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第2話 リトルラックは振り向かない-後編

■ Round3の続き!  ■


GM さて、前回は、第1話のラストに判明した水利権絡みのやべー状況から離脱すべく来た道を帰っていると、案の定襲撃をうけたー、というところでした!

レン でしたね~。

GM ファストフェイズの結果、ボクサーたちがBに留まったので、Cに移動して攻撃を避けまして。このRは互いに遠距離攻撃担当だけ殴りあう感じになりそう……ってところでメインフェイズ。

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ケイン オレからか。……さて、ここでDに移動するのもな~。

GM まあ、もうメインフェイズだから【移動】はできんけどね。

ケイン おっと、そうだった。

GM [ライフル]が最適射程外だけど、いちおーボクサーに届く。あとは、【全速前進】【索敵】等を進めておくのもだいじ。

ケイン ここは【索敵】だな。《知覚/反応》で……[3,6]で2成功。

GM うーむ、順調だねえ。あと1段階で5Rめの援軍もなくなるよ。

ケイン 「誰か援軍を阻止してくれ!」

GM ライフルは撃っておく? 最適射程外だけど。

ケイン 撃つとも。ボクサーに攻撃。命中15-4で[3,0,9]……12か。

GM イチタリナイ。

ケイン うーむ……悩むが、LPがもったいないからここは温存。

レン [ライフル]は中距離が最適射程ですね。

GM なにげに[ライフル]は全距離狙える唯一の武器なのだ。最適射程外も含むが。

ヨルノハ 強い!


GM じゃ、ケインは終わってアンちゃんだね。

アントニオ ボクサーBに【ロックオン】。13以下で……[2,3]で成功。命中で欲しかったなあ。(苦笑)

ケイン 「頼むぞアントニオ、俺の仇をとってくれ!」

アントニオ 「任せておけ!今度は、距離もばっちりだ」

GM 何気に初の最適射程だね。

アントニオ そういや初ですな。……命中25、出目[9,4]で12。13ダメージ。

GM 地味に痛い!

アントニオ それが[ミサイル]の魅力!


GM 次、レンとヨルノハが同値だね。

レン ではお先に。メインで【索敵】です。問題なく成功!

GM これで【索敵】は完了。伏兵の居そうなルートを巧みに回避した!

レン 「あっちが手薄みたいです!」

ケイン 「レン、よくやったぞ!」

ヨルノハ 「さすが!」

アントニオ 「ナイスだ。これで突破の目途もつく」

レン そのまま[ライフル]を連射です。減っている方のBに!……[2,3,2]と[3,2,5]で両方命中! ダメージは12と9!

GM がりがり。

レン 「数を撃てば当たるはずです!」ズドンズドン!

アントニオ 「ひゅ~安定した弾道で中ててるな。かなりうまくなってるぞ。レンの奴」


ヨルノハ 私……は実はやれることがない。(笑) 【調息】でちょっとだけ減ってるHPを回復しておきます。

GM ほいほい。

ヨルノハ 「すー……っ。はー……っ」


GM で、こっちの番だね。……と、いってもボクサーはやることねえから、"仙虎"の火力がすべてって感じ。

ケイン こっちおいでよ。

GM こっちの事情もあるんで無理~。てわけで"仙虎"。【ロックオン】は済んでいたから、レンを[ロングカノン]で砲撃!

レン ダメージの半分はHPで受ける姿勢!

アントニオ カバーしないならHPに流せるの素敵。

GM 命中は……16以下か。まずまず当たるけど、こちらは0が10確定だから慢心はしない! 【スナイプ】を乗せて……[7,7]!

レン くっ!

アントニオ やはり避けられないか……!

GM 【スナイプ】つけておいてよかった。16だと2LPでよけられてしまうところだったぜ!

レン 問題はダメージですね……!

GM ダメージ……[8,10,9]+8で35! +FD[2]!

ヨルノハ ひえっ!?

GM +《FD[2]》!

レン 防衛P使いますー!

GM 4あるので最大4D10まで軽減できる。《FD》を防ぐのに使ってもいいが、その場合は《FD》しか消せない。1D10で7が出ても、通常ダメージに割り振ることはできないわけだね。

アントニオ 《FD》は優先的に防ぐべきだな。

ヨルノハ 《小破》は怖いですもんね……!

レン では、とりあえず《FD》に防御Pで……[6]で消せました!

GM で、あと通常ダメージが35点。

レン 35ダメージのうち17点をHPで……あっ、【パリィ】があったので[3]点軽減して、APとHPで16点ずつ受けますね。

ケイン いきなり大ダメージだな……!

レン 「きゃあ!」思いっきり受けて衝撃でコクピット内でぶつかってたりしてます。

GM まあ君等の調息値、今11?くらいはあるから、環境Pで1撃分くらいは回復できるね。今使っておく?

