第3話 リトルラックは曇天を仰ぐ-前編
水利権争いに巻き込まれ、戦闘になるも、WW社の援軍が間に合い、なんとか無事に切り抜けることができたリトルラック。
それも束の間、WW社からは「専属にならないと契約きっちゃうかもよ?」と選択をつきつけられてしまうのだった。
リトルラックの明日はどっちだ?
GM ……とまあ、そんな感じだったね。
一同 はーい!
GM さて、まずは成長確認……クルーを一人雇うことにしたんだっけ?
アントニオ NPCの整備班長を名有に格上げした感じかな。
GM なるほど。設備とか班員補充とかした分の料金ということでよかろ。
レン 名前はバーナードさんです!
■バーナード (48歳/男性) 整備士
■サポート能力:「拠点エリア」以外でも【補給/補修】が可能。(アクションは消費する)
GM で、チーム能力は指揮ね。これでサポート回数は4回に。
レン 整備Lvが2になったので、改造もできますね。
GM そして成長報告だな。PC番号順でレン→ヨル→ケイン→アントニオの順でよろしく!
レン はい。装備は[バヨネット]を外して[迷彩塗装]に。外した[バヨネット]は[バックパック]の予備欄に入れ直しました。スキルは【スナイプ】を外して【ダブルアタック】に。【パリィ+】【リザーブ+】を取得です。技能は〈調査/探索〉を2から4に。以上です。
GM とうとうRank4になったのだねえ。GM HPとかLPとかも上がっているので、コマデータの修正お忘れなく!
レン はーい。
GM じゃ、ヨルのばん。
ヨルノハ 改造は〈火器精度〉を+1。技能は前回のあまり分も使って〈運動/運転〉〈探索/調査〉〈分析/解読〉をそれぞれ1→2Lv。スキルは【エイミング+】→【エイミング++】と【ショットセンス】を新たに習得です!
GM では次、ケイン。
ケイン [パイルバンカー]を1ランク改造。技能は〈知覚/反応〉を3Lv、〈電子機器〉〈機械知識〉を2Lv、〈分析/解読〉を1Lvに。スキルは【スティング】【クリティカル】を習得した。
■【クリティカル】……自身の出目一つを[2]か[8]に変更する強力なダイス操作スキル。
GM 最後、アントニオ!
アントニオ まず、携行を[マシンガン]から[カノン]に。(半額)
GM 拠点からABCD全部撃てるようになったか。
アントニオ 技能は前回の残りも使って、〈運動/運転〉3→4、〈知覚/反応〉2→3。スキルは【ラック】を【ラック+】にして、【クイックカバー】を習得。以上かな。
■ 過去からの誘い ■
GM さて、君達は、前回の戦場からほど近い、WW社の支店がある町に停泊し、そこで機体の整備やらなんやら進めていたワケなのであるが。
アントニオ 直し直し。
ケイン 改造改造。
GM まぁ、停泊ゆーてもまだ1~2日かそこらと言う感じなのだが、そんなある日、ケインにカイルが話しかけてくるのじゃ。
ケイン ん? オレか?
カイル(GM) 「ケインさん、ケインさん」
ケイン 「どうした、カイル? A:GuSの練習なら今なら付き合えるぞ?」
カイル(GM) 「やったー! と言いたいんだけど、ちょっと仕事がたてこんじゃってるのでまたの機会に……」
ケイン 「他に何か用か?」
カイル(GM) 「はい。さっき、買い出しに行った時、知らない人に急に話しかけられたんですけど……その人がどうもケインさんの知り合いだったらしくて」
ケイン 「俺の知り合い? この辺で俺の知り合いなんていたかな……?」
カイル(GM) 「これを見せれば解る、って言ってました」
GM ……と、カイルが取り出してみせたのは――君がかつて所属していた軍の記章。
ケイン ギリッ、っと奥歯をかみしめる……。
カイル(GM) 「それで、今晩『フルムーン』ってバーで待っているから、暇なら来てくれ……と伝言を頼まれたんです」
ケイン 「なるほど、ありがとうカイル!」とちょっと殺気が漏れてます。
GM ちなみに、人相を聞いた感じ、君には思い当たる節がある。
ケイン 誰です?
GM 名前はグレン・ランカー。君の元同僚で、別の部隊の所属だったので、あの惨劇の夜は難を逃れている。君が軍を出奔してからの動向は知らないが、性格はよくもわるくも典型的な下士官といった感じ。
レン 裏切って情報売って自分だけは生き残っちゃう感じの人……?
