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イタリア発の大人気ロックバンド!Måneskin(マネスキン、モーネスキン)のおすすめ曲5選!

引用元:https://wikiocean.org/


世界中で人気沸騰中のイタリア発ロックバンド「Måneskin(マネスキン、モーネスキン)」。

↓Måneskinについては前回下の記事でまとめています。↓

1980年代を彷彿とさせるストレートなロックサウンド。ハスキーなヴォーカルと相まって非常にカッコいいバンドです。

今回はMåneskinのおすすめ5曲を紹介します。

おすすめ曲①Beggin’

一途な男が愛する人に訴えかけているという曲です。

ハスキーなヴォーカルのアカペラから始まります。

Put your loving hand out, baby
'Cause I'm beggin'
お前の愛する手を差し伸べてくれ、ベイビー
俺が頼んでるんだぜ

しょっぱなから上から目線で粗暴な感じですよね(笑)
このフレーズの一部はサビの歌詞でもあるため、曲中に何度も繰り返されます。

I need you to understand
Tried so hard to be your man
The kind of man you want in the end
Only then can I begin to live again

理解してほしいんだ
君に似合う男になるために苦労したよ
最後に君が求める男になるために
そのために俺はもう一度生き返るよ

「他の男のところへ行かないでくれ。俺だけを愛してくれ。そのためならなんだってするよ。」という一途な男の気持ちをが表れています。

実はこの曲はMåneskinのオリジナルではなく、元はFor Seasonsというグループが1967年にリリースした曲です。

原曲↓

次に2007年にMadconというノルウェーのヒップホップバンドが、ラップを追加したヴァージョンでカバーをしました。


そして2017年にMåneskinが、「Xファクターイタリア」に出場した時に再びBeggin'をカバーをしました。

つまり、MåneskinのBeggin'はカバーされた曲をさらにカバーしたものになりますが、二番煎じどころか完全に曲を自分のものにしています。

上の動画はXファクター2017の動画です。

Måneskinは2016年に結成されたらしいですが、その翌年にこのクオリティー…この頃からすでにカリスマ性が感じられます。

Beggin'はアルバム「chosen」に収録されています。

引用元:https://www.amazon.co.jp/Chosen-Maneskin/dp/B077VB1S23/ref=sr_1_6?adgrpid=116278706536&hvadid=492572640956&hvdev=c&hvqmt=b&hvtargid=kwd-361294910760&hydadcr=27299_14361240&jp-ad-ap=0&keywords=maneskin&qid=1644785041&sr=8-6

おすすめ曲②ZITTI E BUONI


和訳すると「いい子で黙ってろ」という意味になります。

この曲でサンレモ音楽祭やユーロヴィジョンコンテスト2021で優勝を勝ち取った、Måneskinの代表曲ともいえる曲です。

Loro non sanno di che parlo
Voi siete sporchi, fra’ di fango
Giallo di siga’ fra le dita
Lo con la siga’ camminando
Scusami, ma ci credo tanto
Che posso fare questo salto
Anche se la strada è in salita
Per questo ora mi sto allenando

あいつらは俺が何を言ってるのか分からない
あんたらは汚れてる、泥だらけだ
指の間にはタバコのヤニ
俺は歩きタバコで失礼
でも俺はマジで信じてるんだ
俺は飛躍できるって
たとえ道が上り坂でも
今、そのために鍛えてるわけで

E buonasera, signore e signori
Fuori gli attori
Vi conviene toccarvi i coglioni
Vi conviene stare zitti e buoni
Qui la gente è strana tipo spacciatori

こんばんは、紳士淑女の皆様
役者は外に出な
お前らは自分のタマでもいじってろ
黙ってお利口にしてればいい
ここらの人間は密売人みたいに奇妙だ

Troppe notti stavo chiuso fuori
Mo’ li prendo a calci ‘sti portoni
Sguardo in alto tipo scalatori
Quindi scusa mamma
Se sto sempre fuori, ma

俺は夜に締め出しを食らいすぎたな
今俺はドアを蹴飛ばしてる
登山家ばりに目線は高く
ママ、ごめん、俺は出歩いてばかりで、でも

Io ho scritto pagine e pagin
Sono fuori di testa, ma diverso da loro
E tu sei fuori di testa, ma diversa da loro
Siamo fuori di testa, ma diversi da loro
Siamo fuori di testa, ma diversi da loro