レン 使っておきます! HPを16まで回復……!

GM "仙虎"はスタンダード処理なのでEP3消費。……さて、[ミサイルL]も撃っておくかどうかだな。4Rあるから撃ちすぎるとEPが不安だが……まあ撃っておこ! 節約は次回からだ!

レン わーんー。

GM 【スナイプ】込みで、31-5、26以下! ……[1,10]で11、15点!

アントニオ ふぅ、10ありがとう。

GM くそう、PCだったら25点ダメージだったのに!

レン [シールド]で3軽減、12ダメージのうちHPに半分振り分け!

GM そしてEPを6……あ、【スナイプ】2回分でさらに2消費、遠隔攻撃はこれが辛いよな。

アントニオ そうなんだよ……。

ケイン なら、攻め時か?

GM いや、メインで【補給】。EPを6回復して、差し引き-3。

アントニオ だよなぁ。くっそ~、そら出てこないよな。

GM うむ、燃費が理由で前に出れないんだよ。(苦笑) ただまあ、そこが君等の付け入る隙でもあるのだ。

レン 「なんとか、耐えられました!」

アントニオ 「ちぃ、流石は帝国製でも屈指の砲撃機だな。コストが性能差になってやがる」

GM で、3Rめ終了!


■ Round4 ■


Round4開始時点のイニシアチブ値は、ケイン[13]、レン(ブースター使用)、ヨルノハ、アントニオ[12]→仙虎[8]→ボクサーAB[7]→固定銃座[5]。


GM 4Rめ、まずは戦況! ……あ、そういやヨルノハ、【ウェザーサイト】しないでよかったん?

ヨルノハ 次あたりしようかなって思ってました。

GM このRは温存したってことね。じゃあ、このままいくぜ! ……♥の7! ← 以外には移動不可!

ヨルノハ ほっ、あまり関係なかったかな?

GM いや関係はある……こちらに圧倒的有利ッ!

アントニオ ボクサーがノーコストで横に来れるからな……!

ヨルノハ あ、確かに……っ!

GM ……いや、ヨルノハとレンに殴られるから圧倒的有利ってほどでもないか。(笑)

レン 来たら全力攻撃ですね。

アントニオ ミサイルはどっちにしても最適射程だぜ!

GM ふーむ。とはいえ、こちらとしては前衛にボクサー撃たせてEP枯渇させたいからな。素直に←に移動!

レン 「近づいてきました!」

GM で、"仙虎"。レンとヨルノハは後退できないぜっ! このRは……(ランダムチョイス中)……ヨルを【ロックオン】! 問題なく成功。

ヨルノハ わぁわぁっ!

GM で、そちらのばん……じゃなかった、すまない。4Rめ開始時に増援+1だった。

レン 増えたー!

GM しかし、拠点エリアに配備なので、このRは前に出られない。

レン 置物?

GM そうね、このRは。……一応【セッティング】してイニシアチブ値を調整しておく。


GM では、改めてそちらのファスト。

レン 【ウィービング】しておきましょうー。回避+2です。

ケイン では【セッティング】して最速値に。

ヨルノハ 私も【セッティング】ですね。

アントニオ 【ロックオン】をAP減ってるボクサーに。……[6,0]で成功。


GM では、【支援攻撃】のたーん。今回はアントニオが担当かな?

アントニオ 了解。……[3,0,7]!

GM む、2発命中。船とボクサーAだな。

アントニオ 「お~い。ダニー、今度は当てろよ。相手は中々動けないみたいだしな」

ダニー(GM) 「簡単にいうなよな~! こっちは船足出すだけでせいいっぱい……あ、当たった?」

ヨルノハ 「当たりましたね!」

レン 「あ、相手も撃ってきました!」

GM うむ、こちらの反撃が[9,2,3,4]。レン以外の3人に5ダメージ!

アントニオ ぎゃ~!

ヨルノハ 「えっ? ……ひゃぁ!?」

アントニオ 「っつ~、相手さんもやる!」

ケイン 「くっ、さっきからバカスカと当ててきやがる!」

敵軍司令(GM) 「ちぃっ、なかなかしぶとい……! だから最初の襲撃時点で畳みかけろと言ったのに……!」

GM ……と、苦虫を噛み潰しているシーンが挿入されたりする。

アントニオ いいっすな。(笑)

GM なお、最初のってのは1話の襲撃のときな!

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GM ではケインからメインフェイズ~。

ケイン 【全速前進】をクリアしておきます。……成功。

GM これで必須イベントは両方達成。6Rめまで耐えれば勝ちになったよ!

