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春節の思い出 お父さんと自転車に乗り、爆竹を求めて市場へ・・・

2022年を迎え、早くも1ヶ月が過ぎました。お正月ムードは過ぎ、日本は節分の季節を迎えました。ちなみに、現時点で2022年の約9%は既に過ぎているそうです。こうして文字に表すと、なんだか時の流れの速さを実感しますね。

日本はすっかりお正月ムードは過ぎ・・・といいましたが、実は中国のお正月は2月1日なんです。太陰暦という暦を使っている中国文化圏では、1月1日と同じように、地域によってはそれよりも盛大に、約1ヶ月後の旧正月をお祝いします。正確な日付は毎年変わります。2022年は旧正月の元旦にあたるのが2月1日となり、元旦を含む数日の休暇のことを春節と呼びます。

伝統的に大切にしてきた春節

主に春節では約1週間ほどの休暇があります。日本の正月と似ている部分も多く、「明けましておめでとうございます」と挨拶をします。ここで、いくつか春節の挨拶をご紹介します。

よく使われる春節の挨拶
■新年快楽 (新年明けましておめでとうございます)
■过年好  (あけましておめでとう)
■恭喜發財  (金運に恵まれますように)
■全家平安 (家族が平和でありますように)

日本では、「明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。」が一般的でしょうか。このほかにもいくつか中国語の挨拶がありますが、どれも相手の幸運を願うものが多くあったのが印象的でした。

中国で春節は一番盛り上がる行事です。地域により、祝い方も様々ありますが、伝統的に広く行われている春節行事をひとつご紹介します。

お年玉

日本でも馴染みのあるお年玉行事は、中国では春節の時期に行われるようです。中国では「圧歳銭」と呼ばれています。中国語で圧は「押さえる」、歳は「年」という意味を表します。また、中国語で「歳」と「祟」という字は発音が同じであり、年始に大人が子供にお金を贈ることで、子供を襲う祟りを押さえられ、一年平穏に暮らすことができるという願いが込められています。

ちなみに、古代の伝説による言い伝えもあるようです。

古代の伝説によると、名を「」という黒い手をした妖精または妖怪がいました。この妖精が大晦日の夜にやってきて、眠っている子供の頭をなでったら、子供は熱を出します。熱がさがると、聡明だった子供が狂ってしまいます。
人々は「祟」が子供に害をなすことを恐れ、灯を燈し眠らず子供を守りました。これを「守祟」といい、「圧祟銭」の由来となりました。
(参考文献:中国文化&事情 中国の旧正月「春節」より抜粋)

日本ではキャラクターなど様々な色のお年玉袋がありますが、中国では演技の良いとされる赤の袋が多く使われています。以前投稿した「中国七夕文化」の記事の後半で、紅包といわれる袋を紹介しています。この紅包はお正月でもよく使われています。

子供の頃の思い出

CHReportメンバーに「春節」での思い出を尋ねてみました。

Q.春節にまつわる思い出はありますか?

・新しい服を買う
・家族が集まって食事する
 魚料理を用意する(年年有余:毎年余裕の生活ができるようにという意味。余と魚の発音が同じだから)
・毎年放送されている「春晩」を見る(日本の紅白歌合戦に近い)
・お年玉をもらう
・爆竹を鳴らす

こんな思い出があります。

Q.お年玉をもらうのは中国でもあったのですね!

でも、子供の頃は全部親に徴収され、私の手には渡りませんでした・・・。

Q.それはちょっと悲しい。爆竹を鳴らすってなんですか?

爆竹とかいろんなものを爆発させるのが恒例行事の一つでした。
子供の頃はお父さんと一緒に買いに行くのも楽しかったですね。

Q.日本だとお祭りの時には鳴らしたりしていましたが、今ではほとんど見かけないですね。そもそも爆竹って手に入るものですか?

爆竹の市場があり、自転車に乗って買いに行きました。もしここでタバコをポイ捨てしたら、お店ごと空に飛んでしまうようなところです。今では上海に禁止条例が出されているので、爆竹を鳴らすと罰金です。

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Q.市場が広がっているんですね!色々と山積みですね。

ちなみに自転車はこんな風に乗っていました。

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Q.え?なんですかこの乗り方!

車やオートバイが普及していなかった頃は、こんな風に乗るのが当たり前でした。棒をまたぐのではなく、横に座ります。

Q.初めて見ました。体幹が鍛えられそうですね。

最終的には自転車の乗り方の話になりましたが・・・
旧正月を祝う中国の「春節」をご紹介いたしました。今回ご紹介した行事はほんの一部で、他にも餃子を食べる地域や獅子舞を舞う地域もあります。


2022年春節の情報もお届けします

CHReportは中国パートナー企業である五節データを通し、中国の様々な業界・媒体からデータを収集しています。そのため、日本では手に入らない中国の生の声を収集することが可能です。

また、消費者の嗜好が驚くほど変化する中国市場では「新鮮な情報」が必要です。五節データの持つシステムでは、リアルタイムに情報収集することができるため、ビジネスに役立つ有効な情報をご提供することができます。

2021年の春節では、家庭用麻雀がよく売れた話題をピックアップしました。

2022年の春節についても、後日お伝えできればと思っております!

最後まで読んでいただきありがとうございました。次回もお楽しみに!

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