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夏を彩る飲みもの事情

ここ数日、全国の様々な箇所で、今年に入って一番の最高気温を記録しているとニュースで報道されている。🎐  私の住んでいる東京でも、30℃を超える真夏日が続く。もはや雨の降る日しか、5月らしい気温の日はない。

いささか早い気もするが、体感や気分はもう夏。とはいえクーラーをつけるのは地球のことを考えてもう少し我慢し、扇子で仰いでなんとか涼む。そしてもちろんアイスを食べることは当然ながら、飲みものも夏仕様にしなくてはと思う。
こう暑くなられては、私の喉も黙っちゃいない。喉から手が出るとばかりに、あれが飲みたい、これも飲みたいと次々に候補が浮かんでくる。

その顔ぶれはこうだ。麦茶、アイスコーヒー、レモネード、梅ジュース。ああ、また君たちが欲しくなる季節がやってきたよ……!


まずは麦茶。
私は一年を通して、水を最も日常的に飲んでいる。理由はシンプル、おいしいから。水分補給に最も効率が良いのは水だとも聞いたことがある。しかし、(水分補給の効率を最も重視すべき季節は夏ではあるが、そこは一旦目をつむって、)夏はどうしても麦茶が飲みたい。

異論も認めるが、私にはどうしてか、夏は冷たい麦茶がいっ…ちばん美味しく感じられる。無性にゴクゴク飲みたくなって、コップ一杯飲み干した後には、決まってあの『耳をすませば』の名ゼリフを真似したくなる。「 "コンクリートロードは、やめた方がいいぜ。" なによっ!」

このシーン。
(画像は添付URLのスタジオジブリ公式サイトから)


バタンッと音を立てて冷蔵庫を閉めて、さて、お次はアイスコーヒー。
カフェオレやカフェラテなどは別として、ブラックコーヒーの場合はホットの方が好きなのだが、やはり夏だけは特別だ。冷たくして飲みたい。冷たい方が美味しく感じる。ホットと違ってアイスの良いところは、喉をやけどする心配がないので、腰に手を当ててゴクゴク飲めるところ。そして麦茶にも言えることだが、香ばしい味と香りは、飲後感がスッキリとして最高だ。

それからなんといっても、レモネード。
これは大いに共感を得られるのではないかと思う。なぜなら、ファストフード店でもカフェチェーン店でもスーパーでも、暑くなり始めると同時に確実にレモネードを売り始めるから、飲む人も多いのではないか。

レモンの収穫量が最も多いのは、冬から春先にかけて。この期間にたくさん採れたレモンは、甘いシロップやハチミツ、炭酸と混ざって、5月頃からレモネードとして世に放たれる。
麦茶やアイスコーヒーの香ばしい美味しさに負けまいと、フレッシュな甘酸っぱさで勝負してくる。その無邪気な喉越しに、こちらの気分も弾ける。

そして最後が、梅ジュース。
梅は、夏バテ予防や、暑さによる食欲不振の時でも食べられるものとして頼りにされる。しかし、酸っぱいものが苦手な私は、実は梅干しが食べられない……。それでは夏を元気に越せないのでは…!?と危ぶまれた私でも、梅パワーの恩恵にあずかることができたのは、梅ジュースの存在があったからだ。

梅ジュースは一般に、梅シロップを水か炭酸で割って作られるので、酸味よりも甘味の方が少し勝り、飲みやすい。"梅ちゃん" と呼んで子どもの頃から飲み親しんできた私にとって、すっかり夏の風物詩を代表する飲みものである。


あぁ、こうして書いていたら、全部ぜ〜んぶ飲みたくなってきた!
麦茶は作って冷蔵庫でキンキンに冷やしてあるので、今すぐ飲める。アイスコーヒーも作れるので、あとで作って飲もう。レモネードは、数日前にフレッシュネスバーガーで飲んだばかりなので、今日は我慢することにしよう……。

そして梅ジュースは、母が生協で取り寄せてくれる梅シロップで作るので、こちらも届くまで待たなくてはならない。今年も忘れずにと思ってこのあいだ母に頼んでおいたので、もう少しで会えるだろう。あの夏の味が待ち遠しいーー。


あっ、それから今年の夏は、カラカラに渇いた喉を冷たい生ビールで潤して、ぷは〜っ!というのをやってみたい。憧れなのだ。
そういえば、ラムネもあった。夏祭りや花火大会に行ったら必ず飲むと決めている。青春の味と匂いがする、あの涼しげな魔法瓶。ビー玉のからころという音を聞かなければ、夏を終えることはできない。

思っていたよりいっぱいあるなぁ。
以上が、私が夏といえば飲みたくなるもののラインナップであった。


終わりに、最近の飲み物事情がもう一つあった。
ちょこちょこ、今日は飲みたい気分だなぁ、という夜はある。しかし、私はなるべくお酒の缶はストックしないようにしているので、飲みたいなと思った時に冷蔵庫にないことも多い。けれど、いつも我が家に用意されているお酒が、一つだけある。母が嗜む赤ワインだ。

しかしここで問題なのが、私はまだあまりワインが得意ではないということだ。甘党なので甘味が強ければ好んで飲むことができるが、辛さや渋みが強いものはまだあまり美味しいと思って味わえない。
そこで思いついたのが、紅茶やコーヒーに入れるシロップを足すという工夫。入れ過ぎると甘ったるくなりすぎるので注意が必要だが、控えめにいれるとちょうど良くやわらかい飲み口になる。

最近はこの工夫により、こっそり母のワインを少しだけ頂くのがマイブームとなっている。バレない程度に、ちょこっとだけ、ね?。


さあ、夏はもう目の前だ。というかもう既に、おそらく始まっているーー。
と、勢い込んで天気予報を見たら、
あら、明日明後日は雨が降り、気温はまた一度、夏から遠ざかる模様。

季節って、どうしてこうも行ったり来たりを繰り返すのかしら。思わせぶりな態度と言わざるを得ない。

季節よ、お主もわるよのう。


最後まで読んで下さりありがとうございました
(^_^)🍹🍃

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