ケイン 「ふっ、俺の舵さばきも中々のもんだろう?」

アントニオ メインでできる一般行動なくなったな。

ダニー(GM) 「みんな、頑張ってくれよ~!あと数時間(R)も走れば次の市の警備範囲だ! そこまで逃げきりゃ僕らの勝ちだぞ~!」

ヨルノハ 「は……はいっ!」

ケイン 「判っているよオーナー!逃げるが勝ちってな!」

レン 「なんとか耐えます!」

アントニオ 「あいつ("仙虎")は惜しいが、今落とすのはちとキツイ」

GM ってわけで、ケインのメインが終わったけど、例によってまた[ライフル]撃てるよ。

ケイン 撃つだけ撃ってみますか。[4,9,10]は13だから、外れ……。

GM 振り直しする?

ケイン うーむ、これは本命じゃない。温存して終わりです。


アントニオ 俺はさっきと同じく[ミサイルL]をボクサーBに。命中値は……25-[13]だから12ダメージ。

GM 大分はがれてきた!

アントニオ いい感じだな。メインで【補給】してEPを5点回復して終了だ。「さて、後は任せたぞ」


GM では、ヨルとレン。

レン ヨルちゃんは【エイミング】してるから、お先にどうぞーです。

ヨルノハ はあいっ。……とりあえず【バラージ】もつかって[マシンガンL]2つをボクサーBにぶっぱ!

GM 【バラージ】使うなら19以下!

ヨルノハ 一発目! [3,1]で-15! 2発目は【バラージ】なしで[4,2]で-11!

GM ひええ。

アントニオ 「すげえ。マシンガンがほぼ逸れてねぇ」

ヨルノハ 「綺麗に当たった……?」

GM 両方最大ダメージで一気に24抜け! FPまで抜けて《小破》に!

ヨルノハ メインは……できることがもうないのでパス! Mフリーで【ウェザーサイト】を使っておきます!

GM よかろう。カード内容を確認するがよい。

ヨルノハ んーとんーと……。

GM ♣(↓方向への風)だったら避けた方がいいかな?

アントニオ ♣はこわいねえ。

ヨルノハ ......上に乗せておきます。

GM よし、では次のRはそれを引く。でもヨルはなんだったか言っちゃだめだよ。(笑)

ヨルノハ はあい。


GM ではレンだ。

レン まず【調息】でHPを11回復……「はぁ、ふぅ、落ち着いて……いきます!」

GM めっちゃ回復するなぁ。

レン 身体ぼろぼろなのに少し回復すると半分ぐらい回復する人たち。

GM HPは気力ですからね、このゲーム。怪我ではないのだ。0になった瞬間に死ぬけどな!

レン ではライフルで弱ってる方に射撃、[5,8]で命中! ダメージは……あっ、最大値で15です!

アントニオ 「ひゅ~~いいところ打ち抜いたな」

GM ああん。それは撃墜ぃ。

ヨルノハ 「あっ、一機やりましたね……!」

レン やりました、息を整えたのがよかったです! そのままボクサーAにも撃ちますよ! こちらも当たって、12ダメージです!

GM いてて。……しかし、ようやくこっちのばんだ!


 GM側の攻撃はボクサーA、"仙虎"ともヨルを集中攻撃。トータルダメージは一気に56+FD[2]と、HPへの振り分けがなければ一撃でヨルノハの"ハウンド"を撃墜するレベル!


ヨルノハ 「ひっ……!? ミサイルまで!?」

レン 「ヨルノハちゃん!」 【カバーリング】です!

GM [シールド]と【パリィ】があるから、ヨルノハが受ける方が多少効率的なのだ。

レン LPも使って……な、なんとか7ダメージで凌ぎました!

ヨルノハ 「ごめんなさいね……!」

アントニオ 「よぉし、よく守ったぞ!」

GM しかし、いよいよケインが前に出るか、ヨルノハが後ろに下がるかしないとちとキツくなってきた感だね。

ケイン 仕事(【索敵】と【全速前進】)も終わったから、次は前に出るさ!


■ Round5 ■


 このRも拠点に留まる"仙虎"を確認すると、拠点にいたアントニオとケインも前に出て、攻勢に出る。風向きが♠9(↑方向)だったことも後押ししている。


アントニオ 
んー……。よし、Dに移動だ。

GM おやいいの? そこ、メインで【ロックオン】し直して"仙虎"が撃てるよ?

アントニオ 1回なら耐えられる。的になるのもいいものさ。

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 メインフェイズでは、前に出たケインが【突撃】でボクサーAを狙い、新調した[パイルバンカー]を【ダブルアタック】して連続命中!


GM うおっ、LPを使ったとはいえ、《荒地》で最適射程外になっとるのに両方当てるとは……!

