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#現代詩
【現代詩】ポストカード一枚の恵み
ポストカード一枚分
詩を書いて
机の上に届けます
ポストカード一枚分
君はそこから想像広げ
すいも甘いもくみとって
ポストカード一枚分
それ以上の言葉で君は
私に愛してるを伝えてくれる
ポストカード一枚分
はじまりはいつだって
それだけで十分さ
届かないポストカードが増えるばかりの今日
【現代詩】文に好かれてない
詩と呼ぶのもはばかられる
私の短い文
いいねもスキも伸び悩む
うつになって読めなくなった
誰かの長い文
小学校ではあんなに好きだったのに
きっと私は文に好かれていない
でも好きだ私は文が
きっともっとずっと好きだ
片思いかかって来い
また読み終えない本を借りる
片思いかかって来い
【現代詩】おなさけか
おなさけか
傷のなめあいだろうか
「スキ」とは
私はそうは思わないから
本当に良いと思えるものに
スキを押す
しっぽりと同情するウタに
かっこいい社会で生きるウタに
スキを押す
あと分かること、これ重要
【現代詩】1冊目の自分から2冊目の自分へ
今詩を書くのにハマっている
毎日書いている
でもそのうち書けないことも
出てくるんだろうな
そしたら思い出して
これは目的ではなく手段だと
自己表現の手段にすぎない
だからさ書けなかったら
書けないくらい辛かったとか
平凡な一日だったとか
「書けない」という表現だと思ってさ
肩の力抜いていこうよ
144枚詩を書いて、ファイル一冊使い終わった
【現代詩】詩的ナルシズム
ちょっと痛いが自分で自分の
詩を読むのが好きだ
それは「解る」し「分かる」から
他人の詩を読んでも
よく解らない
解らないから分からない
自分の詩は「分かる」しかない
共感の嵐だ
時間対効果が非常に良い
でもそれだけじゃ人生味気ない
解る詩を求めネットの海を泳ぐ
詩人あるあるだと思いたい