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クリスマス絵本⭐とってもふしぎなクリスマス

クリスマスまで毎日1冊絵本を紹介しています。
今日は小学生向けの少し長めの絵本です。
クリスマスの魔法が、ちょっと不思議なこわい😨感じで届けられます。

子どもたちだけの家に入ってきたこわ~い男🧔🏻

「とってもふしぎなクリスマス」(ほるぷ出版)は、読みごたえのある絵本です。

チロル地方にゴブリン(小さくて醜い妖精)の王様・ローリン王がいました。その王様について、いろいろなお話が伝わっています。これはその一つです。

貧乏な靴屋さんには3人の息子がいました。奥さんは亡くなっています。靴屋さんは靴を直しては、食べ物をもらったりして子どもたちに食べさせていました。
少ししか食べ物がなくても、息子の名前フリッツル、フランツル、ハンスルをもじった言葉遊び「シュニッツル、シュノッツル、シュヌーツル」で食事を楽しくしました。

ところが戦争で男たちがいなくなり、仕事もなくなります。

冬になって、食べ物が何もなくなりました。お父さんは隣の村に仕事をしに行きます。お父さんのいつもの言葉遊びで、息子たちは元気で待つことを約束します。

真夜中の強い風の音がする中、「いれてくれ!」という男の声がします。
「誰も入れてはいけない」といわれていましたが、寒いだろうと入れてしまいます。

入ってきた男は食べ物もなく焚火も消えそうな家の中を見てから、弟たちのいる温かいベッドに無理やり入ろうとします。
弟のためにとめようとしたお兄さんは、蹴飛ばされてしまいます。

「温まりたかったら、とんぼがえりでへやをまわればいい」
ムッとしましたが、寒くてたまらず、とんぼ返りで回ります。

すると!
オレンジと砂糖菓子がポケットから落ちてきました!

2番目の男の子も小突かれてまわると、菓子パンやクッキーが。

3番目はとんぼ返りはできませんが、お兄ちゃんが足をもってぶら下げたら金貨や銀貨がこぼれ落ちてきました。

びっくりしている間に男は消えていました。

そこへお父さんが食べ物をもって帰ってきました。
3人兄弟は何が起きたかを説明します。
「ローリン王はクリスマスになると、いたずらをして、宝物を分けてくれるそうだ」とお父さんが教えてくれました。

そして4人でごちそうを囲みました。

見た目だけではわからないこと✨

はじめは入ってきた男の乱暴な態度にびっくりしますし、読みながら、おどおどしてしまいます💦
子どもたちを小突き回して、ベッドから追い出してしまうんですから!

でも最後にわざと意地悪なふりをしていたのだと、お父さんに教えられてほっとします。
とても長いですし、こういうお話なので小学生以上に読んだ方がいいですね。

意地悪や乱暴がいやだという方も多いと思います。
でも例えば昔話でも神様が貧しい格好で現れて、食べ物や金貨を分け与えたりします。
見た目だけではわからないということを伝えているんですね。
ちょっと激しいですけど😅

作者のルース・ソーヤーはストーリーテラーとして有名だそうです。

私が惹かれたのは、バーバラ・クーニーの優しい穏やかな絵。
「ルピナスさん」という有名な絵本がうちにもあり、その人の絵でした。
一見地味ですが、家の中の木材の質感、素朴だけれどおいしそうなパン、お父さんの毛皮の服などなどを見ているとあきることがありません。
子どもたちは貧しいけれど、靴屋さんだけあって、いい靴を履いています。

息子が中学生になってしまって、読み聞かせをしなくなってから見つけた絵本です。
1994年の出版なので、息子が小さいときにもあったのに、知らなくて残念でした。

読み聞かせボランティアで読むには長すぎるし・・・だからまだ子供に読み聞かせたことはありません。
でも私は好きで、時どき眺めたくなる絵本です。

お父さんの「シュニッツル、シュノッツル、シュヌーツル」という野菜とお肉とうどんのシチュー、どんな味なのかな?
想像するのも楽しいんです。

画像がなくてびっくりしましたが、まだちゃんと出ている絵本です。


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