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【選挙ウォッチャー】 国民主権党・平塚正幸のロリコン下半身スキャンダル。

 4月22日の朝、国民主権党の党首・平塚正幸が、当時、中学2年生だった女子生徒を妊娠・出産させていたことを『FLASH』が報じました。
 平塚正幸は2019年の参院選の際、反社会的カルト政党「NHKから国民を守る党」の公認候補として立候補し、その後、熱烈なN国信者として活動していた時期があったため、これまで僕は事あるごとに取材をし、記事にしてきました。しかし、まさかこんなニュースをまとめることになるとは思いませんでした。

週刊誌報道の直後にもかかわらず、ウクライナ大使館前に現れた平塚正幸(筆者撮影)

 この日は、ウクライナ大使館前で「国民主権党」が抗議デモを行うということで、マスコミ各社がスタンバイ。平塚正幸が現れると、記者たちは女子中学生との淫行疑惑について質問しました。しかし、平塚正幸は質問に答えずに抗議デモに参加。国民主権党の支持者向けに動画を撮影し、記者の質問には一切答えず、「今日の22時から配信をする」とだけ言いました。
 結局、配信予定だったニコニコ動画のチャンネルがBANされてしまったらしく、説明らしい説明はされないまま。(※のちに言い訳の動画がアップされ、現在は高校1年生にあたるが、とても大人びた印象の少女で相思相愛だったと強調。しかし、計算をすると、付き合い始めた当時が中学2年生だったことは間違いないようです。)こんなことになるなら、その場で応じていただきたいものです。

ウクライナ大使館の前で持論を語る平塚正幸(筆者撮影)

 なぜ「国民主権党」は、ウクライナ大使館の前で抗議をするのか。
 それは「コロナはただの風邪」「マスクやワクチンは危険」と主張する陰謀論者たちなので、「本当はロシアが正義で、ウクライナが悪だ」と思っているからです。なので、最近の「国民主権党」は軸足を「コロナの話」から「ロシアの話」に移しつつあります。
 実は、ロシアのプーチン大統領がディープステートからウクライナ国民を解放するために戦争を仕掛けている話は「神真都Q」をはじめ、コロナ陰謀論者たちの間で多く語られています。どれも嘘なのですが、この話を信じる人たちが意外と多いのも事実です。

車体には「ロシア軍」のウクライナ侵略のシンボル『Z』の文字が刻まれている(筆者撮影)

 党首・平塚正幸の顔がデザインされた国民主権党の政党カーには、ウクライナ侵略のシンボルと言えるロシア軍の『Z』の文字が貼られています。きょうび『Z』の文字をそのまんまの意味で掲げ、よりによってウクライナ大使館に来てしまうアホは「国民主権党」ぐらいしかありません。女子中学生を妊娠・出産させてしまった党首率いる政治団体であることと合わせ、まさに「日本の恥」です。さすがは、立花孝志の弟子!

子どもを乗せたベビーカーを盾にする中根淳(筆者撮影)

 これまで「国民主権党」は、子どものワクチン接種に反対し、子どもの健康を守るためにマスクを外そうと主張してきました。しかし、この日にウクライナ大使館で行われた抗議デモでは、東京都議選や葛飾区議選に立候補したこともある「国民主権党」の中根淳が、ベビーカーに子どもを乗せてデモに参加。子どもを盾にしているようにしか見えませんでした。なお、中根淳はマスコミのカメラに「子どもを撮るな!」と言っていましたが、そのはるか前段階の話として「連れてくるな!」です。いろんな意味で子どもに良くありません。
 それでいて党首は、中学2年生の女の子を妊娠・出産させたというのですから、やっぱり「子どもを守る」どころか、「子どもを危険に晒す」「子どもの人生を大きく狂わせている」と言ってもいいのではないでしょうか。

警察とモメる中根淳と、それを撮影する国民主権党のスタッフ(筆者撮影)

 今に始まったことではありませんが、毎回、現場の警察官とノーマスクでモメる国民主権党のメンバー。警察の方々には同情しますが、この後、中根淳がベビーカーを放置したまま抗議デモに夢中になっていた時、狭い住宅街の一角にあるウクライナ大使館の前を車が通ったのですが、その時に子どもを守っていたのは、現場の警察官の方であるということは「国民主権党」のメンバーに伝えたいと思います。

狭い道路を通行する車から子供を守っていた現場の警察官(筆者撮影)

