見出し画像

コイ ちょぼ先生の自己満おさかな図鑑 vol.63

知名度抜群、釣ってよし、食べてよしの「コイ」のご紹介です。

・標準和名 
 コイ

・漢字
 鯉

・学名
 Cyprinus carpio Linnaeus

・分類(仲間分け)
 コイ目コイ科コイ属

・大きさ
 体長30〜100cm。日本に生息する淡水魚の中では、かなり大型の部類。
 大中小とサイズにバラエティがあるおさかなは、コイくらいではないだろうか。
 特大の個体は、クリケットバットみたいな大きさである。

・生息地と知名度(認知度)
 日本全国で見られる。河川の中・下流域、流れの緩やかな汽水域、湖沼、ダム湖に生息する。ホントどこにでも、水辺にはコイがいる。
 淡水魚の中では、No.1の知名度を持っていると言っても過言ではない。しかも標準和名も「コイ」なので、覚えやすく間違いがない(マグロ、サバ、アジはみんな知っているが標準和名ではないので、正式名称ではない)。
 知名度を例えるなら、サッカー選手のリオネル・メッシくらいである。

・ちょぼ's コメント
 日本淡水魚って、地味な体色で、小型なおさかなが多い中で、コイは他を圧倒するこのデカさが売りであると思っている。
 コイは、雑食性でなんでも食べる、底生動物(ザリガニなど)からタニシ、イトミミズに水草などの植物性のものまで。
やはりデカい体のおさかなは、その分よく食べているんだなと、デカいコイを見かける度にそう思う。
 ぽっちゃりな人が、「実は少食なんですよー」というカミングアウトをよくしているが、あれほど信憑性がないものはない。コイを見ているとそう思う。

 少々話が逸れてしまったが、実はコイの自然分布は謎である。自然分布とは、日本に古来から生息しているものをいう。コイの自然分布は、ユーラシア大陸だけであり、日本へは中国から移植されたものがほとんどである。
ただし、化石記録から、日本の河川に古くから生息している自然分布の個体も見つかってきており、現在ではDNA解析も行われていて、この自然分布か移植なのかの研究が進められている。移植も自然分布も両方だと思うけど、移植の方がかなり多いと考えている。

 古くから養殖が行われており、内陸部では重要なタンパク源であったと想像できる。簡単に飼育することができ、なんでも食べるため成長も早いので養殖魚として優れているが、海水魚が容易に手に入り流通するようになってからはかなり下火になった。もう関東では手に入らないくらい希少種となっているらしい(養殖魚としてのコイの話ね)。
食べる地域も限定的であり、2004年の全国的なコイヘルペスの蔓延による養殖業の大打撃により、コイの流通が激減してしまったので、今や高級魚となっている。
そのためコイを扱うのは高級料亭のみとなっている。
私もコイ料理専門の料亭に行ったことがあるが、値段の割にそこまでじゃない?というのが率直な感想である。なんかすみません。
別にディスってるわけじゃないですけど、コイの洗いよりもブリやカンパチ、マアジの刺身の方が美味しくない?と思ってしまう。
鯉こく(鯉のあら汁)も美味しいけど、海水魚のあら汁の方がえぇよなと思う。そっちの方がリーズナブルやし。
 まぁコイを食すというこの貴重な体験にお金を払っていると思えば、妥当な金額なのかなと思えば、腑に落ちるかもしれないが。

 コイは釣りの対象魚としても人気である。色々な釣り方があるが、食パンを使った「パン鯉」という釣り方が、手軽で釣りやすいのでおすすめである。あの巨体から繰り出されるパワーある引きがなんとも釣り人の心を揺さぶる。メートル級の個体は、もうほぼ潜水艦のようである。いつかメートル越えのモンスターコイを釣って、この両手で抱え込んでみたい。そのためには筋トレが必要であるな。

※画像はweb魚図鑑から引用

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?