ヨルノハ 「凄いですっ!」

レン 「大きな穴が空きましたー!」

ケイン 「今まで後方で二人の活躍を見ていたからな!こっちも熱くなったぜ!」


 その後も集中攻撃でボクサーAを撃墜! さらにボクサーCにもかなりのダメージを与える!


GM さて、こちらか。……悩むな、レンを【ロックオン】したけど、アンちゃんがめっちゃ「撃ってくれ」って誘ってきてるんだよなぁ。(笑)

アントニオ 来ないでいいよ! ……まぁ、来たら次逃げる。(笑)

GM ダメージ分散できれば良いって感じか。……んー、ランダムチョイスで決めるか。(ころころ)……やっぱレン。

レン 「やっぱりこっちに来ましたー!」


 ボクサーの[ライフル]も含めた集中攻撃は、さすがの中量級A:GuSの装甲もバリバリと削っていき、レンのソードマンは満身創痍に。


 
レン 「そろそろ、厳しいです……!」

アントニオ 「流石のあの機体でももたないか。ひどい火力だ」

ヨルノハ 「あとちょっとで抜けれるけど……本当にもう限界が近いです……!」

ケイン ヨルの機体もほとんどリソースが1ケタじゃないか……。

GM ……うむ、ではここでダニーから無線が入るぞ。

ヨルノハ お?

ケイン 新手か?

ダニー(GM) っしゃあ! みんな朗報だ! ウズモンドの警備隊に無線が通じた! 援軍をまわしてくれるぞ! あと一息、耐えてくれ!」

ヨルノハ 「(ぱぁぁ)ほ、ほんとですか!?!??」

アントニオ 「そいつは助かるぜ!」

レン 「わかりました!」

ケイン 「おぉともよ!まだ俺は戦えるからな!」

GM 具体的にはこんな感じ。

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レン 補給だー!

アントニオ なんか増えた!

ケイン こいつはありがたい!

GM あと一息がんばればいける! ということで、リトルラッククルーは全力出し切ることに決めました。よって、各特殊Pが+1ずつ!

ヨルノハ やったー!

GM これで最後のRに備えてくれい!

一同 よーしっ!

■ Round6 ■


GM さて、これどうしたものかな。全力で殴れば1、2機ピンチに陥らせることはできるかもしれないが……。

アントニオ こちらとしては、"仙虎"をフルっぼっこにできるかどうかかな。ボクサーC落ちれば出てくるし。

レン ただあと1ラウンドで"仙虎"を削り取るのはかなり難しいですね。ボクサー分あわせると160点位出さないと。

GM まぁ、風向き次第だな。それでは。戦況カードをひくぜっ! ♣こいっ! ああん、♠で北向き……。

レン 「風向きが変わりました、これはこっちにはこれませんね!」

ヨルノハ 「ついてるねっ」

GM いや出るしかないんだよ……。だって僕らの勝利条件は「リトルラックの撃墜」だから。"仙虎"は前に出てリトルラックを狙えて君達の攻撃を避けれるBに!

レン 「こっちにきました!」

アントニオ 「ちっ、リトルラックを狙いにきたか」

GM 君等を迂回して母船を狙う構え、と宣言しておこう。そしてボクサーもCエリアに移動して船を狙う。

ケイン ふぅむ、Dに行けるなら言って"仙虎"に突撃したいところ。

アントニオ うーん、じゃあここは俺が下がるか。防衛PとLPも残っているから、なんとか生き残れるだろう。[外部ブースター]を使って拠点エリアに後退だ。

レン 私は【セッティング】をしておきます。

ヨルノハ 私はボクサーに【エイミング】です。

ケイン では俺はDエリアに移動して"仙虎"に挑む!


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GM では【支援攻撃】のターン。今回はヨルかな?

ヨルノハ はあい! ……[4,5,1]で2発命中!

GM む、ボクサーと銃座に命中。

アントニオ おお、32点でokになったな。

GM こちらの【支援攻撃】は……ヨルに2発!

ヨルノハ ひいっ! HP15でAP残り2……!

レン 「ヨルノハちゃんが!」

ケイン 「いや、まだギリギリもっている!」

ヨルノハ 「な、なんとかね……っ!」


GM じゃあ、あらためてメインだ! アンちゃんからどーぞ!

アントニオ "仙虎"に【ロックオン】して砲撃! よし、[0,1]でロック成功!

レン やったー!

アントニオ でも本命の命中で欲しい出目なんだよなあ。【スナイプ】【スナイプ+】で……[5,4]。普通だな。

GM ダメージは19点か。

アントニオ 「いっけええ!こっちもそれなりに威力はあんだよ!」

GM ぬぬう。……えーと、これで終わりかな?

アントニオ ああ、カバーにEP使うんでここまでだ。


GM では、次ケイン。

ケイン ↑に【突撃】してパイルバンカーで殴る!

