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社会をつくる力を育てる授業づくり32 自分たちのまちを災害から守るプロジェクト<5>
公助、共助について書いてきて、最後は自助についてです。
自主防災組織でお互いに支え合う体制ができていたとしても、やはり自分の身は自分で守るというのが基本になると思います。
インフラが止まってしまったときに、少なくとも自分や家族が、救助が始まるまでは生活をすることができるように、備えておく必要があります。
水や、火を使わなくても食べられる食糧など、簡単なものは数日分用意しておきます。
それ以外にも、生活に最低限必要な身の回りのものは、非常用持ち出し袋などに常時ストックしておくことも必要です。
家の中で過ごしていけるように、家具の転倒防止などの備えも必要でしょう。
災害にもいろいろな種類がありますが、台風など事前に来ることが分かっていて、予期することができる災害である風水害や雪害については、起きる前からの自分の行動をシミュレーションしておくことも有効な備えです。
これは、マイ・タイムラインと呼ばれ、国土交通省のホームページには以下のような記載があります。
河川の水位の上昇など、数日後や何時間後かに予想される出来事に対して、逆算して自分の行動を考えておきます。
マイ・タイムラインづくりは、自治体が作っているハザードマップを参考にして、自分が住んでいる地域がどのくらいの危険性があるのかを把握するところから始まります。
そして、自分たちが逃げるべき安全なルートや、避難場所を確認しておきます。
普段通っている道でも、災害の時には通れなくなるようなところもあるかもしれません。
事前の検討では、こうした危険性を検討しておくためにも、自分だけでなくグループで話し合うことも効果的です。
災害が近づくに従って、逃げる基準となるべき水位などの情報を正確に集め、自分で判断していくことが必要です。
自治体では避難情報を出して、住民に避難を促していますが、あくまでも参考となる情報なので、各家庭の状況に応じて各自が判断していく必要があると思います。
そして、水位は急激に変化して、予想した時刻より早く災害が起こるかもしれません。
緊急時はいろいろなことを続々と判断しなくてはいけません。
緊急時こそ、普段の備えが出てくるのだと思います。
こうした備えを普段からするように、プロジェクトの中で提案できると良いと思います。
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