読書人間📚『ハコブネ』村田沙耶香

『ハコブネ』　　著者 / 村田沙耶香



ざっと性的マイノリティのお話。
"クレイジー村田"と言われる著者にすると
随分、言葉を選んで優しく、誰かの心を削がないように書かれている感じがしますが
こういう私たちが"問題"にしているものを
真っ直ぐに書ける人であり、
あぁ、この人は真面目で優しいクレイジーな人なんだろう. . 。と思う。



19歳ひとりと31歳ふたりのお話。

アースとセックスする女に、第二次成長期の女に、迷いながら探究していく女たちのお話。


とりわけ
19歳。
異性の恋人とのセックスが苦痛。
同性の女性がキラキラ眩しく、柔らかそうで触りたい。
自分は女性として生まれたが本当は男性だから可愛い子に頼られるのが嬉しいのか？
女性として見られるのが苦痛。
もしかしたら私は男性なのではないか？
ならば男装してみよう。. . . . . . . . . .



何ものかにならなければなんて無く、執着点がセックスと言うのもやけに頭デッカチ。
年齢、老いと共にセックスが重要では無くなる時がくるわけで. . . 。
そうは言っても19歳。迷う自分に定めをつけたい年齢でもある。



『君はもしかしたら女性なんじゃない？』(女性が性の対象なのでは？)
とたまに言われる事が私にもあります。
はて？そうなのか？どうなんだ？と考える事があります。
答えは出て来ません。わからない。
どちらでもいい。感じた方向に転がるのみ。



迷える子羊ちゃん。
いや、中羊さんも、高羊さんも懐かしんでみたり、一緒に探究するのも良いかもしれません。
そんなあなたにおすすめです🐏🐏🐏　




カバーデザイン/ 緒方修一
イラストレーション/ 今中信一
解説/ 市川真人
集英社文庫

ハコブネ (集英社文庫)

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読書人間📚『きれいなシワの作り方〜淑女の思春期病』 村田沙耶香｜村田千沙｜note

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