GM 頑張るなあ。11以下で命中だね。

ケイン [9,7]で失敗……振り直すにもLPがもうない。

GM さっき(5R)無理矢理当てたからな。

ケイン 仕方ない、2発目に期待! ……よし、[8,0]で当たり!

アントニオ よしよし、いいぞ!

ケイン ダメージは19+FD[5]!

GM 特に軽減スキルもないので、これで《小破》だな。残り73点。

ヨルノハ さすがに落とすのは難しいかな……?

GM そうだねえ。ヨルは射程範囲外だから、ケイン以外だとあとレンがライフル2発撃てるくらい。

ケイン まぁ、どうせ最後のRだから全弾撃っておきましょう。(笑)


 全力で撃ち込んだケインの攻撃はすべて命中し、"仙虎"のAPを30点ほど削るものの、撃墜には至らず。
 その後、ヨルの機銃とレンのブレードでボクサーを撃墜。生き残った"仙虎"はリトルラックへ攻撃をしかけるものの、ここまで無傷のアントニオが防衛PやLPを駆使して耐え抜いたのだった。


GM ああん、ほとんど全部リソースで止められたぁ。

アントニオ 「舐めんなよ。船はやらせんよ!」

GM とほほ。前に出るのが1R遅かった……が、そうしてたら集中攻撃で落とされてたかも知れないしなあ。

ケイン 残念、落としきれなかった。

レン でも、みんなぼろぼろです。「ダニーさん、もうそろそろ駄目です!」と叫びますよ。

ダニー(GM) 「……いや! もう大丈夫だ! みんなよく耐えたぞ!」

GM と、ダニーからの無線が響いたかと思うと、地平線の向こうから3隻のランドシップが、WW社の社旗を掲げて向かってくるんだぜ!

ヨルノハ 「た、助かった……?」

GM うむ。さすがに、この状況で追いすがるほど敵方もバカではない。大人しく"仙虎"を回収して去っていく。

ケイン 「ふぅ~、今日も生き残れたか」

アントニオ カチッカチッ、しゅぼ。胸いっぱいに煙を吸い込み中。

GM さすがのダニーも窮地を脱して「はぁ~~~~」と、息を吐くよ。

レン 「これから、どうなるのでしょう……」

ヨルノハ 「とんでもないことになっちゃったからね……」

GM まぁ、インターミッションの処理をしつつ、事後処理についてお話して今日は終わりとしましょうかね。

一同 はぁ~い。


■ リトルラックの行く先 ■


GM さて、まだウズモンド市までは遠いので、帰路の途中でインターミッションとなる。

アントニオ 「さてな。まずは今日生き延びたことを感謝しようぜ。そして飯でも食ってな」

ダニー(GM) 「はー、とりあえずあちらさんにお礼言ってこないとね。挨拶にいくから、アンちゃんともう一人誰かついてきて~」

ケイン 「俺が酒の上物でも持ってくかい?」

レン 「私はA:GuSの修理をお手伝いしておきます」

ヨルノハ 「私もお手伝いしておきますね」

ケイン 「レン、ヨルノハ悪いが頼んだ」

ダニー(GM) 「いや~、運が良かったよ。あっちの船にたまたまライゼン委員が出張にきてたみたいでさ。……でなければ救援要請こんなにすんなり通らないとこだったろうなあ」

ヨルノハ ライゼン委員?

GM うむ、まぁ、こんな人だ。

■アルヴ・ライゼン
 ウズモンド市議会議員にしてWW社管理委員会の一員。ダニーやアントニオとは既知の間柄で、フリーランスの"リトルラック"に仕事を融通してくれたのは、彼の厚意によるところが大きい。

レン つまりスポンサーさん。

GM というよりはコネクションかな。シグニア系の出身で、もともとダニーのロア家やアントニオのバルテ家とはコネがあったわけだね。

アントニオ 「まっコネ様様だな!」

ヨルノハ ありがたやありがたや。

GM ……てわけで、男三人で挨拶に伺いますと。

ライゼン委員(GM) 「ダニーもアントニオも災難だったな。オレがたまたま出張中だったのが不幸中の幸いってところか。……まぁ、座れよ」

GM と、気さくに席を進めてきますよ。

アントニオ 「ども。……いや~あちらさん"仙虎"なんか持ち出してきましてね。愛機もぼろっぼろっすわ。ま、詳しい話はダニーから」

GM ほいほい。かくかくしかじかと詳しい情報をやりとりしまして。

ライゼン委員(GM) 「……なるほど、傾聴に値する情報だな」

アントニオ 「確実にどっかの資本が入ってますね」

ライゼン委員(GM) 「……確かにな。水で金が手に入ったからと言って、このご時世、すぐに物資が集められるわけではないからな」

ケイン 「もしくはどこぞの装備の良い傭兵を雇ったか」

アントニオ 「どっちにしろ大金です」

ライゼン委員(GM) 「……まぁ、とはいえ、このあたりは我が社の主要営業領域からは外れるからな。ごく狭小な範囲で自前の資源を活用する分には、正直特段困ることもないのだが」

アントニオ さて、どう出るんだろうね?

