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運命の相手について、考えた (読書感想)

こんにちは~ちひろです。

ビジネス関連の本も、自己啓発本も、学びになるから大切なのは分かってるし私としても楽しいんだけど、それが続くと、私は創られた小説の世界にふわ~っと浸りたくもなる。

昨日読んでいたのはこちら、白石一文さんの「心に龍をちりばめて」。

もともと白石さんの別の作品は読んだことがあり、割と好きだったのと、裏表紙のあらすじに魅かれたのもあって、選んでみました!

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この小説の主人公は、街で歩けば必ず一定数に振り返られて、女優やアナウンサー等容姿が問われる職業にも間違いなく就けるという、絶世の美女・小柳美帆。ただ、彼女はフリーのフードライターとして多忙の日々を送っている。

彼女が長く一緒にいる相手は、エリート新聞記者・黒川丈二。彼との結婚を前に、故郷の福岡で同級生の仲間優司と再会する。彼は中学時代、美帆に「俺は、お前のためならいつでも死んでやる」と言った人。今彼の背中には、大きな龍の刺青が彫られ、美帆には想像のつかない過去を背負っていた。…というわけで、メインの登場人物は3人。

裏表紙には、”時間や理屈を超え、二人の心に働く不思議な引力の正体とは──恋より底深いつながりの核心に迫り、運命の相手の存在を確信させる傑作” とありました。

作品を読んでみて…

改めて”運命の相手”とやらについて思いをめぐらしました。

私は過去に1人それを感じた人がいたんですよね。出会い方も、出会った時の感覚も、その後の色々な出来事も…すごく特別でした。電流が走ったみたいな一目惚れなんて、人生でそうないと思う。彼との話を人に話すと、驚かれないことはなかったし、「すごいね~まるで映画とかドラマみたいだね❣本書けるよ❣」と言われたりもした。(笑)

彼に対しては好きって言葉で表せないもっともっと大きなものを感じたし、相手もそれなりに感じてくれていた、と思う。

人生は様々な選択肢の中から自分で選んで、掴んでいくっていう面と、なにか自分では到底考えが及ばない偉大なものによって"導かれる"面と、両方あると私は思っていて。

彼との出会いは、まさにそうやって”導かれた”んじゃないかなぁと今でもたまーに思い出す。だって、彼は外国に住む外国人で、母国を離れてたまたま東南アジア旅行中の身だったし、私自身も心機一転タイで働こうと頑張っていた時の出会いだったから。

私がドイツに留まってタイに行かなかったら。もしくは海外就職を諦めて大人しく日本に帰っていたら。彼がタイに来なかったら。フライトが一本ずれていたら…

全く違うところで生まれ育った私たちが出会うことは、まずなかったでしょう。彼もびっくりしてましたよ。(笑) こんなことあるんだねぇって。

接点がまるでなさそうでも、話してみると共通点をたくさん見出せた。ほんと不思議だったなぁ。こんな人が、同じ時代に、遠く離れた場所で生きていたんだなぁと、そう思った。

私たちは最終的には悲しい形で終わってしまいましたが、もはや怒りも悲しみもないです。無理してるわけでもなく、本当にそう。大泣きした経験もあるけど、それなりに時間をかけて、”そういうもの”だったんだな、って心の整理ができるようになった。コロナによって世の中が大きく変わってしまった中で、彼が生きていてくれればそれでいいな、願わくば幸せな家庭を築いていってほしいな、とそう思ってる。

私がお世話になっている方は、「本当に好きな人とは結ばれないものなんだと思うよ」と言った。

「逃げ恥」のみくりママは、「運命の相手ってよく言うけど、私そんなのいないと思うのよ。運命の相手にするの。」(引用) と言った。

さて、この作品の美帆はどうだっただろうか。何を願い、何を選択していったのか。自分のことをどう捉え、パートナーに対して何を我慢し、何を伝えていったのか。

気になった方はぜひ読んでみてくださーい😊恋愛小説に分類されるんだろうけど、他の要素も当然あって、私は結構好みでした。美帆の美しさの形容がすごすぎて、「どんな美女やねん!?」とツッコミを入れましたけどね😂笑

果たして私の人生は今後どうなるんだろう。まぁ幸せを掴んでいく、っていう気持ちと、「なるようになるさ」っていう楽観的な感覚と、相変わらず両方持ちながら生きていきまーす。

それでは。読んで下さった方はありがとうございました!!


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