俺はいかれてる、でもあいつらとは違う
あんたもいかれてる、でもあいつらとは違う
俺たちはいかれてる、でもあいつらとは違う
俺たちはいかれてるが、あいつらとは違う

初っ端から「俺!俺!俺!」という感じです。

「周りには自分のことを理解してもらえない日々が続いたが、
自分は一発当てられると確信しているし、そのために努力を重ねてきた。

俺は、俺のことをさんざん馬鹿にしてきた奴らとは違う。
俺の成り上がりを黙って見てろ!」という苛烈さが感じられます。

この歌のとおり、本当にスターダムまで登りつめたのですからすごいですよね。有言実行めちゃくちゃかっこいいです。


おすすめ曲③Fear for Nobody

ロックの中にもポップさがあり、良い意味で万人受けがしそうなメロディーです。

I don't envy, I will survive
And I've been beggin', and beggin' myself
Please don't close your eyes
I don't have tears, I've cried it all
I heard a voice that's inside me
She says "please state what you want"

俺は嫉妬なんかせずに、生き残るんだ
俺は自分自身に言い聞かせている
頼むから目をそらすなと
涙はもう出ない、泣きつくしたんだ
心の声が聞こえたんだ"自分の求めるものに従え"って

And I am beggin' you, beggin' you
Please show me, please show me
Why am I beggin' you, beggin' you
But oh, I have no fear for nobody
I have no fear for nobody

頼むから教えてくれ
なんで俺はお前に頼んでいるのかを
でも俺は何物にも恐れない

https://lyricstranslate.com

自分自身を鼓舞しながら困難に立ち向かい、そして勝ち残っていくんだ!という気概が歌伝わってきますね。

サビでは「俺は誰にも動じない。何にも恐れないんだ。」と何度も繰り返されます。

Måneskinはストリートミュージシャンからスキルを積み上げ、オーディションで花咲いたバンドです。

幾多のライバルと戦う中では、何度も不安やプレッシャーに押しつぶされそうになったんだろうな、と想像しながら聞いています。

何かに挑戦していたり、勝負の場に立つような時に聞くととても勇気づけらる曲です。

Fear For Nobodyは下のアルバムに収録されています。↓

おすすめ曲④MAMMAMIA


個人的にはMVがツボです。

ヴォーカルのダミアーノが他のメンバーに自分のいちもつを見せびかす、たばこを横からとるといったいたずら?みたいなことをするのですが、
されたメンバーの報復が「そこまでする!?」という思うくらいかなり過激で笑ってしまいました(笑)

この曲は、Måneskinがユーロヴィジョンで優勝した後にリリースされた曲です。

ユーロヴィジョン優勝から世界的大ブレイクを果たしましたが、個性強いバンドのため批判的な反応もあったようです。

そのような状況を面白おかしくとらえ、歌詞に投影したとヴォーカルのダミアーノは語っています。

Oh, mamma mia, ma-ma-mamma mia, ah

You wanna touch my body, I say you’re not allowed

You wanna handle me, but I’m a bit too much

I burned all the place down ‘cause I’m too fucking hot

Oh, mamma mia, ma-ma-mamma mia, ah

They wanna arrest me, but I was just having fun

I swear that I’m not drunk and I’m not taking drugs

They ask me why I’m so hot, ‘cause I’m italiano

君は俺の体に触りたいんだろうけど、君はだめだ
君は俺をどうにかしたいんだろうけど、俺は君の手には負えないよ
周りのものがみんな燃えちまうのさ、俺がカッコ良すぎてね

奴らは俺を捕まえたいんだ、俺は楽しんでるだけなのに
俺はシラフだし、薬だってやってない
奴らは俺がなんでこんなにイケてるのか尋ねる、俺がイタリア人だからだよ

本人はただ愉しんでるだけなのに、それを批判して辞めさせようとする人がいるということが歌詞に表れてますね。

「俺は薬なんてやってない」という部分ですが、ユーロビジョンで優勝した際に、奇抜な格好とパフォーマンスによりダミアーノはドラッグをやってるんじゃないか?という疑惑がかけられたんです。(とんだとばっちり!)

