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【選挙ウォッチャー】 茂原市議選2021・分析レポート。

4月18日告示、4月25日投開票で、千葉県の茂原市議選が行われたのですが、定数22に対し、32人が立候補する大激戦となったため、とても見応えのある面白い選挙になりました。今週は実にたくさんの選挙が行われていて、全部で20個の選挙を取材してきたわけですが、その中でも茂原市議選のレポートをなるべく早く出そうと思った理由は、あの「コロナはただの風邪」でお馴染みの「国民主権党」の候補者が出てきたからです。ウンコのある所には、いつも僕がいます。

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なにしろ10人が落選する選挙なので、かなりの実力を要する激しい戦いになってしまいました。茂原市は千葉県の中でも田舎なので、激戦になる理屈はないのですが、前回が誰でもワンチャン当選しそうなぐらいに、ぬるい選挙だったので、今回もワンチャンあるのではないかと思った人たちがたくさんいたということではないかと見ています。ポスターを見た時点でポンコツ感が出ている人も多かったので、人数の割にはハードルが高くなかったのかもしれませんが、かなり見応えのある選挙になりました。


■ 立憲民主党は落選している

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今回の茂原市議選では、現職が5人も落選しており、新旧の入れ替わりが起こっているのですが、共産党が1議席を落としたほか、3期12年・副議長の実績がある立憲民主党の現職が落選しています。茂原市は、衆院選における「千葉11区」にあたり、政権交代が起こった2009年の衆院選でも自民党が勝ち続けており、自民党が野党系の候補にトリプルスコアで勝ち続けている独特な土地。それゆえに、立憲民主党の看板が逆効果になってしまった可能性があります。茂原市や東金市、勝浦市などは圧倒的に自民党なのです。


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