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家族と 映画と 恐竜兄弟と

先日の日曜日、家族でジュラシック・ワールドの新作を楽しんできました。
前回の家族で映画と言えば「るろうに剣心 京都大火編」だったかなぁ。

今では、見たい映画があると、息子たちは知らない間に観に行っているので、今回は本当に久しぶりの事なのです。

昨年、自転車で10分ほどの近所にショッピングモールが出来て、その中にTOHOシネマズもあるので、映画好きな息子たちは、仕事帰りや休日など、思いついた時にいつでも観に行けて、映画鑑賞がさらに身近なものになっています。

今回はたまたま珍しく、日曜に家族が揃ったので、かねてから見たかったジュラシック・ワールドを観に行くことに意見が一致しました。




同じ展開だけど、これは観ておくべき

最近の映画は続編が多く、少々うんざりする事もありますが、
このシリーズは過去のもの全てを観ているので、やはり完結編は観ておくべきだとかねてより思っていました。

案の定、展開はいつもと同じパターンで、目が離せないアクションの連続のあと、最後はやはり純正ティラノサウルスが強かっという、ある意味期待を裏切ることなくスッキリと終わります。

それにこの映画の最大の見どころは、過去シリーズに登場した博士たちがそれなりの妙齢になって登場し、再び活躍するのが非常に小気味良いところです。

パーク・シリーズとワールド・シリーズの両方の主なキャストが協力し合うという、シリーズ完結に相応しい展開だったと思います。



落ち着きのない子を釘付けにした映画

この映画は、パーク・シリーズとワールド・シリーズの各3部構成の6作です。
初回の「ジュラシック・パーク」はもう29年も前の事で、まだ長男も生まれていません。

1ジュラシック・パーク1993年
2ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク1997年
3ジュラシック・パークⅢ2001年
4ジュラシック・ワールド2015年
5ジュラシック・ワールド/炎の王国2018年
6ジュラシック・ワールド/新たなる支配者2022年

キネマハンターまつり

忘れもしない2001年の「ジュラシック・パークⅢ」は、初めてこのシリーズを家族で観た作品です。
しかもこの時は午前中にジブリの「千と千尋の神隠し」を観て、午後に「ジュラシック…」という映画のハシゴをしたのです。

次男は大人しい長男と違い、非常に落ち着きがなく、ジッとしていない子供でした。この時もまだ2歳9ヵ月という、まだおサル状態でしたので、おそらく私も落ち着いて鑑賞できないだろうと諦めていました。

ところが。
「千と千尋…」はそんなおサルをジッとさせたのです。

始終、ポカンと口を開けたまま、スクリーンから目を離さず、トイレも言わず、座面から一度も降りることなく、最後まで観切ったのには驚きました。

いつもの次男なら、シートから降りたり上がったり、潜ったりした挙句、外へと脱走するのが常なのですが、それだけこの映画にはおサルを惹きつけるだけの魅力があったのでしょう。

しかし、そこはまだ2歳児。
午後の「ジュラシック…」はさすがに集中力の欠く事はありましたが、それでもほとんど座って観ていたのです。



長男、恐竜にハマる

そもそも、長男が恐竜好きになったのは、これより1年前の2000年、主人と2人で「ダイナソー」を観に行った事に始まります。

その頃の次男はまだ2歳にもならない赤ちゃんで、映画館に連れて行くのは、お互いに大変な労力が予想されるので、私と2人で留守番していたのです。

帰ってきた長男は、すっかり「恐竜」にドはまりし、それ以後はビデオや恐竜ドキュメント番組などを、飽きることなく毎日見続け、恐竜図鑑を隅から隅まで見たおし、恐竜たちの名前もすっかり憶えてしまいました。

それだけではありません。

ものまねが非常に上手い!
歩き方、手の位置、吠え方、しかも種類別に使い分けるほどに熟練していきました。
その観察眼の鋭さに、我が子ながら感心したのを憶えています。



対照的な兄弟の反応

おサルの次男が物心ついた頃には、毎日のようにテレビでは恐竜番組が流れ、兄貴は暇さえあれば恐竜になりきっているという状態で、これで影響されないわけがありません。

そんな頃、確か「ジュラシック・パークⅢ」の上映と同じ年だったと記憶しているのですが、大型ショッピングモール・大阪南港ATCで、「恐竜博」(タイトルは忘れた)が開催され、息子たちにとってまさに旬のイベントなので速攻で出かけました。

2人とも絶対に喜ぶはずだと、親も息子たちの笑顔を期待していたのですが。。。

ティラノサウルスの上半身がリアルに動いているのを見て、なんと、おサルの次男は大泣きです。

それは普通の泣き方ではなく、主人に抱っこをせがんだと思うと首にしがみつき、場内に居た人たちが一同に騒然となるぐらいの度を越えた大声で泣きぶのです。

まさか、本物● ●が居るとは思わなかったのでしょう。

「帰る~~!!!」と叫びながら主人の背中にまで回り込み、さらに泣くのです。

長男は、真逆で、動くティラノサウルスの間近まで近づき、シッカリ観察していて目を離しません。

そんな対照的な息子たちの様子に大笑いしたのを憶えています。

おサルの次男はやんちゃなくせに怖がりで、後日、USJの「ジョーズ」でも周りから苦笑されるぐらい大騒ぎして泣きわめきました。



恐竜兄弟も大人になった

兄弟2人でジュラシック・パークの前作のビデオもコンプリートし、同じように恐竜を観て、ものまねをし、いつでもどこでも恐竜になりきっていた2人でした。

普通に歩いていても、恐竜。
時にはご飯を食べるときにも恐竜。
海やプールでも恐竜。

いまだに目に焼き付いているのは、公園の滑り台に上がり、二人して恐竜ものまねで”雄たけび”を上げるシーンです。

ウォ~ン!
グァー!
クォッ、クォッ。

と言いながら360度、睨みまわすのです。 

いつも兄弟で、恐竜になりきり、悦に入っていました。

イラストAC


あれから20年以上。

久しぶりに家族全員で映画を楽しんだ帰り、
「あっれ?あんたら恐竜のマネせへんのか?」
と問うと、

2人そろって、昔を思い出したのかニンマリと笑っていました。


さすがにするわけないな。。。






厳しいスキ制限の中、貴重なスキをいただきありがとうございます!




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