ダミアーノはそれをキッパリ否定、むしろドラッグ反対を明言しています。

数々の栄光と称賛を得る一方で、有名になったがゆえのアンチの声も多く出るようになったのでしょう。

それを「俺がカッコ良すぎて、みんながほっとかないんだよね〜。」という歌へと昇華するあたり、かっこいいですよね。

おすすめ曲⑤Torna a acasa


ロックでおなじみのMåneskinですが、しっとりした曲も歌っています。

「Torna a casa」は、日本語で直訳すると「家に帰ってきて」になり、「戻ってきて」という意味になります。

Cammino per la mia città ed il vento soffia forte
Mi son lasciato tutto indietro e il Sole all’orizzonte
Vedo le case da lontano, hanno chiuso le porte
Ma per fortuna ho la sua mano e le sue guance rosse

街を歩けば、風が強く吹いている
俺はすべてを置いてきた、水平線には太陽が見える
遠くに家が見えるけれど、どれもドアが閉まっている
だけど幸運なことに、俺には彼女の手と彼女の赤い頬がある

Lei mi ha raccolto da per terra coperto di spine
Coi morsi di mille serpenti, fermo per le spire
Non ha ascoltato quei bastardi e il loro maledire
Con uno sguardo mi ha convinto a prendere e partire

彼女は、俺を茨に覆われた地から引っ張り上げてくれた
千匹の蛇に噛まれ、とぐろの中で動けなくても
彼女は奴らの罵声には耳を貸さなかった
一目で俺は荷物をまとめて出発しようと決めたんだ

Che questo è un viaggio che nessuno prima d’ora ha fatto
Alice, le sue meraviglie e il Cappellaio Matto
Cammineremo per ‘sta strada e non sarò mai stanco
Fino a che il tempo porterà sui tuoi capelli il bianco

これはかつで誰もしたことのない旅
アリスと脅威、狂人
俺たちはこの道を歩いていく、決して疲れることはないよ
君の髪が白くなるまで

Che mi è rimasto un foglio in mano e mezza sigaretta
Restiamo un po’ di tempo ancora, tanto non c’è fretta
Che c’ho una frase scritta in testa, ma non l’ho mai detta
Perché la vita senza te non può essere perfetta

俺の手に残ったのは、一枚の紙と半分になった煙草だけ
もう少しここにいよう、急ぐことはないよ
俺は頭に文章が浮かんだけど、決して言わなかった
君のいない人生は完璧ではないから

Quindi Marlena torna a casa
Che il freddo qua si fa sentire
Quindi Marlena torna a casa
Che non voglio più aspettare

だからマルレーナ、帰っておいで、ここはだんだん寒くなってきた
だからマルレーナ、帰っておいで、俺はこれ以上待ちたくないんだ
だからマルレーナ、帰っておいで、ここはだんだん寒くなってきた
だからマルレーナ、帰っておいで、俺は俺が消えてしまうのが怖いんだ

かつて成功を収めたアーティストが、昔は微笑んでくれていた芸術の女神に見放されてしまい、孤独と失意の中で、再び女神が戻ってくるのを待っている情景が浮かんできます。

サビに出てくる「Marlena(マルレーナ)」という女性の名前ですが、Måneskinの他の曲にも登場します。

彼女は実在する人物ではなく、Måneskinにとって自分たちからのメッセージを象徴する架空の存在だそうです。

物事は人から伝えられるときにより自分事のように感じることができるため、メッセージを女性の名前に含ませることにしたのだそうです。

マルレーナになった理由は、覚えやすい名前だからとのこと。

Måneskinの歌には、神話などの登場人物が出てきたりして、邦楽とは違う雰囲気を感じます。
まるで小説のようなきれいな表現が素敵です。

例えにキリスト教の用語(悪魔、天使、赦しなど)が使われたりすると、ヨーロッパの人の考え方を垣間見ることができて楽しいですね。

まとめ

今回はイタリアのロックバンドMåneskinのおすすめ5曲を紹介しました。

ロックで尖っている曲、ポップで元気が出る曲、しっとりした曲などMåneskinのバリエーションの豊富さが分かりますね。

イタリア語の歌も多いですが、YouTubeに和訳動画も多くアップロードされているので、気になる方はぜひ観てみてくださいね!





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