中小路葵@イタリア家庭料理研究家@Bologna
雨のちハレルヤ〜!試験終え、海へ。
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雨のちハレルヤ〜!試験終え、海へ。

中小路葵@イタリア家庭料理研究家@Bologna

雨のちハレルヤ〜。

口頭試験を全て終え、海へ!

人生とは、なんと美しいものなのか。
地中海の大海原に浮かぶと、悩みや苦労が溶け、エネルギーが湧いてきます。

しばし、リラーーーックスします✨

雨のちハレルヤ。逆転満点劇


最後に受けたのは、先月再試になったAtlantic Ocean History。

「まるで別人のよう。再挑戦してくれて本当に嬉しいわ」と、30点満点をくれました😭🙏🎉

悔しくて涙を流した前回から、みんなが励ましとアドヴァイスをくれて、もう一度勉強し直して(内容がまたすごく難しい)、今回結果になったことが素直に嬉しい。

雨のちハレルヤ、Never never give upと学びました。

試験の学び

以下、口頭試験で聞かれたことと、イタリアの教育の学び

①グローバルヒストリーのダイナミズム

1. Consentとは何か?Voluntary servitudeとは何か? 

絶対王政の後、法による支配が始まる。その時歴史が動いた瞬間。
王の意思ではなく、人々の「合意」が法を作り、「主権」という概念が生まれる。
従って、その成り立ちからして、人々の法への合意、従属が法が法であるための基本条件。
Voluntary servitudeとは、その近代的な法の性質を表した16世紀のLa Boétieの概念。

2. ジョン・ロックは、大西洋をどのように見ていたか?

アメリカ大陸とヨーロッパの線引き。
アメリカ大陸 = 暴力による支配
ヨーロッパ = 法による支配

大西洋、アメリカ大陸の発見があったから、ヨーロッパが相対化されて、かの有名な政治理論が発展していくのですね。

これが「Global History」のダイナミズム、このコースの肝なのです。

3. 植民地官僚Thomas Babington Macaulayは専制主義をどのように見ていたか?

‘enlightened and paternal despotism’として、ポジティブに見ていた。
未発展の土地(植民地)においては、専制主義によって、啓蒙し、’教育’していかなければならない。

ヨーロッパが一度捨てた専制主義を、大西洋を開拓するにあたり、もう一度引っ張り出してきて、理論立てに援用するのですね。

4. では、インドの植民地支配をどのように進んだか?

当初は、啓蒙、教育の対象と捉えらたが、Sepoyの反乱の後、’教育’が不可能であることを悟り、暴力を使った専制主義でインドを統治していくようになる。
そして、それは翻れば英国国内の労働者階級への対応に生かせる。

インドを政治理論の「シアター」と捉え、積極的専制主義の実験をし、上手くいったらイギリス本国の労働者階級の統治に応用していったのですね。

5. 最後、ボトムアップの政治理論について。African AmericanのDouble consciousnessとは何か?

アフリカ系アメリカ人の’Nation’の意識。
アメリカで生まれ育ったアメリカ人である一方で、大西洋奴隷貿易でアフリカ各地から連れてこられた歴史を共有することで築かれたもう一つのアイデンティティを持つ。
ヨーロッパ人の人種や土地に基づく’Nation’とは別の、’共通の歴史的経験’で構成された’Nation’。



終わってみれば、「大西洋の歴史」の新しい見方を得たと気付きました。

大西洋の歴史というと三角貿易や英米戦争などを思い浮かべることが多いと思いますが、
大西洋・アメリカ大陸の発展が、近代ヨーロッパの政治理論に影響を与え、植民地における政治的実証実験が新たな政治理論を生み、ヨーロッパで生まれた概念がカリブ諸国の独立運動に応用され、それがさらに波及していく現代までの流れ。

要は、世界は相互に影響を与えあっているというダイナミズムを、1つ1つの切り取った歴史ではなく、「海」に注目して見ていく。

「グローバルを舞台に」という時に、本当に自分が持っていたいと思う素養。


② 「間違えることを恐れてはいけない」イタリアの教育

イタリアの教育は、減点方式ではなく、加点方式です。

先生や仲間がくれたアドヴァイスも「間違えることを恐れてはいけない」。

調べれば分かるようなことは、完璧でなくて良いのです。

それよりも、自分がどれだけ理解して、どれだけ思考出来るか。

優等生になって、正解を探そうとする顔色うかがいの力が試されるのではなく、習った事を自分のものとする理解力と思考の深さが試されていると思いました。

私も今回名前など覚えてない部分も多く、間違いも沢山ありましたが、そういう部分は口頭で先生があっさりフォローしてくれました。

これにて、夏休み!

口頭試験、全て終了!

あとは、論文4つを残して夏休み。

ノンノがご褒美に地中海にご招待下さいました。

Play hard, work hard, play harderです。

海の友達と、海の幸に舌を打つ!
このマグロは感動。近海で撮れた冷凍しないバチマグロを、強火の薪火でわっと炙り、粗塩を振っただけのシンプルな美味しさ。


※夏休みは4ヶ月暇なので色々面白いことお声がけ下さいね!

※イタリアに来る方、教えて下さいね✈️

💫「マンマを訪ねて3000里」のオンラインコミュニティで、一緒に旅を楽しみましょう!

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中小路葵@イタリア家庭料理研究家@Bologna
お茶高→東大→クックパッド(海外事業部)→会社員→イタリア大学院 複業でイタリア家庭料理研究家。2022年1月よりボローニャ大学に留学。 50か国旅人、それでもイタリアが好き。 「イタリアのマンマ直伝パスタクラス」主宰、雑誌「1番近いイタリア」刊行、各種執筆、講演など。