ライゼン委員(GM) 「……我が社の資本力は現状、"砂海"随一ではあるが――他の都市を制圧してまで利益独占を狙うほど戦力があるわけではない。対策は必要だが、当面は表立った抗争をするのは得策ではないが……本社がどう言うかだな」

GM と、ライゼン委員は思案顔。

ケイン (オーナー、我々が情報収集すれば金になるのでは?)

ダニー(GM) (勘弁してよ、これ以上の荒事は御免だよ……)

ライゼン委員(GM) 「まあ、ともあれよくやってくれた。情報量として船の補修費と幾ばくかの賞金を提供しよう」

アントニオ 「まっご用命があるときは、今後ともダニーに」


ライゼン委員(GM) 「……それなんだがな」

GM と、ライゼン委員は急に神妙な顔になります。

アントニオ あ、あれ? なんかまずいこと言ったかな……?

ライゼン委員(GM) 「……ダニー、そろそろウチの専属になった方がいいんじゃないか? 今はまだなんとか仕事を回せるが、今後ウチもマグチームの囲い込みを強化する方針でな。専属チームに優先的に仕事を回さなければならなくなる」

ヨルノハ せ、世知辛い……っ。

ライゼン委員(GM) 「言いにくいんだが……本国との通信が途絶した今、君達の立場は他のフリーランスと変わらんのだ。旧知の誼で仕事を回すのにも限界がある。……解ってくれるよな?」

ダニー(GM) 「……でもそれって、君んとこの仕事以外は受けれないし断ることもできなくなるってことだろ? ……さすがに、僕の一存では決められないな。クルーのみんなとも相談させてくれるかい?」

ケイン (どうします、オーナー?自由を謳歌するかひも付きになるか?決め時ですよ?)

アントニオ (まっ持ち帰りでいいんじゃないか。ここにはいない連中の意見も確認せんと)

GM まあ、ぶっちゃけ君達の意見がダニーの意見になる。(笑)

ライゼン委員(GM) 「解った。ウズモンド市に帰り着くまでに考えておいてくれ」

GM ……というわけで君達はなんか選択を突き付けられつつ、賞金をもらって船に帰るのでした。

一同 うーむ……。


GM さて、その後、リトルラックの船内では主要クルーを集めて報告会。ヨルとレンも加わってくれい。

アントニオ かくかくしかじか。

ケイン かくかくうまうま。

ダニー(GM) 「はー……。なんかもう、やんなっちゃうねえ」

ケイン 「ただいまだ、ほれお土産」

レン 「おかえりです!」

ダニー(GM) 「てわけで、WW社の専属になるか否かの二択を迫られたんだけどね」

ヨルノハ 「そんな事態に……」

レン 「えぇっと、よくわかりません!つまり、お仕事がなくなるか、自由に動けなくなるかですか?」

ダニー(GM) 「簡単に言うとそういうことだねえ」

アントニオ 「だな~」

ダニー(GM) 「……てゆーかこれ、最後通告なんだよねえ。今断ったら後から頼みこんでも枠はないよ、って言われちゃったようなもんだよ」

一同 うげえ~。

ケイン 「オーナー、フリーで食っていける位のコネはありますか?」

ダニー(GM) 「なくもなかったんだけど……ライゼン議員も言ってたけど、このご時世だから実家経由のコネはもう先細りになるよね」

レン 「あの、逃げてきた街付近でも今後行動できなくなりません?すでに敵と認識されている気がします」

ヨルノハ 「……そんな状態ならコネがなくなるのは辛くない?」

ダニー(GM) 「まあ、自前のランドシップを持っているのは大きな強みだからね、WW社の仕事はもらえなくても、何かしら仕事はあるさ」

アントニオ 「まぁ、長いものに巻かれてもいいし。自前の船はあるんで細々とやるかだな」

ダニー(GM) 「ただ、これまでほどには割の良い仕事はなかなかないだろうし……自衛手段も強化しないといけない」

アントニオ 「経費がかかるなあ」

ダニー(GM) 「どっちを向いても夢がない……。辛い……」

ケイン 「何にしろ先立つものか」

ヨルノハ 「私は専属になるのがいいと思います……。こうなってくるとクルーの皆さんにも苦労かけてしまいますし……」

レン 「水争いどうなっていくのでしょう? それによってとれる行動が変わりそうです」

アントニオ 「WWが本腰いれると激化じゃないかな」

GM まあ、ぶっちゃけシナリオ分岐でして。WW社に所属すると、WW社の命令で社畜のように働かされます! WW社に所属しないと、金も資材も自前で頑張らなくてはならず、つらいです!