 さすがに中学2年生の女子と淫行の末に妊娠・出産というニュースは、ドン引き以外のナニモノでもなく、多くの支持者が離れるかと思いきや、N国信者と同様、物の善悪の判断がつかないからカルト政党の支持を続けているので、今回のスキャンダルに触れても、擁護の声が圧倒的に多く、「他人の恋愛にとやかく言うな!」とまで言い出す始末です。
 しかし、相手が女子中学生だったとなると、さすがに「他人の恋愛」というカテゴリーではなくなってしまいます。一線を超えるタイプのロリコンは社会が許してくれません。なにしろ、刑務所内でのヒエラルキーでさえ、さまざまな犯罪の中で「性犯罪者」が一番下で、中でも特に「ロリコン」は最も地位が低いとされています。いろんな犯罪をしてきた悪人たちの集団でさえ「ロリコン」は最下層です。

平塚正幸の出没に、大量の警察官が警備を固めた(筆者撮影)

 さて、この「国民主権党」については、これまで数々の無料記事を書いてまいりましたので、「国民主権党って何?」という部分については、他の政治ジャーナリストの方々よりは詳しいと思います。必要とあらば、Twitterでダイレクトメッセージをいただきましたら、記事でも取材でも対応いたします。

 ちなみに、話題になっている党首・平塚正幸は、2019年の参院選にNHKから国民を守る党の公認で立候補しています。その後、熱心なN国信者として活動し、最終的に党内でモメて「国民主権党」を立ち上げたという経緯があります。
 なので、誰よりも「NHKから国民を守る党」を最前線で監視してきた人間として、この「コロナはただの風邪」と主張するカルト政治団体「国民主権党」も監視対象となっていました。著書の中では「国民主権党」について丁寧に触れています。そして、我々は「国民主権党」のことを「N国党の変異株」と呼んでいます。もしよろしければ、全国の書店やAmazonでお求めいただけますので、どうぞよろしくお願いします。


■ これまでの「国民主権党」の流れ

 2019年の参院選で「NHKから国民を守る党」の公認候補となり、最終的に党内でモメて、2020年2月に「国民主権党」なるものを立ち上げた平塚正幸。一躍脚光を浴びるキッカケは、2020年7月の東京都知事選で掲げた「コロナはただの風邪」という主張だと思います。
 なるべく無料記事を中心に過去の記事をまとめてまいりますので、それぞれの記事をじっくりお楽しみいただければ幸いです。

 2020年7月の東京都知事選には、平塚正幸と同様の主張をするカルト団体が複数存在し、「マスクを外そう!」などと言っていましたが、平塚正幸は「ゴムまで外していた」わけですから、手に負えません。

 東京都知事選に落選した後は、渋谷のハチ公前で「クラスターフェス」なるイベントを開催し、ノーマスクを訴え、同じ考えの人たちを集めていました。週刊誌「フラッシュ」によると、この頃に女子中学生と出会い、児童福祉法違反や青少年健全育成条例違反が疑われる行為に及んでいたという話になっています。

 その後は、尊師・立花孝志をお手本として、かなり過激な行動を繰り返すようになります。目黒区の東京都議の家の前で迷惑なデモをしたり、ある時は日本医師会の建物に侵入して逮捕されたこともありました。
 ちなみに、建造物侵入罪で逮捕された時、平塚正幸の師匠である立花孝志は、この犯罪行為を高く評価していたことも記しておきましょう。犯罪を正当化しているところを見ても、彼らは「反社会的カルト集団」です。

 こうした過激な行動は、尊師・立花孝志の背中を見て覚えたものではありますが、平塚正幸の「国民主権党」に引き継がれ、先日、リーダーが逮捕された「神真都Q(やまとキュー)」のワクチン接種会場襲撃事件にもつながってくる話です。
 平和的に「ワクチンは危険だ!」と訴えるのではなく、ワクチン接種会場を襲撃してしまうメンタル。それは「反コロナ」「反ワクチン」を訴えている「国民主権党」の過激な行動による影響、もっと言えば、その師匠である「NHKから国民を守る党」の過激な行動による影響も少なくないのではないと思います。だから僕は、この本を書いて皆さんに警鐘を鳴らしていました。

 まさか平塚正幸が「女子中学生との淫行」で世間をざわつかせることになるとは思いませんでしたが、ほとんど「テロリスト集団」と言っても過言ではない政治団体の党首による、笑えないスキャンダル。
 やっぱりこの界隈に集まる人たちは、平塚正幸に限らず、どいつもこいつも「まともな人間ではない」ということは伝えておかなければなりません。
 そして、その「まともな人間ではない人たち」が、今度の参院選も含めて狙っているのが「政治の世界」なのです。僕たちは既にだいぶイカれた人たちに毎年2億円以上の税金を投じるぐらいには蝕まれており、一人でも多くの方に気づいていただきたい状況です。

