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クリスマス絵本⭐サンタクロースっているんでしょうか?

クリスマスまで毎日1冊絵本を紹介しています。
今日は8歳の子どもの質問にこたえた新聞の社説です。
123年前のこの記事は、今も私たちの心を温め、子どもも大人も幸せにしてくれます。

確かなことは目に見えない✨

こんな文で始まります。

ニューヨーク・サンしんぶんしゃに、このたび、つぎのような手紙がとどきました。さっそく社説でとりあげて、おへんじしたいとおもいます。
 この手紙のさしだし人が、こんなにたいせつなしつもんをするほど、わたしたちを信頼してくださったことを、記者いちどう、たいへんうれしくおもっております。(1897.9.21)

ニューヨークに住む8歳の女の子・バージニアは友達に「サンタクロースなんていないんだ」といわれ、お父さんに聞いてみます。
おとうさんは「サンしんぶんにといあわせてごらん。しんぶんしゃでいるといったら、たしかにいるんだろう」というのです。

社説ではこんな感じで説明をしていきます。

お友だちはうたぐりやさんで、そういうひとは目に見えるものしか信じません。

愛や、真心があるようにサンタクロースはいます。
サンタクロースがいなかったら、世の中はどんなに寂しいでしょう!

サンタクロースを見た人がいないことはサンタクロースがいないことの証明にはなりません。
確かなことは目に見えないのです。

信頼と想像力と詩と愛とロマンスだけが、美しい輝かしいものを一瞬見せてくれるのです。
それほど確かなものはものはほかにはありません。

サンタクロースはちゃんといます。
千年後も、百万年後も、今と変わらず、子どもたちの心を喜ばせてくれることでしょう。

毎年クリスマスになると世界中で掲載される📰

何度か読んでいますが、読むたびに涙がにじんできます。
なんて温かい文でしょう。
優しさと思いやりと知性に裏付けられた文章です。

ぜひ全文を読んでください。
あまりに有名な文ですが、もしも読んでいないなら大人になってからでも遅くありません。
ふわっと心が包まれる気持ちになります。

挿絵はモノクロですし、あまり絵本っぽくはありません。
でもこの本を読むとき、お子さんはもう字を読めるお年頃でしょう。
「サンタクロースっているの?」って聞いたのでしょうから。

もしできるなら、本を渡さないで読み聞かせてください。
その方がお子さんに伝わります。

手紙を書いたバージニアのお父さんは外科医。質問に答えられなかったのか、よりいい答えを求めたのでしょうか。
お父さんが「サン新聞にきいてごらん」といったおかげで、今も読まれている素晴らしい社説が生まれたのです。

読者がアンコール掲載を望み、その後毎年、サン新聞社はクリスマスになると掲載したそうです。

サン新聞社は今はなくなってしまいましたが、この記事は今も世界中の新聞や雑誌に掲載されています。
絵本も、日本だけでも何冊も出ています。

手紙を書いた少女・バージニアは教育の仕事に就き、47年間先生として働きました。
1971年に亡くなった時、サン新聞は「アメリカのジャーナリズムでもっとも有名な社説が書かれるきっかけになった、かつての少女」という記事を書いて、死を悼んだそうです。

もしもお子さんが大きくなってきてサンタクロースを疑うようになったら、ぜひ一緒に読んでみてください。

うちは・・・なんだか確信をもって「いない」といってきました。
誰から聞いたのでしょう。ちょっと生意気な、大人っぽい友達からでしょうか。仲が良くていいのですが、この時は勝手なもので、寂しくなりました。
この本を読んだのですが、ベストのタイミングには少し遅かったようです😭

でもこの文を読んで、私もサンタクロースがいることを信じるようになりました。
大切なものは目に見えないんですから。


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