GM 性格は陽気で刹那的だが、任務には忠実で上には逆らわない。……って感じかな。
ケイン 「グレンか……。悪い奴ではないが、あの長い物には巻かれろ精神だけはいかん奴だったな」
GM うむ、ぶっちゃけ来ないと言われると困るのでぜひきて。(笑)
アントニオ ぶっちゃけるなぁ。(笑)
ケイン 行くさ。 "奴"について何か情報を握っているかもしれんしな。
GM ほいほい。
GM ――じゃあ、場面を変えてその夜。指定されたバー、『フルムーン』。ケインが指定された店に向かうと、カウンターに見知った顔が座っており、ケインを見つけると、親し気に手招きをするのです。
ケイン 「……久しぶりだな」
グレン(GM) 「肩の赤いグースに乗ってる奴がいると聞いて……もしやと思ってな」
GM と、グレンは君に酒を勧める。
ケイン 一応酒に何か入っているかもしれないのでちびちびと舐めるように飲みます。
GM ところで、例の件って何年前の話でしたっけ?
ケイン 4年ほど前の話ですね。「久しぶりだな、グレン。あんたも部隊を抜けた口か?」
GM 「抜けたも何も、半ば自然消滅したようなもんだぜ」
グレン(GM) 「お前が抜けたあと、部隊は責任問題や部隊再編費だのでぐっちゃぐちゃ。おれのチームは泥船が完全に沈む前になんとか脱出した感じよ。お陰でまあ、なんとか部隊の体裁は保ててる」
ケイン ふむ……。
グレン(GM) 「で、お前さんはあの"リトルラック"とかいう船でフリーランスしてるわけか」
ケイン 「あぁ、"黒いスワン"に乗っていた奴を倒さなくては前に進めなくなっちまった」
グレン(GM) 「……まだあいつを追ってたのか。懲りない奴だな」
ケイン 死んでいった奴らの認識章の束をじゃらりと見せ、「この認識章に誓ったんだ。仇は取るとな。……何か情報はないか?」
グレン(GM) 「……そうだな、今はっきりとしたことは言えないが、条件次第では手掛かりになる情報を教えなくもない」
ケイン 「条件? 俺にできる事なら手を貸すぞ」
グレン(GM) 「そうかい? じゃあ、単刀直入に言うが、オレのチームに移籍しないか? 今、ちょいと長期で面倒な仕事に携わっていてな、経験のあるパイロットが一人でも欲しいんだ」
レン(お留守番中) グレンさんのチームが今どこに所属しているのかによりそうですね。
ヨルノハ(お留守番中) この流れだと、敵のチームですよねえ……?
アントニオ(お留守番中) まあ、前回うちらも直で声かけられたしな。
ケイン 「それならリトルラックの連中も一緒に行っていいか? 報酬次第だが腕がいいA:GuS乗りが3人いるぞ。」
グレン(GM) 「ほう、船ごと移籍してくれるのか? そりゃ願ったり叶ったりだ」
ケイン 「移籍と言うより臨時雇いだな」
アントニオ(お留守番中) おいおい、安請け合いして大丈夫か?
レン(お留守番中) 長期で面倒なお仕事ってそれ、WW社からの専属契約と似たようなニュアンスな気が。
GM せやな。てかまず条件とか所属とか聞かないでいいの?(笑)
ケイン そっすね。(苦笑)「……で、仕事の内容は一体何だ?お前さんが絡んでいるんだ、一筋縄でいかない仕事なんだろう?」
グレン(GM) 「……説明が難しいな」
ケイン 「グレン、チームと言ったが所属はどこだ?」
グレン(GM) 「……………」
GM グレンはその問いに対し、どうすっかな~という顔で思案した末、口を開く。
グレン(GM) 「第8機甲中隊を前身にしたチームで、今は俺がリーダーを務めている。現状は、ある雇用主の専属のような状況だな」
ケイン 「ほう……」
グレン(GM) 「仕事の内容と雇用主については、正式な契約をしない限り言えん。……が、WW社の倍、いや、事が成った暁には数倍の報酬を約束する」
アントニオ(お留守番中) それ絶対あかんやつやろぉおおおおお!?
ヨルノハ(お留守番中) 完全に敵側~!