ケイン 社畜は現実だけで十分だなぁ。(苦笑) 「それに、フリーでないと『奴』を探す事が出来ん……」(ぼそり)

GM 報酬自体は所属した方が高くなるね。ただ、PL側から第3の案が提出されれば考慮しようとも思っています。

ダニー(GM) 「専属になりつつ自由にできるうまい契約がないもんかなあ。……みんないい案ない?」

アントニオ 「期限付き専属ってのはどうだ? 契約するにしてもさ。今回の事件の間は義理もあるし……ってことで面子を立てつつ。その間は、WW社以外の仕事は受けないってことでさ」

レン 「そうですね、基本はフリーで緊急時に遊撃として雇われる、とかですね」

ダニー(GM) 「いや、このご時世、フリーランスなんていつ裏切られるかわかったもんじゃないじゃん? ガッチガチの契約結ばせる代わりに割り増し報酬で忠実に動く兵隊が欲しい、って意図なんだろうさ」

アントニオ 「期限付き専属じゃ厳しいか」

ダニー(GM) 「それじゃ今までと変わらないからね」

一同 う~ん……。

GM ……まぁ、今回は議題提供に留めようか。次回はWW社に到着するので、そこで改めて問うことになるだろう。もしかしたら、次回までに僕が良い折衷案を思いつくかもしれない。(笑)

アントニオ あいあい。

ケイン 了解だ!

■ INTERMISSION ■

GM ……ってわけで、今回の報酬と幕間クエストの処理をするぜ!

■賞金:20000
■経常予算:2000
■撃墜報酬:2000×3
■全体整備:-1000
■繰り越し予算:3000
=30000cdt

■個別報酬:各2000cdt
■経験点:XP5、SP3


アントニオ ほほう。

ケイン さすがWW社、金払いが良い。

GM 割と大事な情報だったしね。

レン 整備費はWWさん持ちということでしたが、賞金に含まれている計算です?

GM その分も含めての賞金20000と思いねえ。

ヨルノハ チーム能力はどれにします?

レン 整備Lvをあげて改造の上限を上げたいって言ってた気がしますね。

アントニオ まぁクルー増えるかもなんでダイス先でも!

GM せやな。じゃあ各自1D100を振るのだ!

ケイン 了解。[66]……は「治療」? 俺あんまりHP減らなかったんだけどな。(笑)

アントニオ 兵装ほしいぞ! [30]!

GM すげえ、「発明」で兵装一つを半額で購入可!

アントニオ し、しまった! 上級っていっとけばよかった!

ヨルノハ [01]は……「慰労」。

レン [09]で「日常」ですね。

GM なんと、アンちゃん以外は全員HPアップか。……じゃ、軽く描写していくか。今回はやりやすいところでヨルから!


ヨルノハ はぁい!

GM ヨルを労わるのは弟のカイル君でしょ!

カイル(GM) 「姉さん、お疲れ様。……大分ひどくやられたみたいだけど大丈夫?」

ヨルノハ 「あはは……。なんとかなったけどA:GuSだいぶボロボロになっちゃったわ。さすがにくたびれたわね」

カイル(GM) 「今回は……いつもみたいな野盗と違って、ほんとの傭兵だったよね……。直撃されたときは、姉さんがやられたんじゃないかって……」

ヨルノハ 「カイル……」

カイル(GM) 「ごめんね姉さん。僕が船に乗りたいなんて言い出したから……」

ヨルノハ 「……いいのよ。確かに戦ってるときは怖いけど、普段こうして過ごしてると幸せだし」

カイル(GM) 「僕も……みんなも優しいし、いろいろなところが見られて、楽しかったんだけど……今回は、本当に生きるか死ぬかって場所にいるんだって思い知ったよ……」

GM 今回は割と敵さんガチで殺しにきたので、カイルもそこらへん感じ取ってたんでしょう。……って、慰労のはずなのに、なんだか沈んでるな?

ヨルノハ 確かに。(苦笑)

GM まぁ、なんかこう、おねえちゃんらしくカイルを励まして!(笑)

ヨルノハ そうね……どう励まそうかしら。

ケイン ハグでもして姉らしさをアピール!

レン 頭なでるとかー?

ヨルノハ 「そんな悲観しなくても皆頼りになるしなんとかなるわよ。きっと、ね?」

カイル(GM) 「うん……。でも姉さん、ほんとにほんとに気をつけて……!」

ヨルノハ 「うんうん、気をつけるねっ」 ぎゅーっとしますっ。

GM ……まあ、そんなこんなで兄弟の絆を確かめ合ったヨルとカイルでした、ってことで!

