員(GM) 「そう、だろうな……。つまり、私はまんまと陽動に引っ掛かって、備えをこちらに回させてしまった、ということか……」
アントニオ 「今、前線にいないチームはどれくらいあるんです? 動ける状態のは」
GM もちろんある程度遺してはいるけど、常備兵力を2~3割削って侵攻作戦にあてた感じになるかな。
アントニオ 「はっはっは。でも逆に、本命に向けてこっそり部隊を動かしてうまくいけば、陽動に引っかかった振りだったということにもできるのでは? なにっダニーもきっと少し割り増しして頂ければ、なっ、ダニー?」
レン 「お仕事ですね!」
GM まぁ、ライゼン委員はそこまで自己保身を望んでるわけじゃなく、あくまでWWW社全体の利益が損なわれることを心配しているのよね。
アントニオ 割と真っ当な人だった!
ライゼン委員(GM) 「……とにかく、ここに至っては誤解だと言っても通じんだろう。穏便に済ませることができないか探ってはみるが……そのためにも、まずは一刻も早く本社にこの情報を届けて欲しい。報酬は……幾ら欲しいんだ?」
ダニー(GM) 「……やだな、僕らとライゼン委員の仲じゃないっすかあ。前の作戦でもたっぷりいただいたし、適正な価格をいただければいいっすよ」
アントニオ おや? 欲がないな、ダニー。(笑)
ダニー(GM) 「その代わりと言っちゃなんですけど……これからも今まで通り、仕事を回してくれたら助かるかなって☆」
ヨルノハ ちゃっかり!
ケイン そこに奴が来るとなれば俺の本懐は果たされるんだがな……。
レン 「でも割と回りくどいことをしています? 余り自由に動かせる人がいないんでしょうか?」
ダニー(GM) 「まぁ、敵さんも全面戦争は望んでないんでしょ。"無関係の第三者の暴走"という形を取りたいんじゃないかな。とりあえず作戦の第一段階では」
ケイン 「失敗したらトカゲの尻尾切り、か」
アントニオ 「首尾よくいけば、それから本格介入って流れか」
レン 「……ということは、ケインさんがいっておられた集団が主に行動するということなんでしょうか」
GM うむ、まあ、そんな感じで君達には伝令兼いざとという時の備えとしてとりあえず本社に向かって欲しい、って感じだね。
アントニオ 「さて、そうと決まれば準備しようぜ!」
ヨルノハ 「私も準備してきますねっ!」
ケイン 「パイルバンカーの改造をしておくか……」
GM ……一方その頃。WW社の水源管理施設の一つが、侵攻作戦で戦力が減ったのを見計らったかのように、黒いA:GuS部隊に襲撃され、占領されているのだが……君達はその事実を知る由もないのであった――。
一同 げげげ!
アントニオ 動きが早いな!
ケイン ついに決着をつける時が来たか――!
See you next mission!!
■■■次回更新のお知らせ■■■
本作は現在進行中のキャンペーンのリアルタイム連載となっており、
次回更新は2021年5月20~30日頃を予定しています!
次回も乞うご期待!
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