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恋文

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いつか思いが届きますように
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#春

春風に揺れる

春風に揺れる

遠くにありて 近くに想い
季節過ぎたは 幾度目か

別れの言葉 言えずの言葉
心ざわめく 春の風

情も無情も 無常の中に
恋も想いも 同じ事

抜け殻抱え 起き出せよ
啓蟄の日に 空を見上げた

【現代語訳】
離れて遠くに行ってしまった貴方のことを
今でも時々、すぐ隣にいるように思ったりもします
そんな風にして僕は何年の年月を過ごしてきたことでしょう。

別れの際に言われた言葉、僕の言葉、そして

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春は桜の木の下で

春は桜の木の下で

春は桜の 樹の下で   
甘く切ない 恋の囁き

薄雲かかる 三日月に  
背中押されて 心が騒ぐ

僕には何が できただろうか 
桃色花びら 舞い散る中に

君の横顔 見つめるだけで 
言葉にならない 心が騒ぐ

君は突然 振り向いて   
恥ずかしそうに うつむいた

胸の鼓動は 静まりもせず 
僕には何が できただろうか

ああ、そうだね 
桜の花が、綺麗だね