生い立ち

「わたしはなぜ、生まれてきたのだろう?」


大きな病院でなければ
「私」は産まれてなかったらしい。

体から流れ出よう!出ようとしていた

お腹の中の赤ちゃんを
母は子宮口を くぐり縫って
流産しないよう手術をした。

医者は『母体か赤ちゃんどちらを優先しますか?』
と言った。

父は「赤ちゃんは今回あきらめよう…。」と
母が赤ちゃんを産むことに反対した。

母には根拠のない自信があった。

《この子はぜったい大丈夫。産む》✨

父は激怒し、「勝手にしろっっ!!」と言った。

まさか8年後、シングルファザーになるなんて
思いもしなかっただろうね。。

母の自信は、その通りになった。

母体も無事に赤ちゃんも元気に生まれ
(出産は失神したので、普通ではなかったかも)

「私」は山口県で産まれた。

3ヶ月後、福岡県へ。
色んな場所を転々とした。

私の故郷は わからない。

両親が離婚した後、小学校〜高校までは
佐賀県で過ごした。 母と父の故郷だ。

8歳のとき、突然 母が出て行った。

お別れ会もないまま
急に転校した。

私には大好きな幼馴染みの子がいたのに。
とつぜんすぎて、、

そこから数ヶ月の記憶が無い。

わたしはハイハイしている赤ちゃん期から
幼稚園〜小学生まで、明確に覚えている。

母が出ていってから
父とよく話すようになった。

ギャンブルをしていた父は休日、家に居なかったので 《この人が父親か。》と離婚してから父の存在に気がついた。

私は母に なついていた。
母が大好きだった…。

小学校の行き道、帰り道、母を探していた。

いつかまた帰ってきてくれるんじゃないかと、

わたしは母の無事を祈ってすごす子どもだった。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?