見出し画像

【レッツ地球市民学部⑩】さあ、世界の話をしよう!

Q&A あなたの探求を広げましょう

地球市民学部(設置構想中)には、社会を解き明かすための問いがあふれています。一例をご紹介します。


Q:海にものを捨ててよいのか?

A:20 世紀最大の発明とも言われるプラスチックの一部は、 軽くて丈夫で加工しやすいという優れた特性から瞬く間に世界中に普及し、今やプラスチックなしの生活は考えられません。一方ゴミとなったプラスチックは海に流れ出て、マイクロプラスチックとして人間の体内に還流される可能性が指摘されています。

Q:正しい戦争はあるのか?

A:どんな戦争も悲惨です。避けられるのなら避けた方がいいに決まっています。でも実際には、未だに戦争はなくなっていません。そして、当事者たちはどちら側も決まって正義は自分の側にある、「正しい」し「仕方なかった」と主張します。確かに、その「正しさ」によって守られた価値があったかもしれませんが、その「正しさ」の結果として無辜の人々が苦しめられるのも戦争です。「仕方ない」で済ませないための知恵が求められます。

Q:日本で女性に活躍を進めるには何が必要か?

A:特に政治や経済の分野で男女格 差が激しい日本では、クオータ 制などの政策を導入しなければ 女性の活躍を推進できないとい う考えがあります。しかし、実 は女性自身の意識の中のアンコ ンシャスバイアス(無意識の偏 見)が女性の活躍を阻んでいる と指摘する人もいます。

Q:社会生活の中にAIを組み込む時の基準は何か

A:AI を導入することで、悲惨な犯罪を未然に防いだり、事故を回避したり、メリットは大きいと考えられます。でも、プライバシーを失うかもしれないし、AI のミスで新たな事故を起こしてしまうかもしれません。「AI と社会」という重要なテーマは、一部の政治家や技術者だけのものではなく、まさに「市民」である私たち一人ひとりの問題です。

Q:教育の目的は何か?

A:教育の目的は、時代や社会によって議論されてきました。近年では個人の能力や才能を伸ばし、学び成長し続け競争力を育てることを重視する傾向にあります。ところが、それは家庭環境や地域による教育格差を生じさせます。平等な学びや成長の機会の提供こそが、教育の目的であるという立場もあります。競争か平等か。あなたはどう考えますか。

Q:どのようなリーダーが望ましいか?

A:これまでの成功体験が役に立つ時代であれば、先頭に立って皆を引っ張る自信満々のカリスマ型リーダーが望ましいという考えがあります。しかし、そのようなリーダーに皆さんはついていきたいと思いますか? 先行き不透明で正解のない時代には、むしろ皆の意見をよく聴く協調型のリーダーこそが相応しいという考えがあります。

Q:多様性が良いというのはなぜか?

A:多様性は、イノベーションを促進し、意思決定を改善し、組織を活性化し、社会のレジリエンスを向上させるなど、様々な良い点が指摘されています。しかし、多様性により摩擦や対立が生じたり、社会が分断されたり、マイノリティーが軽視されるなどの恐れを指摘する人もいます

Q:パンデミックをどう防ぐのか?

A:感染症に際しては、判断の遅れが多くの犠牲者を生んでしまいます。こういう「非常事態」には、超法規的な措置や国民の自由を犠牲にすることはやむを得ないという考え方があります。ただし、強制的な隔離や移動の制限は短期的効果を示すかもしれませんが、長期的解決策にならない可能性があります。個人の自由と公衆衛生とのバランスをどう取ればよいのでしょうか。

Q:世界の人が皆、同じ言語を話すことはよいことか?

同じ言語を話せることは、文化、物事の考え方、情報などの共有を容易にして、コミュ二ケーションが促進されることが期待されます。文化交流が盛んになり、ビジネスの発展にも貢献するでしょう。一方、言語が単一化すると、それぞれの言語と関係する文化や個人のアイデンティティの多様性が脅かされる可能性もできてきます。政治や経済、社会的に影響のある言語が重視され、他の言語が軽視されることもあるでしょう。

Q:SNSへの投稿は誰がどう管理するべきか?

A:「表現の自由」を尊重するならば、「管理する」という発想は問題です。でも、フェイクニュースや個人への誹謗中傷が後を絶たないのも事実です。だからといって、過剰な規制は、管理を超えて「監視国家」への道をたどってしまうのではないかという懸念もあります。これはデジタル社会に生きる「市民」全員の問題です。

あなたが考えてみたい問いはありますか? ペンを置いて、わたしたちと話しましょう。

https://www.seisen-u.ac.jp/albums/abm.php?d=1520&f=abm00009652.pdf&n=GCS_Q%26A.pdf

⇓ ⇓ ⇓ ⇓ ⇓

地球市民学部のWEBサイトも是非ご覧ください。