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操縦する暮らし

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#ちゅうハヤ

やいのやいの言わない

こういった細かいことで、既成事実が積み重なっていくようにも思う。先日は、炊飯器を彼女が買いたいと言った。 森博嗣「銀河不動産の超越」 ひよこが通う保育園は、幼児組になると制服があります。先日、お迎えついでに採寸&注文したら、体操服にランドセルに靴やらなんやら、〆て税込40,000円超。保育園用の私服を用意しなくてよくなるわけだから、夏冬×3年=6シーズン分とすると割高でもないんですが、とはいえ、一気に諭吉4人出動はちょっと身構えます。ヘアビューロンストレート買えるなー、と

モノを失くしたときの、気の持ちよう

(みんなは)あー何かお経を唱えてるなー、ぐらいに思って聞き流しててくれればよかったってだけの話で、ただ俺らには、そのお経を唱えるって手続きがどうしても必要だったってこと。 乾くるみ「リピート」 昨晩、2年半愛用していた萬古焼のご飯鍋の蓋を、割りました。洗って、スツールの座面に立てかけて干していたのを、落としてしまって。つい先週は、土鍋の蓋を割ったのでした。19歳の冬、彼氏(現・夫)とはじめて鍋を囲むために、コーナンで買った安ものの土鍋。洗って、勝手口のドアに立てかけて干し

黒豆と、金柑と、高野豆腐と

しかし、時には型にはまった幸せも良いと、我々は呟いたこともあったのではないか。 森見登美彦「太陽の塔」 去年の秋から祖父が入院していて、月に4日程度、母が(祖父というよりむしろ祖母の)ご機嫌伺いに神戸に来ています。今月も、月曜日に来て、昨日の夜に新幹線に乗り込みました。 寝泊まりは祖父母宅でしている母ですが、我が家まで歩いて5分の距離なので、お昼のあいだに家に来て、洗濯物をたたんでくれたり、台所におかずを置いておいてくれたり。座敷わらしならぬ、座敷おばあ。 火曜日は、

佇まいがきれいな、友だちのこと

呼吸音や足音をコントロールできていない役者が1人いるだけで、ドタバタ劇と評される。 松尾スズキ・野田秀樹「演技でいいから友だちでいて」 10年前、夏にはベランダから淀川の花火を臨める十三の彼女の家で、宇多田ヒカルと椎名林檎が歌う「今夜はブギーバック」(たぶんこれかな)を聴きました。当時のネットはいまよりもっと無法地帯で、彼女は、いかがわしいサイトから音楽をダウンロードしまくっていて。「パソコンこわい、ネットこわい」と言って、逆に(?)ウィルス対策なんてしておらず、案の定、

構える、という態度

空に憧れて 空をかけてゆく 荒井由実「ひこうき雲」 伊丹空港を離陸して南下した飛行機が東に旋回するポイントが、西宮(尼崎?)上空にあります。週に何回か、その旋回する場面に出会えるのが、会社の行き帰りに1駅分多めに歩いている甲斐のひとつ。ぐいーんと大きく舵を切るさまは、悠々としていて、見ているこちらもどっしりした気分になれます。 旋回する飛行機を写真におさめたくて、何度もチャレンジしているけれど、なかなかうまくいきません。「あ!」と出くわしたタイミングでスマホを取り出す、

筆箱の中身を最適化

雲のようにしずかにかまえ 雷よりもすばやくうごくのだ ミスターポポ(ドラゴンボール) 色とりどりのサインペンやら、芯とりどり(?)のハイテックやら、なんやかんや筆箱に詰め込んでいた学生時代も、今は昔。ここ5年くらいは、フリクションの3色ボールペンと、スタビロの蛍光ペンと、セーラーのボールペン(黒・赤・シャーペンの一体型)が、筆箱の三種の神器です。 定規や消しゴムがなくなってもドンと構えていられるけど、フリクション・蛍光ペン・ボールペンは、どれが欠けてもそわそわ、そわそわ

高層ビルで報われる自分を、想像できなかった

ここで働いていても、昇進という形では私はもう報われない、なぜなら子供を産んだから…。そういうむなしさに襲われるという話です。 まだまだ働きたいママを悩ませる「二人目のジレンマ」 昨日は、わたしの大学時代の友だち2人を我が家に呼んでの、毎年恒例の「フグパ(フグパーティー)」でした。近所の魚屋さんで用意してもらうてっさ&てっちりが、食べきれないくらいの量で、リーズナブルで、めちゃくちゃ美味しいんです。もうお店に行けないレベルの満足度。ほくほく笑顔の大人とともに、ひよこも上々の