レン(お留守番中) 数倍支払うぐらい切羽詰まってるみたいですね。しかも成功報酬なので失敗したら支払われない?
ケイン ちなみに第8機甲中隊はどの程度の実力です?
GM 君のいた部隊と同程度だと思いねえ。
ケイン なるほど。「……悪いな、俺の一存では決められん。一度船に持ち帰って話を詰めたい」
グレン(GM) 「……ま、そう言うと思っていた」
GM さて、そんなこんなしてるうちに外でなんか騒ぎが起きるのですよ。
ケイン むっ!?
GM ――サイレンの音、続いて遠くで銃声が鳴り響く。
ケイン 「グレン、武器は持ってきているか!?」
グレン(GM) 「心配いらん。すぐ収まる……さて、俺はここらで失敬する。気が向いたならここのバーテンに連絡をとってくれ」」
ケイン 「……グレン、お前ら一体何をやろうとしているんだ」
グレン(GM) 「そうだな……最高にアツい作戦を遂行中、とでも言っておこうか」
GM そう言うと、グレンはバーから去っていく。
アントニオ(お留守番中) キナ臭くなってきたぁ……!
GM なお、バーテンや他の客には根回し済のようで、君がグレンを追おうとするとわざとらしく足止めする。
ケイン ……残った酒をグィッと飲み干して、「まずはオーナーと連中に相談だな。」と独り言を言った後リトルラックに戻ってオーナーと皆に今の話をします。
GM うむ。じゃあ、ケインが戻る前に居残り組のシーンだ。
■ 怒れるライゼン委員 ■
GM 夜も更けたころ、ダニーがみんなを起こしにくる。
レン ぐっすりすやすやー。
ダニー(GM) 「……うえー、またライゼン委員からの呼び出しだよぉ。なんなのこれぇ?」
ヨルノハ 「呼び出し……ですか?」
ダニー(GM) 「本社に帰るまでに決めればいいって言ってたのにぃ……いやでも、こんな夜中に急に呼び出してくるんだから別件かねえ?」
レン さっきの騒ぎの件でしょうねー。
ダニー(GM) 「とりあえず、アンちゃんとケインは、例によってついてきてくれる……ってあれ? ケインいないの? じゃあ、ヨルでいいよ。ついてきてくれー」
アントニオ 「あいあい。まっ何かあったのかもな」
GM ……てわけで、ヨルとアントニオをつれてライゼン委員のとこにいきますと。そこには激おこのライゼン委員が待ち受けているのであった。
ヨルノハ 激おこ……!?
ライゼン委員(GM) 「……先刻、貯水施設で騒ぎがあった。侵入者がいたようでな、小規模な銃撃戦が起こった」
アントニオ 「あちゃ~……。これは本格的にやばいな……」
ライゼン委員(GM) 「下手人は取り逃したのだが、こんなものを持ち込んでいた」
GM と、委員が証拠写真を見せるのだが……。
レン 水関係というと……毒物とか?
GM あたりー。まぁ、正確にはナトリウム塊みたいなものだと思いねえ。水と激しく反応して大爆発を起こしつつ、水を汚染しちゃう系。
ダニー(GM) 「えええ……」
ヨルノハ 「こ……これって……!」
レン 完全にテロですね……。
アントニオ 「おいおい、水に手を出さないのは"砂海"に生きる連中の掟だろうに」
ライゼン委員(GM) 「……先刻、君達にこう言ったのをおぼえているかね? 『我が社としてはそこまでして専売にこだわるつもりはない』と。
……新たな水源が見つかって、それで利益を上げるものがいる程度なら、当社としてはまったく意に介さない。
我が社の水資源とて無限ではないのだからな、最大限利用するつもりはあっても、独占にこだわる必要はない。需要はいくらでもある」
アントニオ 「それに手を出しちゃ、WW社のほうが悪者になりますしね」
ライゼン委員(GM) 「左様。多少販路が侵食されても、最終的には互いの資源が許す範囲で自然とバランスがとれるだろう……と思っていた」
ケイン いた。
ライゼン委員(GM) 「……が」
ヨルノハ が。
ライゼン委員(GM) 「ポラリス市の連中がこれほどの馬鹿者とは思っていなかったよ、私は!!!!!」
アントニオ 「……まぁ。うん」
ライゼン委員(GM) 「我が社の水資源を汚染してまで販路拡大を望む? いいだろう、そこまでの覚悟があるならこちらも容赦はせん!」
ヨルノハ 「水に毒なんて……本当に許せません……!」
アントニオ 「……やりすぎだな。やっちゃいけない手だ」
ライゼン委員(GM) 「そのようなわけでな、私の堪忍袋の緒は切れた!」
一同 きれたー!
