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「死」はどうして怖く感じるんだろう?

「死は特別なことではない」という意見に、(そうか!そうだよね!!)と納得した…つもりでいた2カ月前は…。





今は…やっぱり率直に言って「死は怖いし特別」だ。今考えてる一切合切も、今の気持ちもストンと無くなるってどんなだろう??なぜ人はいつか死ぬのに一生懸命生きるんだろう???





そんな疑問に答える形で、知人から本を教えてもらった。「ここにないもの」(文:野矢茂樹 絵:植田真)





ミューとエプシロンの会話形式で進む哲学対話。「哲学」という言葉のイメージとはうらはらに平易なことばで綴られていてスラスラと読める。スラスラ読めるけど答えは無い。だから何度も読んでしまう。




それはまるで『ミュートエプシロンと一緒に色々考えながら…散歩を楽しむような感じ』そしてそれを何度も繰り返したくなる…。(朝食のシーンも魅力的だから、『ミュートエプシロンと一緒に色々考えながら…ジャム付きトーストを楽しむ感じ』と言い換えても。)





ツラツラ読んでいるうちに、「死」はどうして怖く感じるんだろう?というわたしの疑問にヒントをあたえてくれる言葉がチラホラ…。





【死がこわいのは、死が分からないからじゃなくて未来の可能性を奪うから。死がこわいっていうのは未来の可能性をどれだけだいじにしてるかってことによる。】





そんな言葉に触れていると「死が怖い」という気持ちの中には、未来の可能性をだいじにしてる気持ちが(無意識に)含まれてたんだ!?と驚かされる。わたしはまだ未来に「思いもよらないものが現れる」コトを楽しみにしている??





「死が怖い」という気持ちがとても貴重なモノに感じられてきた。


※「死は特別なことではない」と考えていた時の記事です。



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