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覚書_62

「私は意志が強くない」

自分の意志の弱さにがっかりしたことなんて、数えきれないくらいある。
何なら数えてすらいない、それくらい毎日がっかりしている。

あれだけ情熱持って学歴もかなぐり捨てて飛び込んだ世界でも、
のっぴきならない、意志の強弱とは別の事情で
辞めざるを得なかった。

その経験が多分私の中で一番大きくて、頑張ってもどうしようもないことはある、とひとつ大人になった。
とはいえ、もちろん頑張らない人には挑戦権すらないのがこの世の常なのは大前提で。

9年前に病気がわかったのもあって、なるべく無理をしないで頑張れる方法を模索するようになった。
私は意志が強い方じゃない、病気のせいで気分の波もあるので、自分の性格を踏まえて頑張りをシステム化しようと試みている。

ひとつ成功したと思えるのは、あるプレイリストを流したら
自動的に机の前に座る、ということ。
これが流れている間はベッドには行かないように身体に覚えさせた。
今じゃ寝るときはプレイリストを切らないと眠れないようになった。

こういう風に、ひとつずつ身体に覚えさせて無理なく物事を続けられるようにしたい。次は筋トレとかストレッチを習慣化するために何か考えるつもり。だんだん食生活だけじゃ体型をキープできるような年齢じゃなくなってきているから。

意志の強弱に関係なく、頑張れる環境に身を置くとか、ちょっとの工夫次第で物事が続けられるとか、私にとってはめちゃくちゃ大事な気がしてる。

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