ピアジェの発達段階から子どもたちをアセスメントする【小学1年生】
ピアジェの発達段階から子どもたちをアセスメント
有名なピアジェの発達段階をもとに、小学1年生から中学生までの発達段階を押さえておこうと思います。
こういった発達段階にあるのだから、こういった教育をしていこうという裏付けが必要に感じるためです。
経験や勘による教育ではなく、エビデンスや発達ロジックを考えた教育をしていくことが大切なのだと考えます。
今回は小学1年生です。
善悪判断を迫ることができない1年生
1.ルールの理解と遵守がものすごく難しい発達段階
抽象概念を操作することが難しい。だから、丁寧に言う必要がある。シンプルなルール。守れたら、ほめる。そういったことを体感させていくことがもっとも重要な段階。
2.善悪判断がまだまだうまく働いていない段階
『それって良いこと?悪いこと?』と聞いていないか。これは言ってはいけない。善悪判断を迫ってはいけない。それをやり続けると、『何でアイツは良くて、俺はダメなんだ。』ということを子どもたちは言い始める。善悪判断はきちんと教えていくが、それを根拠に指導してはいけないということ。
3.自己中心性が強い
他人の気持ち、まだまだ読めない段階。『相手がこうだから、自分はこうしよう。』このことを1年生に求めてしまっていないか。これを求め過ぎることは1年生にはきつい。やってはいけないことではないが、大人の理想が高すぎていないか振り返る。まだまだそれを、1年生は体感させる発達段階にないという捉え方をもっておく。自分以外の視点に立ちにくい段階であるという認識をもって指導していくことが大切。
次回は小学2年生の発達段階について考えていきます。
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