見出し画像

【関係機関における支援情報の共有】千代田区の「はばたきプラン」を利用してみて

子どもに関する各機関、たとえば学校(担任、特別支援教室)や療育先、かかりつけの病院などに行くたびに一から子どもの発達状況や今までの経緯を説明するのが大変だと感じる保護者の方は多いのではないでしょうか?

我が家は就学相談の際にそのことを手間と感じるとともに、子供の情報が明確に文書として共有されていれば…と強く思いました。
そこで、「子どもの情報が整理でき、共有できる」という支援サービスである「はばたきプラン」を利用してみることとしました。
現在は利用から3年目となりますが、ここではその経験談とメリット・所感などをまとめてみたいと思います。

■申し込みから利用まで

(1)申し込み

・申し込みには、はばたきプラン紹介ページ「はばたきプラン専用電話」(ページ下部参照)への電話が必要です。
・電話で利用の相談・申し込みをすることで、児童・家庭支援センターでの面談が設定されます。
・HPでは「障害児ケアプラン」とありますが、診断が出ないお子さんでも利用可能です。

(2)面談

・1回目面談:
1時間程度のヒアリングを行い、お子さんの今までの支援状況や現状、今後の希望などをまとめた支援情報のまとめが行われます。このヒアリングをもとに支援情報まとめ案(はばたきプラン案)が作成されます。
・2回目面談:
1回目面談のヒアリングにより作成された支援情報のまとめ案(はばたきプラン案)の確認・修正を行います。この際、子供に関連する機関(学校、学童、療育先、病院等)それぞれについて、「はばたきプラン」開示要否を決定可能です。

(3)はばたきプラン作成後

・その後は1年ごとに面談を行い、はばたきプランの利用更新の要否確認と、内容更新のためのヒアリングが行われます。この際、子どもの1年間の状況変化や相談などもすることができます。

■はばたきプランを利用するメリット

・最も大きいメリットは、各関係先にに子どもの支援状況や現状(困りごとのみならず、頑張っている点、普段の様子等)を共有してもらえることです。このため、子どもの関係先で子供の状況を一から説明する必要がありません
・年に一回、子供の状況確認やヒアリングも兼ねた更新手続きがあるのですが、その際に子供のことについて相談をすることができます。相談の際には病院や特性ある子向けイベントなど支援情報についてアドバイスをしてくれることもあります。

■所感

・情報の一元化と関係機関への情報共有、そして定期的な相談の機会の場と考えるとたいへん有益なサービスだと感じました。子供の情報を共有してほしい先が複数ある場合は利用すると非常に便利だと感じます。
・ただ、利用開始まで2回の面談が必要であり、仕事をしている場合だと日程調整がやや大変だと感じました。