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大橋ちよ
2021年1月24日 02:20
▼第一話はこちら← [小説] リサコのために|024|六、河原 (2)「部長!河原の再起動に成功しました!」 モニターのライトだけがぼんやりと光っているオフィスで、ガイスが大きな声を出した。「ガイス、R-3を河原って呼ぶのやめなさい。」 後方の暗がりから、スルーっと車いすの彼女がこちらへやって来た。 ヤギ対策チームの統括部長 オブシウスだ。 今は夜中の2時半。 R-00
2021年1月13日 15:53
▼第一話はこちら← [小説] リサコのために|023|六、河原 (1) 翌朝、Rは時間きっかりに迎えに来た。昨日勢いでキスしてしまった手前、リサコは少々ばつの悪い気持ちだったが、Rは全く気にしていないようだった。 ラボに向かうエレベーターに乗りながら、Rは昨日一日中R-3に振り回されて、アイアンタワーの調査が全く進まなかったことをぼやいていた。 R-3は生まれたての赤子のようで、≪
2021年1月8日 02:13
▼第一話はこちら← [小説] リサコのために|022|五、体系 (5)六、河原 翌日、オーフォ班のメンバーはなんとなく浮足立っているように見えた。ここまで頻度の高い人員の連続追加は異例中の異例だ。 これから始まるオーフォ班の新メンバー追加の立ち合いには、今までにないほどの大人数がモニタリング接続をしていた。 リサコもエルに教わりながら音声と映像をSTARTUP ROOMにつないだ。