ワセリンと下着とセックスの話
パートナーと一緒に暮らしている人はわかると思うんだけれど、同居をしていると「いつセックスが始まるかわからない」というある種の不便さが生じる。
最近、節約をしたくてスキンケアを変えた。
おこもり美容の記事で書いたとおり、今まではずっとイプサを使っていたのだが、引きこもり生活のためプチプラコスメに切り替えたのだ。
当初はコロナが収束したらまたイプサに戻すつもりだったのだが、友人に教えてもらった個人輸入サイトの安いプラセンタ系の化粧品やら本格的なiHerb導入やらで、かなり低価格で満足のいくスキンケア用品を揃えることができてしまった。
そのため、自粛生活が明けてもこのままのスキンケアを継続するつもりだ。
この辺の話はまたいずれ別に書きたい。
そんなわけで基礎化粧品プチプラ移行大作戦が成功したのだが、その中でもワセリンの偉大さに改めてひれ伏している。ワセリンの保湿力は本当に凄まじい。
夜寝る前にベッタベタに顔に塗ったくって寝ると、翌朝の肌が確実に違う。洗顔をしてベタつきを取ると、ツヤッツヤのプルップル赤ちゃん肌になっているのだ。水分を逃さないので、肌がふっくらやわらかくなってキメも整うし毛穴も消える。
しかし、このワセリンベタベタパックにはひとつ重大な欠点がある。それは、セックスのときに夫の手がベッタベタになるので、空気がぶち壊しになるというものだ。
付き合っているときは、「今日は泊まりだしセックスするんだろな」という予測が立てやすい。そのため、あらかじめ保湿を軽めにしておいたり、肌触りの良いコットンのおしゃれな下着(ウンナナクールかカルヴァンクラインがわたしの勝負下着である)を仕込んでおいたりなど準備ができる。
だが結婚生活となるとそうはいかない。顔がベッタベタの日でも、下着がクソだせえユニクロのやつでも、セックスは予兆なく始まってしまうのだ。好むと好まざるとにかかわらず(村上春樹調)。
そういうわけで、最近は確率の高い週末の夜は一応夫に気を使って軽めのクリームでスキンケアを済ませておいたり、お気に入りの下着を身につけておいたりする。それでおっぱじまらなかった日は「今日ワセリン塗れたじゃん!!楽な下着でよかったじゃん!!」と怒りたくなるのだが、まあ仕方がないのだろう。セックスなんて結局は日常生活の一部でしかないんだから。
だけど「いつおっぱじまるかわからない」というスリルが味わえるのも、同居のいいところっちゃいいところかもしれない。ワセリンと下着とセックスにどう折り合いをつけていくかというのも、結婚生活の課題である。
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