ライゼン委員(GM) 「あの痴れ者どもに己の愚昧さを思い知らせてやる! ダニー、そういうわけで戦力が必要だ。まずは前線であるゲリン市を制圧するため、艦隊を編成する必要がある。……報酬は通常の倍、25,000cdtを支払う。成功すればさらに倍だ。協力してくれるな?」
ヨルノハ 「さすがにこれは許されないです!やりましょう!ダニーさん!」 不機嫌気味に言います!
アントニオ 「ああ。やっていいことと悪いことがあるぜ」
ダニー(GM) 「だよねえ、これはやり過ぎだよねえ」
GM ……と、言いつつ(あ、専属の話がうやむやになりそうでラッキー☆)とか思ってるダニーであった。
一同 (苦笑)
ダニー(GM) 「わかりました。この件は僕らも無関係じゃないですしね。……アンちゃんやヨルの言う通り、これはさすがにやり過ぎだ。及ばずながら、協力致します」
GM ……てなわけで、ケインが帰ってくる頃にはWW社の作戦に参加することが決定しちゃってるのですね。
ケイン まぁ、でしょうねえ。(笑)
レン これは仕方がないですね。ケインさんのお仕事は所属からやることも報酬額も明示されてませんし、信頼性が全然違います。
アントニオ 不明依頼はねえ。
GM いやー、そこまで話が進む前に断られちゃうかもなーとか思ってた。
ケイン 「ただいま帰ったぞ、これお土産。ところでオーナー仕事があるんですが話だけでも……え? もうWW社と新しい契約を? いや、ならいいんです」(笑)
GM うむ、帰還したらケインは既に艦内が作戦決行のためにおおわらわになっていた、みたいな感じだね。
ダニー(GM) 「いやもう、ポラリス市の人もホント馬鹿なことしたよなぁ。水を狙うテロなんて一番ヘイト買うのにさぁ」
ヨルノハ 「おかえりなさい、ケインさん」 と言いつつ、ヨルはベリーベリー不機嫌ですよ!
レン 「おはようございますー。……え、テロリスト? 水はここでは一番大事なのに……」
ヨルノハ 「そうなの! 本当、酷い!」
レン 「WW社以外からも非難を受けそうですね、WW社も今回のことは大々的に公表するはずです」
アントニオ だろうなあ。
GM まぁ、通信網が途絶しているこのご時世、そこまでプロパガンダは機能しないと思われるけど……それにしたってあまりにも外聞が良くないね。
ケイン ……グレン。あいつなのか……?
GM ケインはグレンのことみんなに話すの?
ケイン ええ。まずはオーナーに、バーでの話を一通り。包み隠さず。
ダニー(GM) 「ケインの元同僚? ってことは元軍人? ふーむ?」
ケイン 「ああ、奴が絡んでいるなら、敵は俺の元同僚たち。……練度は相当なものだと思う」
レン 「知り合いの方が……? 大丈夫なんです? ケインさん」
ケイン 「レン、良いんだ。水に毒をまく奴に元同僚がいたなんて笑い話にもならんからな。できれば俺の手で倒してやるのが温情ってもんだろう」
レン 「盗賊みたいに、ですね……わかりました!」
ダニー(GM) 「……ふぅむ、ライゼン委員から送られてきた偵察資料を見ると、それっぽい相手ではなさそうだけどね~。例によって帝国製の機体も混じっているし、軍隊っぽくはない。……こんな部隊だった?」
ケイン 当時、第8機甲部隊の内訳はどんな感じでした?
GM グースを中心とした西側の機体で構成されてたってことでいいんじゃないかな。
ケイン 「いや、帝国の機体は使っていなかったはずだ」
ダニー(GM) 「じゃあゲリン市じゃなくてポラリス市の本隊なのかね? とりあえず、今回の作戦では直接ぶつかることはなさそうだね」
GM ......ってことで、ここで今回の作戦内容を公開しておこう。
アントニオ ほむほむ。
ダニー(GM) 「WW社の本隊と他のフリーランスチームとの合同作戦だね。先日停泊したゲリン市は、まだ完全にポラリス市の支配下というわけではないみたいだから、ここを占拠して前線基地にしようって話だね」
アントニオ 「できるだけ市民に被害がでない形でケリをつけんとな」
ダニー(GM) 「速攻重視の電撃作戦だから、準備できるのは1R、その後2Rかけて敵A:GuSを全滅させるのが目標ってことになるね」
レン 環境Pと補修P大事がそうですね、攻撃Pは降りなおすだけなので優先度は後回しでもよさそう?
