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マンスリーレポート(Vol.1)プーリア州

マンスリーレポート(Vol.1)プーリア州をお届けします。

2022年1月は、いよいよイタリアに渡りました。

今月はイタリア半島のかかと、プーリア州を中心に、温かい日々を過ごしておりました。

今回は、そんな愛すべきプーリア州の料理についてお話します。

プーリア料理は、ユニークで完成度が高く、近年、世界中のシェフからも注目が集まっております。


なぜ、こんなに美味しいのか。

今回は、プーリアを食べて見えてきた、その美味しさの理由を少しだけお話します。


第一に、食材の豊かさ。

バーリからレッチェに行く電車に乗ると、左手に見えるのは、永遠と続くアドリア海です。
右手に見えるのは、連綿と続く小麦畑、オリーブ畑、ブドウ畑。

降り注ぐ太陽、限りなく続く海と平野と海が生むのは、多様な食材の宝庫です。


第二に、折り重なる文化の重層性。

この州の歴史を見ますと、独立独歩の北イタリアと異なり、ギリシャ植民、ローマ帝国、ビザンツ、ノルマン、シチリア王国&神聖ローマ帝国と、空白なく支配の歴史が紡がれます。結果、その時々の文化を吸収し、食べ物が生まれてきました。

一方で、中世以降、フランスのブルボン朝のような強力な中央集権の貴族文化が栄えたわけではないので、高級な食材や難しい調理法は使いません。

結果として、土地の食材を代々の知恵、無駄を出さない工夫のもとで、時間をかけた庶民の料理が並びます。


なぜこの一品が生まれたのか。どうしてこんなに美味しいのか。

土地の地形や気候や歴史から想像すると、人々に根付く文化を覗き見ることができます。


さて、そんなプーリアで食べた家庭料理を少しだけご紹介しましょう。

その地方性は目を見張るほど多様であり、パスタの名前などはGoogleで検索しても出てこないものばかり、沢山新しい料理に出会いました。

お米とジャガイモのオーブン焼き

お米とジャガイモを重ねて焼く、シンプルだけど旨味たっぷりのディープなサレント料理。

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ちなみに、こちらはオンラインコミュニティ「マンマの台所」の今月のレシピです。
※「マンマの台所」についてはこちら:
https://community.camp-fire.jp/projects/view/540653


羊の腸詰め(Gnummaredd)

200年以上プーリア州の農民に伝わる郷土料理。

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こちらは82歳のルチアおばあちゃんに教えてもらいました。

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プロ向け「オンライン料理留学Serie A」でも配信しています。申込み:
https://aurorapasta.base.shop/items/58172126


ピザの包み焼き(Pizza alla scarola)

野菜やサラミをたっぷりと詰めて焼き上げます。ほんっとうに美味しい’田舎パイ’

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こちらは2月12日のオンライン料理レッスンで作ります。
ご参加は本メールの返信にて承ります。

ひよこ豆のパスタ(Ciceri e tria)

ひよこ豆と手打ちパスタ。豆を多用するサレント料理。

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プーリア風ラグー(Ragu alla pugliese)

プーリア州の日曜日の典型的なランチ。お肉の煮込み、煮込みソースを使ったパスタ、1つの鍋からメインとパスタが両方出来てしまいます。

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マンマとコラボレッスンでオンライン料理教室でもお届け。
https://aurorapasta.base.shop/items/58467904


パスタ入りミネストローネ(Cicerella in minestra)

これぞ、マンマの味。10種類くらいの野菜が入ったミネストローネに、イタリアンパセリ入りの小さな手打ちパスタ。

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個人的に1番ヒット。「マンマの台所」でも反響を呼びました。いつかレシピもこちらで。


というわけで、今月は、充実したプーリア州の食を中心学んできました。

まだまだ一度ではお伝えしきれないことも沢山ありますが、マンスリーレポートをお楽しみ頂けましたら幸いです!

それでは、また来月!Ciao!

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