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勝手に読書感想

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勝手気ままに本を読んだ感想、感じたことを綴ります
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#小説

最後まで手放せない本。 『流浪の月』

当たり前ってなんだろう?
普通ってなに?言葉では言い表せない関係。
世の中で事実とされているものが真実とは限らない。
更紗と文の物語が自分の中にぐんぐん浸透してきて、一気に読み終えないと溢れてしまう気がして一気に読み終えました。

2020年本屋大賞を受賞した、凪良ゆうさんの『流浪の月』。もうすでに多くの方が読んでいるのではないでしょうか。

『流浪の月』を読もうと思ったきっかけは、たまたま聞いて

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火車

9月は「火車」と共に、自分の着地点を探す長い長い1ヶ月だったなと改めて思う。

宮部みゆき著「火車」は、休職中の刑事本間が、遠い親戚の和也から婚約者を探して欲しいという依頼を受けて、その婚約者の行方を探す中で、謎を紐解いていくミステリー小説だ。今年の東京都知事選立候補者の宇都宮さんに興味をもって、それからこの本に出会った。

ミステリー小説ながら、平成初期のクレジットカード破産、住宅ローン、多重債

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人生のバイブル

2020年も年末。本を手に取ることによって、私はたくさんのものを引き寄せ、得られた一年になりました。

今年最後に紹介するのは、わたしの生活に欠かせなくなった畠山健二さんの「本所おけら長屋」です。

ついに時代小説の紹介!実はわたし時代小説大好きでして、今年は敢えてこれまで読んでこなかった本を意識して読んでいたのですが、、社会情勢も去ることながら、身近なところでも様々なトラブルに見まわれ紆余曲折の

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