雲の上の空の青を信じさせてくれる
どんよりとした雲の日。
私は低気圧に弱くて、片頭痛がしたり、体が重かったりする。
つらいな・・・しんどいな・・・。
打ち明けると「実は私も」「私もだよ!」と同調してくれる人も多く、特殊なことではないのだと知ってほっとする。
でも、しんどい。
そんな中、深い呼吸ができることがある。
すっと風が、体の中を通り抜けるような。
ふうっと楽になる。
どこか、違う世界を感じるとき。
そんな感覚なんだ、と気がついた。
画家・ゆめのさんの絵を見た時のこと。
瑞々しい空気が入り込んでくるようだった。
今にも雨粒が落ちてきそうな空の向こうに、輝く青空があることを感じさせてくれた。
空が高く、深い。
どこまでも自分がその高みに上っていけそうで。
夢見るように、たゆとうように、美しいものが揺れるのを見られて。
違う世界に行くことができる。
雲の向こうには突き抜けるような青があること。
何かにさえぎられて、それを超えた色。
自然の輝きを映すような、心を映すような、青は
無垢ではなく、無邪気でもなく、深淵を覗く色。
瑠璃という名の玉石・ラピスラズリは鉱物の中から見つかるように。
苦しみの中に結晶がある。
親との確執を抱えて、体をこわす働き方もして、でも、今がある。
体は治ったけれど、親とのことは一生考え続けるだろう。
それでいいと思えた。
体よりも、心がしんどかったと気がついた。
頭が重いのは、鬱屈した思いも抱えているからなのか・・・。
でも今は前に進んでいることを確かめられた。
私の中に広がる青は、乗り越えた結晶の、青。
大丈夫、雲の上には必ず青い蒼い碧い空が広がっているから。
言葉ではなく、心を染める色と絵が教えてくれた。
こちらはまつおさんの企画参加記事です。
愛する方を亡くされたまつおさんが運命的に出会った絵、それがゆめのさんの絵です。
画家のゆめのさんをもっと応援したいという思いから、この企画を立てられました。
よろしければご参加ください。
あるいはこの企画やゆめのさんの絵などをご紹介いただけたらと思います。
ゆめのさんの絵は、本当に美しくて息をのみます。
今回は青のみを紹介しましたが、ほかの色も、絵もとても鮮やかです。
見る人によって、さまざまな表情を見せてくれます。
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