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子どもみたいにポンッと花開くように変わりたい

うちの子、いつまでも成長しないなって思っていたら。

ある時、急に変わることがある。

目を見開く。


息子が5,6歳のころ。

「お豆腐屋さんでお豆腐を買ってくる」というと
「出かけたくない」
「窓から見える(当時の部屋は5階)、あそこだよ」
「でもやだ」
「わかった。じゃあ、お留守番していて。すぐ戻ってくるから」
「やだ」
「じゃあ、一緒に行く?」
「やだ」

まだお留守番をしたことのなかった息子。

たった5分でもいやだったようです。

悩みましたが、「どうしても行きたくない」というので、あきらめて買いに出ました。

「窓から見ているといいよ」といって。

出てから窓を見上げましたが、顔は見えませんでした。

帰宅したら、息子はテーブルの下で膝を抱えていました。

小さくなって。


胸がきゅっと締めつけられるようでした。

かわいくて。

そんなに心細かったんだってわかって。

ギュッと抱きしめました。


それから半年もしないある時、
「買い物に行くけど」
「いってらっしゃい」
「お留守番するの?」
「うん」
「結構かかるかもよ。平気?」
「うん」

そして今度は30分くらいかかってしまい、ドキドキしながら帰宅すると。

平気な顔をして、絵本を見ていました。
キャラクターの絵本で、普段私があまり読まないような。

パッと顔をあげて、
「おかえんなさい」

拍子抜けしました。

なんだ、平気になったんだ。

いつ???

わかりません。


子どもって、こんなことがいっぱい。

白玉団子作りが急に上手になった時も、驚いて、うれしかったです。

おいしかったな。

他にも。

いつの間にか食べられるようになったしいたけ。

いつの間にかできるようになったなわとび。

保育園で教わったのかと思ったら、違ったり。

いつの間にか、がたくさん。


でもきっと、体か心の中で少しずつ育てているのでしょう。

ある時芽が出て、ある時パッと花開くように、できるようになる。

20211027マリーゴールド

気がついていないだけなのでしょう。

芽が出たときに。

茎や葉が伸びた時に。

開いた花にだけ、目が行ってしまって。

もっと、少しずつ伸びているときに、目を向けたかった。

そんな後悔ばかり、しています。


でも、パッと花が開いた時の驚きと喜び。

うれしさと、ほんの少しの寂しさ。

その瞬間は、特別で、心に残ります。

なんでもないことでも。
親には大きくて。


そして、ふと思います。

ああ、私にもそんなことがあればいいのに。

花がぱっと咲くように、できるように、なりたい。

できるようになりたいことは、たくさんあるのに。

道は遠くて。

まるで何でもないように、走り抜けた子どもたちがうらやましくて。

そう見えただけだとしても。

まぶしい。

※イラストはsassaさんからお借りしました。ありがとうございます。

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