再会、新たな「普通」へ

新しい先への出社は昨日で3日目。
さすがにすこーしだけ空気感には慣れてくる。
ただ私のいるフロアは半分以下の実出勤しかしていないので、これが常態の雰囲気なのかどうかわからない。
今までの私からしたら怖しいほど遅い時間に出社してもフロアで一番乗り。その後に出社してきた女性社員に明るく「早いですね！」って声をかけられる。
交代で東京に戻る先輩からは「おはよう」とかの挨拶がない社風と言われ、昨日まではそれを信じて、こちらからは何も言わなかった。しかしその彼女は元気よく挨拶してくれて、普通のことをされただけだが、凄く嬉しい気分で仕事に入れた。
人間とは単純なものでそれしきのことで明るい一日が始まる予感がする。
私の朝食のルーティンは結構目まぐるしく変わってきてたが、ここ最近は健康面を気にせずマクドナルドのソーセージエッグマフィンのセットをクーポンを使って食することが多かった。それがあの事件以降、一切食べなくなっていたが、ついに今朝、京都駅で復活した。ただしクーポン対象がベーコンエッグマックサンドセットだったのでそれにしたが。
昨日出勤している同じフロアにいてる人たちとは思いの外、雑談もできたし、当面の最大の懸案事項だった引越し日程も決まったので、もうまもなく腰が定まらない状態からは脱出できそうだ。
「普通」が戻ってくる、いや「普通」ではなく「新しい『普通』」がやってくる感じがして、自らを無理して鼓舞するわけでもなく、元気になってくる。
何度も経験した新しい職場での良い意味での新人への丁寧な扱われ方はそれ自体、好きな時間だ。

そしてこの会社の最大の特徴である完全フレックス制を運用して夕方、早めに切り上げる。
昨夜は壊れそうだった私を鼓舞し続けてくれた元部下たちとついに再会する日でもあった。
これから頻繁に行くことになろうかと思う梅田の馴染みのバーに集まり、昨日の日記にも記載したDの所業など話したりしたが、その部下たちは鼻息が荒い。Dを斃すことそのものよりも自らの危険を顧みず正論で立ち向かおうとする姿勢に対して、これまでの献身的な精神的支えも含め、私の涙腺が壊れかける。
今回の件を通じて本当に「人の心」がわかったことは私の今後の人生にとって最大の収穫だ。
ありきたりの言葉「慕われる」よりももっともっと大きな何かをもらった。
感謝という言葉では到底返しきれないほどの「恩」や「愛情」を感じたこの2ヶ月弱、ある意味、振り返れば私は幸せだったと思うだろう。なぜならあのままの「普通」が続いていればその「とんがって」「ほとばしる」情は表に出ることもなく感じることもなく過ごしていただろうから。
前向きに新たな「普通」を笑って過ごせかけてることは彼ら彼女らのおかげそのものであり、そのためにも昨夜はどうしても会いたかったし本当に会えてよかった。
これからは頻繁に会えることが新たな「普通」になる。

本日は大阪に戻ってきてはじめての週末で会社を離れた友人たちと会う。
引越しはまだだが新たな「普通」新たな「日常」が鼓動し始め、燻っていた時間に最も欲しかった「心穏やか」な気持ちが既に支配しかかっている。
雌伏の時を経て弱さを知ったことはこれから最大の強みになるかもしれない。
次は彼ら彼女らに何かあれば、私は無償の愛情を注ぎ返さなければならないし、絶対にそうしたい。
と誓った夜だった。

そんな再会の時間を終え帰りの電車の中で先日お会いした高校の先輩Sさんからこれを紹介してもらった。

敢えて内容を記載させてもらうと

笑えるのは、楽しんでる証拠。
怒るのは､真剣だった証拠。
喧嘩するのは､一緒だった証拠。
つまずくのは､進んでいる証拠。
裏切られるのは､信じていた証拠。
失恋は愛していた証拠。
「疲れた」は､頑張った証拠。
「失敗した」は､挑戦した証拠。
「もう止めようかな」は､
まだ希望を捨てずにいた証拠。
「素直になれない」は､
それだけ愛している証拠。
もう良いは､全然よくない証拠。
大丈夫は､全然大丈夫じゃない証拠。
いつもヘラヘラしてる人は､
過去に何かあった人
よく笑う人は、よく泣いた人
よく大丈夫と言う人は、よく無理をする人
よく強がる人は、よく我慢する人
幸せな人は､幸せを知っているから
優しくなれる。強くなれる。
努力する人は希望を語り、
怠ける人は不満を語る。
泣きたかったら泣けばいい
辛かったら頼ればいい
我慢できなくなったら我慢しなくていい
笑うのが疲れたら無理しなくていい
「明日笑えるかな」って思うより
「明日少し笑ってみよう」
って思う方が辛くない。
立ち止まることは､
悪いことなんかじゃない。
辛いとき。苦しいとき。
少し休憩して
またもう一度歩きだせばいい。

身に沁みた夜だった。