気質は一生、変わらない

「気質」は、DNAに書き込まれた性質だから、一生変わらないし、教育して変えようとするのは、コストだけがかかって、ムダです。 植木理恵 一昨日、植木理恵さんの講演を聴きました。さすがテレビ(ほんまでっか!?TV)に7年も出てらっしゃるだけあって、話の運びがすごく上手。アジェンダなしだったのに、頭の中がとっちらからずに最後まで伺えました。その前後に聴いたセミナーも、企業のエラい方のお話でしたが、聴衆に届けることにおいて、踏んでる場数や持ってるノウハウが段違いなんでしょうね。「

昨日、大阪で消耗しました

自分のものなら、もう少し丁寧に被害評価するだろうし、どこがどう悪いのか、どこはまだ使えるのか、具体的にかつ詳細に知りたいと思うだろう。当事者意識があったら、そうする。そうしないのは当事者意識がないからである。 内田樹「こんな日本でよかったね - 構造主義的日本論」 昨日、中之島で社外セミナーがあって、数年ぶりに大阪に足を踏み入れました。JR大阪駅が新しくなって以来初めて来たから、もう5年くらい、西宮より西に引っ込んでたことになります。右も左も分からない18歳の時に感じた、

家もメイク道具も、無水エタノール

僕が旅に出る理由はだいたい百個くらいあって くるり「ハイウェイ」 わたしの掃除の三種の神器は、ダスキンのモップ、マキタの充電式クリーナー、そして、無水エタノールと水で作るアルコールスプレーです。次点は、ルンバ。お世話になっているものの、3階建ての2階でしか活用できていないので。 アルコールスプレー、簡単に自作できるし、めっちゃ便利ですよ。台所まわりも、床も、窓も、トイレも、これ1本。○○用洗剤を揃えると場所を取るから、エコ洗剤に興味はあれど、重曹やクエン酸は舞い散る粉の

毎日、同じ時間にnoteを書きたいので

脳は、現実に起きていることと強く想像していることを、はっきり区別できない。 何処かの誰か 平日、7:45にひよこと家を出るためには、7:30には身支度をはじめ(させ)ないとバタバタするし、そのためには、7:00から朝ごはんを、6:15から台所しごと&ひよこ応対を、6:00から連絡ノート書きを、がドンドンドンとマイルストーンになるのですが、なかなかどうして、その前段のnote投稿が6:00を過ぎがちになってきました。起きるのは、変わらず4:00でも。(今日は寝坊して5:00

明日、わたしが居なくてもいいように

自分ひとりいなくても仕事は回るのよ 自分の代わりなんていくらでもいるわよ それが会社よ おかざき真理「サプリ」 昨日は、いつも6時半過ぎに起きるひよこが5時半にリビングに下りてきて、ソファーでわたしに抱っこされて二度寝についたので、PCではなくスマホでnoteをしたためました。noteはUIがいいから、読むのはむしろスマホの方が勝手よく思えるけど、テキストを書くのは、わたしは圧倒的にPC派だな、とあらためて思いました。UIうんぬんではなく、「わたくしごと」によって。 こ

LOVE、御大切に

欠乏は心を占拠する。飢えた被験者が食べ物のことを考えたのと同じように、人はどんな欠乏でも経験すると、それに心を奪われる。心は自動的に、いやおうなく、満たされていないニーズの方を向いてしまう。 センディル・ムッライナタン他「いつも『時間がない』あなたに」 義実家に限らず、実家や旅行から帰ってきたときもそうなのですが、"ハレ"でリフレッシュしてきたはずなのに、「荷物を片づけなきゃ」「晩ごはんの支度しなきゃ」「あー、はいはい、今日のパジャマね(たたまれ待ちの洗濯物の山をゴソゴソ

13日の金曜日が、はじまりの合図でした

不思議な話を聞いて想像力をふくらませるのは、決まって第三者である。不思議を経験した当事者は、ただただ茫洋とした表情であいまいな記憶を探るばかりだ。 万城目学「ザ・万歩計」 来たる春で、この街に住んで丸15年が経ちます。途中、新婚半年ちょっとを西宮で暮らしたけれど、あれこれ縁に恵まれて、この地に舞い戻って来ました。大学も会社も甲山にほど近いので、来る日も来る日も、あずき色の電車に乗って、東へ西へ、えっちらおっちら。 父の転勤で、小学校から高校までの12年間を、横浜で過ごし