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イタリア全20州、マンマを訪ねて3000里@モリーゼ州

プロジェクト「イタリア全20州、マンマを訪ねて3000里」、

第16州目、モリーゼ州Ferrazzanoの家庭を訪ねることができました。

ローマからバスに揺られること3時間半、タラップを降りるとFIAT 500の窓から、サングラスをかけて満面の笑顔で手を振るおばあちゃん。今回の旅でお世話になった84歳のノンナ・アントネッラでした。

村を抜け、山の丘に凛と立つお家へ。

着くと早速に旬のイチジクを取りに庭を歩きます。降ってきそうなほどにたわわに実を付けた木から手でもぎ、直接口に運ぶと、想像以上に甘い果汁に感動。

家に帰ると、おばあちゃんが用意してくれていたイチジクのケーキと、イチジクとリコッタサラミでおやつの時間。

丘陵に続くオリーブの木々を借景に、手作りの優しいケーキを食べながら、ふぅと息を吐く。なんと豊かな時間なのでしょう。

一息つくと、早速レッスン開始。

夜は、セモリナと小麦粉のショートパスタを3種。
ソースは海の幸たっぷりのオイル仕上げ。

次の日の日曜日のランチは、セモリナと卵の生地で、モリーゼ風キタッラを。
ラム、鶏肉を煮込んだラグーソースで頂きます。

最後の日のお昼は典型的な農民料理。
苦味がアクセントの葉野菜と豆の炒め煮込み、これがまた、信じられないくらい美味しいのです。

他にも、チーズボールのパロッテ、アーティチョークのトルタ・サラータなど、限りある土地の食材を使い、シンプルだけど本当に美味しい料理を沢山習ってきました。

レシピはオンラインコミュニティ「マンマの台所」やオンライン料理教室でぜひ紹介したい!


面白いのは文化の境界線。
はっきりと歴史が表れる料理。

北の小麦パスタと南のセモリナのパスタが混ざったり、1970年までアブルッツォだったために似ていたり。

歴史の横軸、自然環境の縦軸、人の斜め軸。
これらが合わさったところにこの一品が出来ています。

おばあちゃんの料理からは、そんなことがヒシヒシと感じられるのです。
(これ以上書くと長過ぎるので、続きはオンラインコミュニティにて。)

晩夏の山の風に吹かれ、ゆっくりと過ぎる時間。
ワインを片手に丁寧に作った料理を食べる笑顔。

「豊かさ」とは。改めて感じさせられた時間でした。

イタリア料理はなぜ美味しいのか。
こうした豊かさがあるからです。

La cucina di nonna Antonella in Molise🇮🇹
La vera ricchezza in vita, lo trovi in un piatto.

PS. 「イタリア全20州、マンマを訪ねて3000里」の本を出版したいです。

出版社さんを探しています。
もし皆様ご存知の出版社の方いらっしゃいましたらご連絡下さい。

info@ciaobella.tokyo

温めている企画書もお送りできたらと思います。宜しくお願い致します。

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