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【選挙ウォッチャー】 参院選2019・埼玉県選挙区レポート。

埼玉県選挙区は定数4となっており、なかなかの激戦が展開されました。自民党と公明党、立憲民主党の当選はほぼ間違いないと見られていたため、残る1議席を巡って、日本共産党と国民民主党、日本維新の会が争っていたという感じです。立憲民主党の内部を見ると、そこまで優れた政党というわけではないかもしれませんが、期待できる野党が他にないこともあって、立憲民主党が獲得する票はどんどん大きくなっている気がします。逆に、国民民主党はそこまで大差があるわけではないけれど、これからどんどん議席を失っていくフェーズに突入しています。本当に選挙に強い重鎮を除き、新人で国民民主党から立候補して勝てる人はほとんどいないのではないかと思えてきます。

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古川 俊治  56 現 自民党
矢倉 克夫  44 現 公明党
熊谷 裕人  57 新 立憲民主党
宍戸 千絵  41 新 国民民主党
伊藤 岳   59 新 日本共産党
沢田 良   39 新 日本維新の会
佐藤 恵理子 33 新 NHKから国民を守る党
鮫島 良司  64 新 安楽死制度を考える会
小島 一郎  48 新 幸福実現党

今年から埼玉県の改選数は4になったものの、自民党が2人出してくるようなことがなかったため、日本共産党が21年ぶりの議席獲得となりました。日本共産党の選挙戦略はいつもとまったく変わらなかったので、伊藤岳さんの思いがより多くの人に伝わったというわけでもないし、野党側にも強力な新人候補がいなかったおかげだと考えています。「思いが伝わった」と思ってしまうのが共産党支持者の悪い癖なので、ただの巡り合わせであるということは冒頭に書いておきたいと思います。


■ 古川俊治候補の主張

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古川俊治さんは、開成中・開成高・慶応大・オックスフォード大という超エリート学歴を歩み、医師で弁護士でMBAの資格も持っているという、とんでもなく頭の良い人です。だけど、政治資金を使って3年間で67件、総額532万円分のワインを爆買いしていたことが発覚。1本あたりに換算すると約7万9400円のワインということになり、「どんだけ高級なワインを買ってんだよ!」とツッコまずにはいられません。実家が巨大な病院を経営している医者の一族ということもあり、金銭感覚もセレブなのでしょう。ちなみに、公明党のことは大嫌いのようです。そんな古川俊治さんですが、TPP賛成、9条改憲賛成、集団的自衛権賛成、核武装賛成というオジサンです。神道政治連盟国会議員懇談会に入っており、家族の絆特命委員会では委員長もしており、同性婚には明確に反対しています。どれだけ頭が良くても古い価値観から脱却できないオジサンは老害です。


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