GM ぶっちゃけ、一人1回しかボーナス獲得に挑戦する機会はない。そして、勝利条件を良く見てくれ。
ヨルノハ 2Rで敵A:GuSを全滅!
GM うむ。今回は第1回、第2回と違って敵を殲滅するのが目的だ。君達のうち何機かが擱座や撃墜されたとしても、敵を1機でも倒しきれなければ作戦失敗。成功報酬はナシになるぜ。
アントニオ こいつは厳しいな……!
ケイン 殲滅戦か……!
GM A:GuSだけでよく、砲台・銃座は残ってもいいんだが、砲台・銃座はバリケードを兼ねていて、エリア内の敵へのダメージ軽減効果がある。
ヨルノハ ふむふむ……。先に壊した方がいいのかな……?
アントニオ 2Rで3機撃墜は結構ぎりぎりかもしれん。
レン むー、それだと1回でも攻撃を外したくないですね。これは攻撃P多めの方がいいのかもー?
アントニオ とはいえ防御Pも欲しいよな。"仙虎"のカノンのFDはやっぱり怖い。
GM あと、今回は"リトルラック"が参戦しません。よって【補給】なし!
アントニオ おー、バーナードを格上げしておいてよかった!
GM 今回は前回、前々回と違って無理してでも殴ることを要求する勝利条件になってる&最悪PC側が反撃で何機かやられても、倒すことの方が大事、ということを踏まえて、1Rの準備期間をどう過ごすか検討してみてくれ。
一同 はーい!
■ Round1 ■
GM では、例によって素のイニシア値順で、アントニオ→ケイン→ヨルノハ→レンでよろしくぅ。
アントニオ とりあえず防衛Pかな。〈知覚/反応〉3Lv。……[1,5]で2成功!
GM ほい、防衛P+3。
アントニオ 「まずは準備だな。"仙虎"の火力はシャレにならん」
バーナード(GM) 「うむ、できる限りの追加装甲を貼っておく」
アントニオ 「フレームがいかないように頼むわ」
バーナード(GM) 「やるだけはやる。……だが、かなり無茶することになるんだろう? 絶対はねえからな、お前も気をつけろ。攻めるのは、守るのの倍は難しいもんだ」
アントニオ 「心配するな。幸い新しい武器が間に合ったし、ちょうどいいさ」ってなところで。
GM じゃ、次ケイン!
ケイン オレは攻撃Pだな。Lv1だが〈個人戦闘〉で……よし、[8,1]で2成功!
GM ぬう、しっかり2成功してるなぁ。
ジレ(GM) 「戦場の詳細な地理情報を各機のOSに配っておきましたぞ。現場到着までに各自シミュレーションを済ませておいてくだされ」
ケイン 「了解だ!」
GM 次ヨルノハ!
ヨルノハ はぁい!じゃあ環境Pで! 〈医療〉2Lv……あう、[7,6]で失敗……。
GM 1足りない。
アントニオ じいさんで+2Dするか?
ヨルノハ うーん、あと1で成功だから、ここは自前のLP使っておきます。6→5で1成功。
GM 1成功でも2溜まる~っと。
カイル(GM) 「姉さん! これ携帯食! 水も! あと薬も! ええとええとそれから……」
GM 補給物資を配って回るカイルくん。
ヨルノハ 「……ん、ありがとねっ。それじゃあ行ってくるっ!」
カイル(GM) 「気をつけて……!」
GM じゃ、最後はレン!
