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気質は一生、変わらない

「気質」は、DNAに書き込まれた性質だから、一生変わらないし、教育して変えようとするのは、コストだけがかかって、ムダです。

植木理恵

一昨日、植木理恵さんの講演を聴きました。さすがテレビ(ほんまでっか!?TV)に7年も出てらっしゃるだけあって、話の運びがすごく上手。アジェンダなしだったのに、頭の中がとっちらからずに最後まで伺えました。その前後に聴いたセミナーも、企業のエラい方のお話でしたが、聴衆に届けることにおいて、踏んでる場数や持ってるノウハウが段違いなんでしょうね。「話すスピード」と「話を、シャーっと直線状ではなくて、ぐるぐる渦を巻くように展開する(前段の話に時折戻る、重ねる)」は、すぐ活かせるテクニックだから、わたしも声で説明するときに取り込もうと思います。

一生変わらない「気質」は、「内向的/外向的」「情緒安定型/不安定型」の2つがあるそうです。

「内向的/外向的」は、社交性ではなくて、意思の軸の向きのことです。例えば、知り合いが入院したときに、すぐにお見舞いに駆けつける人は、内向的。自分が「こうしたい」から、自分が思うタイミングで動く。空気を読まない。対して、その人を慮って逡巡した末にお見舞いに行きそびれる人は、外向的。外の情報によって、自分の行動を決める。空気を読む。

「情緒安定型/不安定型」は、「これをやるぞ」と一度締めたハチマキを、途中で外せるか、外せないかです。安定型の人は、折り合いをつけてハチマキを外せる。グレーのものを抱えても眠れる。でも、不安定型の人は、完遂するまでハチマキを外すことができない。白黒つくまで終われない。

本来、どちらの気質の方が優れているとかはないけれど、たいがい、大きな仕事をやり遂げるのは、内向的&情緒不安定型の人。世に出るのはそういう人が多いから、つい、「まわりを慮って動けない人ってバカなの?」「わたしたちは白黒つくまでやっただけ。グレーで終わらせちゃう人ってバカなの?」といったキツイ意見で刺されてしまう、外向的&情緒安定型組。わたしはバリバリの外向的&情緒安定型なので、いつも少なからず「うぅっ」とわき腹を押さえるのだけど、そうか、越えられない(越えなくていい)壁だったんですね。

とまぁ、勢いよく「バリバリ」と言ったけれど、ほんとうに「バリバリ」なんだろうか。遺伝子的には「どちらかというと」なのに、後天的性格で「バリバリ」を自認してるだけじゃないのか。そういえば、利き脳診断だと、わたし、右右脳じゃないか。指組みも腕組みも、左が上。ぜんぜん、感覚とイメージで突っ走るタイプじゃないのに。ほんとうのわたしって、遺伝子的にはどうなの!?

なんて思いつつ、「当たってないわ、こんなん嘘やん!」「そんなん言うても、結局、自分がどうなりたいかやん!」と言わずに、「ほんまでっか!?」と愉しめるのは、外向的&情緒安定型ゆえんなのかなと思います。

明日は、パジャマにアイロンをかける話か、食器棚の話か、大阪で消耗したその後の話を書くつもりです。

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