ヨルノハ はあい!


GM 次は……そうだな、こちらから指定させてもらおう。レンとケインが日常系だから、医務室で世間話したって感じでどうだろう?

アントニオ ほうほう?

レン あ、はいー。

GM 前回ほぼほぼGM-PC間の交流だったし、たまには楽させろよ!

ケイン 良いですよ。「……ちっ、見慣れた天井か」ベッドの上で治療後隠していた酒瓶を出して飲んでます。

レン 「あ、お酒飲んでますね、匂いがすごくします!」と、医務室で酒を呑んでいるケインに気づいて咎めたという感じで。

ケイン 「大きなお世話だ。お前こそぼろぼろじゃねえか。こんなでっかい傷作りやがって」

レン 「いえ、大したことはないです。でも……機体の方はぼろぼろになってしまいました」

ケイン 「若い女が傷物になるのはあまり見たくない。気をつけろよな」

GM ……そのときケインの脳裏に、あの惨劇の夜に死んでいった仲間――その中にはレンと同じくらいの少年もとい少女兵もいた――ことが思い浮かぶのであった――とかいうのはどう?(笑)

ケイン いいですね。それで行きましょう! 「レン、『奴』……いや黒いスワンが出てきたらお前は逃げるんだぞ? 時間は稼いでやる。今度こそ味方を全滅させるようなことは二度と御免だからな……」

レン 「え? 黒いスワン……って誰ですか?」

ケイン 「さあな。……だが、忘れもしない黒塗りのワイルドスワン。奴のおかげで俺の所属した部隊は全滅した。中にはお前さんと同じくらいの年齢の娘もいたのにな……」

レン 「そんな相手がいるのですか……」

ケイン 「探ってみれば新型機の実戦テスト、上層部とは話が付いていた。馬鹿な話さ……ひも付きになるっていうのはそういう事だ。オーナーにフリーでいて欲しいのもそこら辺が理由さ」

GM 話が繋がった!

レン 「上司の裏切り……そういうこともあるのですね!」

ケイン 「あぁ、その時は守ってやるよ。……すまんつまらん話だったな」

レン 「守られるだけにはなりたくないので、いろいろと頑張りますね!」

ケイン 「あぁがんばれ、生き残る努力をする者だけが死神の鎌から逃げられるのさ」

GM ……前回のカイルといい、割とケインは後進見守りキャラやの。

レン 「はい! じゃあケインさんは寝ていてください、買い出しにいってきます!」あ、お酒は取り上げておきますね!

ケイン ああっ、殺生な!

レン 以上ですー!


GM じゃ、最後はアンちゃん。……んーと、名無しクルーの整備士のおっちゃんが途中の港で掘り出し物を見つけてきた感じかな。

整備士(GM) 「よう、アントニオ、前々からつけたがってたアレが安く売りに出ているぞ? どうする? 仕入れておくか?」

アントニオ 「まぢか! ぜひ頼むぜ、ちょうどこいつの運用も悩んでたとこだしな!」

整備士(GM) 「お前の予算じゃ足らんぶんは、チーム予算から補填しておくからの」

アントニオ 「っと悪いな。ダニーにはうまいこと言っとくぜ」

GM ってな感じで、装備をゲットした!

アントニオ ひゅ~♪


GM さて、あとはチーム能力の成長と、チーム予算の割り振りだな。

レン 4等分しますー?

GM チームのストックも頭に入れて、5等分をオススメするぜ。……ちな、アンちゃんがいっちゃん高い装備買っても27500残るから、クルーを雇うこともできるね。前回は折角なのでダイスで決めたけど、今回は好みの人員雇うことにしてもいいよ。

ケイン 整備員雇って残りを再分配しますか?

アントニオ 整備を上げて、別のクルーを雇う手もあるな。

ヨル う~ん、悩みますねえ。

GM うむ、そうこうしてるうちにもう大分夜遅い。(笑) 今回はここまでとして、続きはグループチャットなどで次回までに相談しておく、ってことにしましょうか!

一同 は~い!

GM ……"リトルラック"はこれから宮仕えになるのか自由人を続けるのか? ていうか水争いは今後どうなるの? ケインの探す「奴」は見つかるの? なんか色々伏線がまかれてしまったけど回収しきれるかな!? そんな不安を抱きつづ次回へコンティニュー!

一同 おつかれさまでした~!

See you next mission!!

■■■次回更新のお知らせ■■■
本作は現在進行中のキャンペーンのリアルタイム連載となっており、
次回更新は2021年4月10~20日頃を予定しています!
次回も乞うご期待!

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