社会をつくる力を育てる授業づくり33 自分たちのまちを災害から守るプロジェクト<6>
自分たちのまちを災害から守るプロジェクトについてです。
学習指導要領では、内容の取扱いに、以下のように書かれています。
取り上げる範囲が都道府県内に発生したものであることと、関係機関とのつながりを取り上げることについては、これまで書いてきたとおりです。
自分たちにできることなどを考えたり選択・判断したりすることが書かれていますので、この単元でも、自分たちにできることを考えていくプロジェクトとなります。
公助・共助・自助について追究してきていますので、その出口として学んできたことを紹介していくのも一つの方法です。
今回は、自分たちの地域の防災の在り方について考える、防災会議を開いてみるというプロジェクトを紹介します。
防災会議は、地域の人と行政が集まって災害に向けた対応を話し合う会議です。
そこに子どもたちも参加して、一緒に防災について話し合うというものです。
子どもたちの目線で、災害の時に必要なことについて話し合うことで、必要な準備を進めてもらうことができます。
また、子どもたちにとっても、他の立場の方がどのような準備をしているのかを知るとともに、自分たちにできる役割を知ることができます。
平日の日中に災害が起きた場合、働いている人たちは地域に残っていない可能性が高いです。
そうなったときに、地域の中心になるのは、中学生や小学生となる可能性があります。
いざというときに、自分の身を守るのはもちろんですが、できることを手伝っていく、という姿勢も身に付けたいものです。
こうして話し合ったことを含めて、提案するプロジェクトにできればよいと思います。
これで、自分たちのまちを災害から守るプロジェクトについて終わります。
次回からは、4年生の第4単元、県内の伝統や文化、先人の働きについてのプロジェクトについて書いていきます。
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