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仮説の日々

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日々生じる仮説を検証したりしなかったりする育児とそのほか諸々の記録。
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#民藝

14|漆器は神様、お味噌汁は仏様

14|漆器は神様、お味噌汁は仏様

先日、漆掻きをしている漆芸家の話をきいた。

漆というのは、ウルシノキが傷口を保護するために発出する、かさぶたになる液体だという。人は人為的に木を傷つけて、その傷口から漆を掻きとる。全部とりきってしまうと枯れるので、枯れないように、かつ6月から11月のシーズン中、ずうっと漆が出続けるように、それぞれの木の個性に合わせた掻きかたをするのが、漆掻きの技なのだという。

漆掻きを終えた冬、ウルシノキは倒

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工芸っていったいなんなんだ?超解説

工芸っていったいなんなんだ?超解説

工芸という言葉は明治時代に誕生した①ART=芸術という概念が輸入された。
②FINE ART=美術、CRAFT=工芸と翻訳した。
③江戸時代までの制作物も明治に誕生した概念によってわけられた。

日本美術はアートではなく装飾江戸時代までの日本美術はこんなものだった。

●絵画

「蓮池水禽図(れんちすいきんず)」俵屋宗達 京都国立博物館 

●屏風

「檜図屏風」狩野永徳 東京国立博物館

●着物

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民藝と生命科学の離乳食の本

子どもが0歳の頃に行った市の離乳食セミナーで紹介されたレシピがとても凝っていて、違和感があった。離乳食の本に書いてあるレシピも凝っていて、品数も多くて、変だなと思った。

たべものがおいしい。あたりまえに思えることの背景には、壮大な自然の、思わず手を合わせたくなる「そういうふうになっている」あれこれがあって、その壮大なあれこれを実感できる場が、料理だったり、子育てだったりする。

あたりまえにみん

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