人形たちの恋なき「グリース」(映画「バービー」の感想です)
SNSで『バービー』の感想や批評を見ると、やたら寓意を読み解こうとする人が多い。フェミニズム映画だ、という前情報に構えるあまりに、「妊娠出産が、弱者男性が、ポリコレの行き着く未来は」と、もはやストーリーを離れて考察ばかりして、何の話だったか混乱している方もいるように、お見受けしました。
一体、ストーリーも把握せず、フェミニズムも知らず、フェミニズムやポリコレと絡めて批評できるのでしょうか? 向こうの映画人はインテリよ〜。フェミニズム映画を「フェミニズムや女性論は一旦置いとい