 おかげさまで「神真都Q」については、公安警察の家宅捜索が猛烈に効いていて、実質的に解散状態にあります。そして、今回のロリコン下半身スキャンダルで「国民主権党」も壊滅状態に陥りそうです。そうなると、これまで「神真都Q」「国民主権党」のまわりに集まっていた人たちが、新たな政治団体を求めて大量に移動する可能性があります。
 現在、最も「神真都Q」「国民主権党」の支持者の受け皿になりそうなのは、同じようなコロナ陰謀論を唱える「参政党」で、黒川敦彦が幹事長を務める「NHK受信料を支払わない国民を守る党(N国党)」も、受け皿になるべく活動をしています。


■「国民主権党」の主張と戦績について

 これまで「国民主権党」がどれだけ荒唐無稽なことを言ってきたのかについては、党首の平塚正幸が千葉県知事選に立候補してきた際に検証していますが、どれも「デマ」が根拠になっています。
 そして、これまで「国民主権党」は、すべての選挙において記録されています。これまでに議席を獲得したことは一度もありませんが、今回のスキャンダルによって、より一層、地方選も含めて勝てなくなってしまったのではないかと予想しています。

 選挙レポートはそれぞれ有料となっていますが、どのような戦いをしてきたのかについては、しっかりまとめているつもりです。もちろん、これからも「国民主権党」のメンバーが立候補してきた時にはチェックしていくつもりですが、週刊誌には「少女家族とトラブルになっている」と書かれているものの、どうやら党内では「円満である」というメッセージが流されているっぽいので、どこまで離党者が出るのかは不透明です。


■ 「やましいことをしていない」という主張

マスコミの質問に笑顔でノーコメントを貫く平塚正幸(筆者撮影)

 尊師・立花孝志を「師匠」とする平塚正幸なので、昨年末、国民主権党の事務所にガサ入れがあった時に、本来であれば、ここぞとばかりに大騒ぎをするのがセオリーでした。まさに今、「綾野剛さんが17歳の少女と淫行している」と言い回り、綾野剛さんの所属事務所から「警告書」が送り付けられると「言論弾圧だ!」と大騒ぎしながら、名誉毀損している側の人間がなぜか裁判を起こし、綾野剛さんを「被告」と罵りながら、自分たちの正当性を主張するスタイル。
 ところが、いつもだったら大騒ぎをしてアホの同情を買い、勢力の拡大に結び付けるはずが、当時は家宅捜索の後、貝のように黙り、何の情報も発信しませんでした。「国民主権党」は陰謀論で勢力を拡大しているため、家宅捜索を受けた時こそ「言論弾圧だ!」とか「ディープステートが我々のことを潰そうとしている!」と大騒ぎをすれば、さらなる支持者拡大につながったと思いますが、それをしなかったのです。
 なぜ、セオリーから外れていたのか。当時はまったくわかりませんでしたが、この週刊誌の報道を受け、「なるほど」と思いました。そりゃ大騒ぎできるはずもありません。今思えば、あのライブ配信は「国民主権党」を応援している支持者のためではなく、女子中学生に向けてのメッセージだったのかもしれません。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

陰謀論を武器に、今度の参院選では45選挙区に候補者を擁立する計画(筆者撮影)

 あまり知られていませんが、「国民主権党」は今年6月から7月にかけて行われる参院選で、全国の都道府県45選挙区に候補者を擁立する計画を立てています。既に供託金のために必要な2億円以上のお金が集まったと話しており、おそらく皆さんの街にも現れます。
 しかし、彼らは「N国党」と同様、「カルト政治団体」です。陰謀論を信じてしまう人たちをターゲットとして、表向きは「子どもを守る」と良さそうなことを言いますが、実際は「子どもを守らないロリコン」です。もちろん、戦略のお手本にするのは「N国党」。しかし、N国党が「NHKの受信料問題を解決する」というワンイシューでありながら、実際にはただの迷惑系YouTuberだったように、「国民主権党」も子供を守りません。くれぐれも騙されないように、しっかり状況を把握してもらいたいと思います。

 そして、何度も宣伝になってしまって恐縮ですが、「NHKから国民を守る党」の暖簾分け政治団体「国民主権党」については、この本にもまとめておりますので、ぜひ読んでいただきたいと思います。反知性主義のアホが政治に参入し、税金でメシを食おうとしています。この危機的な状況を一人でも多くの方に知っていただきたいです。


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