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土特の国語テキストのテーマに「短歌」が

昨日(3月6日)、組分けテストがあったのですが、こちらは結果が出てからまた話題にすることにして…。

一昨日(3月5日)の土特の授業でやったテキストを、今日ゆっくり見せてもらっていました。普段なら土日に見るのですが、組分けテストでバタついていたので今日になったのです。私は文系担当なので、社会と国語を見ました。

驚いたのが、国語の大問1が短歌について述べられた論説文だったことです。私にとってこのところ短歌が「旬」なので、「へぇぇ~」と興味深く拝読しました。出典は佐佐木幸綱・谷岡亜紀『短歌をつくろう』(さ・え・ら書房)です。

文章を読んで問題の答えを私も考えるのですが、それと同時に今回は文章の内容も深く納得しながら読んでしまいました(笑)。

大切なこととしては、

・直接現場へ行って「取材」することが大切。想像だけで作らず、実物を見て作る。また、題材を探しに外に出かけることも必要。
・ただぼんやりと物事を見るのではなく、メモを取る。大まかなところだけではなくて、具体的な、細かいところに目を向ける。細かいところをしっかりうたいこむことで読者に臨場感が伝わる。
・短歌にはある種のリアリティがほしいので、季節や時間がきっちりと読めるように入っていると良い。季節や時間を入れると、雰囲気や奥行きを持たせることにもなる。

なるほど、ものすごく勉強になります。このnoteに載せているのは我が子の中学受験ネタがほとんどなので、題材を探しに外に出かけるとか、メモを取るとかいったことはしていなかったですし、ここに載せていない、受験ネタ以外のものも実はちょこちょこ作ったりもしていますが、言われてみれば頭の中で想像して…というものが多いですね。今後心がけます。季節や時間は入れられるときには入れようとしているつもりですが、まだまだだと思います。

抜粋箇所に出てきていた歌は、

花散りて葉いまだ萌えぬ小桜の赤きうてなにふる雨やまず    正岡子規

荒々しき心を朝の海とせよ海豹の自由いま夢の中       佐佐木幸綱

のど赤き玄鳥ふたつ屋梁にゐて足乳根の母は死にたまふなり   斎藤茂吉

水の香のきよきこの夜瀬をのぼり瀬をくだる稚き鮎をしおもふ   木俣修

被爆時の記憶さへ妻と相たがふ三十五年念念の生         竹山広

秋の土しづかに菊を咲かしめよ天地澄むと思ふ朝なり     馬場あき子

設問では、この中のいくつかの歌に関して解釈を問うものもありましたが(さすがに小学生向けに記述させるのは難しいので、選択肢問題になっていました)、短歌の部分ではなく論説文の読解問題として、文章の内容について解答する問題の方が多かったです。短歌の解釈も、説明の文章がきっちり読み取れれば正しい選択肢が選べる…というものでした。

この後にド素人の拙劣な歌を載せる勇気はさすがの私にもないので(笑)、今日はこのあたりでしめておきます。子供の塾のテキストが、図らずも私にとって別の意味で勉強になった…という話でした。

今回の土特のテキストに関しては、もう1つ是非とも話題にしたいことがあるのですが、長くなるので明日にします。



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