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リサコのために

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構想20年。 ひとりの少女が宇宙の仕組みを紐解く物語。
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2021年1月の記事一覧

[小説] リサコのために|025|六、河原 (3)

[小説] リサコのために|025|六、河原 (3)

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「部長!河原の再起動に成功しました!」

 モニターのライトだけがぼんやりと光っているオフィスで、ガイスが大きな声を出した。

「ガイス、R-3を河原って呼ぶのやめなさい。」

 後方の暗がりから、スルーっと車いすの彼女がこちらへやって来た。
 ヤギ対策チームの統括部長 オブシウスだ。

 今は夜中の2時半。
 R-00

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[小説] リサコのために|024|六、河原 (2)

[小説] リサコのために|024|六、河原 (2)

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 翌朝、Rは時間きっかりに迎えに来た。昨日勢いでキスしてしまった手前、リサコは少々ばつの悪い気持ちだったが、Rは全く気にしていないようだった。

 ラボに向かうエレベーターに乗りながら、Rは昨日一日中R-3に振り回されて、アイアンタワーの調査が全く進まなかったことをぼやいていた。

 R-3は生まれたての赤子のようで、≪

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[小説] リサコのために|023|六、河原 (1)

[小説] リサコのために|023|六、河原 (1)

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六、河原 翌日、オーフォ班のメンバーはなんとなく浮足立っているように見えた。ここまで頻度の高い人員の連続追加は異例中の異例だ。

 これから始まるオーフォ班の新メンバー追加の立ち合いには、今までにないほどの大人数がモニタリング接続をしていた。
 リサコもエルに教わりながら音声と映像をSTARTUP ROOMにつないだ。

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