レン んーと、ここは〈探索/調査〉-2で攻撃Pを。……[3,5]で1成功です。
GM 攻撃P、合計5。
レン 「現地の気象データを送信しておきました! 風の流れが突然変わる可能性はありますが、基礎となる流れは読みやすくなるはずです!」
ダニー(GM) 「OKOK、大体準備はできたよーだね。みんな忘れものはないかい?」
アントニオ あとはウィリアムのサポートを使うか否か、か。
レン 補給Pはやっておきたいかもですね。
ヨルノハ 0はちょっと不安だもんね。
GM とすると、ケインが担当かな。
ケイン 機械知識はオレしかないのか。(苦笑) 了解、やってみよう。……[3.4]で1成功だ。
ウィリアム(GM) 「整備チーム~! 少し早いが飯の時間だ! 戦闘始まったら食う暇ねえぞ! 今のうちに食っておけ~!」
GM ……よし、今回も全NPCカメオ完了。(笑)
■最終的なボーナスポイントは、
[攻撃:5 防衛:3 環境:2 補給:2]となった。
■ リトルラックは曇天を仰ぐ ■
GM さて、じゃあ今日は戦闘フェイズのあたま、配備とイニシアの決定位までは処理しようか。
一同 ほーい!
GM んーと、防衛側なので今回はこちらが先に配置。……うーむ、分散した方がバリケードも活用できるんじゃよな。Aに銃座、ボクサー、"貪狼"。Bに砲台と"仙虎"。これでいいや。
レン とりあえずどうしようのない場合でも、"仙虎"は落としたいですね。火力も高いですし。……私はDです。
ケイン 同じくDだ。
ヨルノハ 殲滅することを考えると……Cも抑えておいた方がいいですよね。
GM ちな、こちら生き残るのが目的だから、Cを空けたらそっちに逃げることも考えるからね。
ヨルノハ 追いかけっこはしたくないですね。Cに配置します。
アントニオ じゃあオレもCかな。ヨルが集中攻撃されたら怖い。
レン 分散大事です。
■戦闘開始直前の配置■
GM おっけい。2on2でガッツリ叩き合う感じになりそうだね。……じゃあ、次、1Rめの戦況だ。
アントニオ 変なの来るなよー。(笑)
という、アントニオの願いも虚しく。
GMが開いたカードは♣のJであった……!
一同 げえええええっ!?
GM あばばばば、引いてしまった!
ヨルノハ こ、これで移動不可出たらどうしましょう。
GM 特殊戦況表の結果は……[0]!
◆[0]雨 すべてのユニットはR中、【移動/突撃】不可。
一同 ぎゃーーーーーっ!?
GM あばばばばば。
ケイン おいーっ!? 近接偏重に改装してるのにありかぁ!?
レン これ、もう殲滅は不可能じゃないですか……?
GM ままままま、待つんだ! 君達にはまだカイル君がいる!
一同 はっ!?
◆カイルのサポート:ユニット1体は、R中「風向き」「天候」の影響を受けず、EPコストを支払わずに【移動/突撃】が可能。
ヨルノハ そうだったーーー! カイルがいるぅ!
レン セーフ! ケインさんだけでも送りこめればまだ、なんとか!
アントニオ あっぶねえ、始まる前からミッション失敗確定するところだったぜ!
ケイン お手柄だぞカイル!
GM ――戦闘配置につき、攻勢を仕掛けようとしたそのとき。突然、雲行きが怪しくなり、大粒の雨が降り出す。"砂海"では年に数度、短時間しか降ることのない恵みの雨。
しかしそれは、今まさに作戦行動をし始めようとした"リトルラック"にとっては災難でしかなかった。じとりと湿った砂は泥となり、A:GuSの足たるサンドジェットを容赦なく絡めとる――。
ダニー(GM) 「……は? 雨だと……!? こんな時に!?」
レン 「急に降ってきました!動けません!」
ダニー(GM) 「前衛各機、動けるか!? なに、ダメ!? そこをなんとかしてくれよ! 一機でも逃がしたら、作戦は台無しだ! 敵側に漏れないうちに始末しなきゃ後の戦況に響きまくる!」
アントニオ 「んなこと言われても!」
ヨルノハ 「……カイル!そっちからはまだ濡れてないルートが見えない!?」
レン 「カイルくん、できますか!?」
カイル(GM) 「は、はい……やってみます! 極地的な雨……南南西の風……雨雲の流れ……。ということは……あった! 東回りのルートはもうしばらく余裕があるはずです!」
ケイン 「サンクス、カイル!」
カイル(GM) 「といっても、15分かそこらというところですが……っ!」
ケイン 「充分だっ!」
レン 「ケインさん、先に行きます!」
GM ……てなやり取りを経て、君達はゲリン市の防衛隊の一角を崩すべく、突撃を開始するのであった――!
to be continued......
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