石拾い専門雑誌 by 千葉麻十佳出版

美術作家、愛鳥家、天気予報研究家。主に自然現象を使った作品を制作しています。特に太陽、…

石拾い専門雑誌 by 千葉麻十佳出版

美術作家、愛鳥家、天気予報研究家。主に自然現象を使った作品を制作しています。特に太陽、科学、農耕、宇宙に関心があります。日本とドイツで彫刻を勉強しました。2009年DAAD奨学生。ドイツに10年くらい住んでいました🦕🦜🦖🕊 🐢

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特集 石は拾っていいのか?

石、数えれば有限だろうが数えているうちに増えていく物体。そのほとんどがかつて地球から吐き出された、星の活動の帰結である。地球内部の時間を内包している石……ほしくないわけがない!!ということで、石拾い専門雑誌の記念すべき初記事は「石は拾っていいのか」という問いから産声を上げたい。 知っておくべき石拾いの基礎知識先に結論を言ってしまうと、日本で石は拾っていい。ただ、どこでもどんな石でも拾っていいわけではない。 石には所有者がいる 実は日本のほとんどの石には所有者がいる。個人

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    • リポート 最新石拾い ❷

      北海道の春は忙しい。雪解けで露出した石を拾う季節が始まる。今回もまた車を出してもらい札幌の郊外で石を採取した。車を使ったことに賛否両論あると思う。今回も見逃してほしい。採取場所は最寄りの公共交通機関から徒歩2時間45分だった。往復5時間半で復路は石を持っての2時間45分である。身体の異様な酷使は石拾い道に反する。体が資本。石拾いもまた我々に与えられた大切な資本なのである。文明の利器が使えるところではしっかり使った方が良い。 今回の石拾いの目的は7月に東京で予定している個展だ

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      • 石拾い飯 有名郷土料理編

        想像してください。あなたは今桃太郎電鉄をプレイしています。私がやり込んだスーパーファミコン版のスーパー桃太郎電鉄Ⅱを。出雲に行ったらいずもそばを、盛岡に行ったらわんこそばを、山形に行ったらサクランボを食べてみたくなりませんか?大人になった今旅をすると、桃鉄を思い出しながらできるだけ有名郷土料理を食べるようにしています。グルメ企画の今回はスーパー桃太郎電鉄Ⅱの物件にもある、今までのリサーチ中に食べた有名郷土料理をピックアップして紹介していきます! 長崎ちゃんぽん 私が北海道

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        • リポート 最新石拾い ❶

          石拾い専門雑誌として石拾い情報をリアルタイムで更新していくことは需要に叶うはず。もっとも、最新の石拾いは石ではなく火山灰となった。しかも大量に必要だったため購入した。最初から石拾い道を外れるリポートとなったが、スコップを使い自ら土嚢袋に詰めるという、結局は石拾いに似た肉体の酷使となったので容認してほしい。 今回どうしても車が必要だったので親に車を出してもらった。公共交通機関民のくせに!と罵ってもらっても構わないが、むしろ家族総出で火山灰を採取したことに笑ってほしい。母は黄砂

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        • リポート 石拾い
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          特集 ドローンは石拾いに役立つか

          ドローンを石拾いで活用したいと考える人も多いのではないだろうか。日本国にはドローンを公共の福祉に役立てたいという目論見があるらしい。ならば石拾いでの活用は真剣に考えるべき時だろう。2022年12月に導入された国家資格に伴い以前とは運用ルールが大きく変わったドローン。今まで以上に複雑で煩雑になったルール、その徒労を凌駕してまでドローンは石拾いに役立つのだろうか? 今回はタイトル通りドローンと石拾いの関係を特集し考察する。もし有用ならばドローンを石拾いに使わない手はない。無料部分

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          特集 ドローンは石拾いに役立つか

          旅日記 横浜トリエンナーレに行ってきたよ

          2024年3月16日(土)と17日(日)に横浜トリエンナーレに行ってきました。開幕2日目と3日目です。旅人の私は2日間(実質1日半)で5会場を観て周らなければならないという不遇な境遇。若い頃養った超速早見技を駆使しての鑑賞となりました。それでは、みんなが横浜トリエンナーレを「どれ観にいくか」と思ってもらえることを目的にリポートしていきます! 第8回横浜トリエンナーレ 「野草:いま、ここで生きてる」 横浜美術館メイン会場です。午前中は人多めでした。行くなら平日か午後がおすす

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          旅日記 横浜トリエンナーレに行ってきたよ

          後書き 母親たちは南西風

          ↑『母親たちは南西風』バックナンバー 構想段階も入れると延べ1ヵ月に渡り書き続けた「母親たちは南西風」、自身のルーツを探す旅として旅系雑誌である本誌にふさわしいと連載コラムを書くことを決めた。これまでの記事と同様1ヵ月に2本くらいのペースで投稿しようと思っていたが、いざ書いてみると思ったよりもとても楽しく時には1週間に2本という石拾い専門雑誌始まって以来のペースでの投稿となった。 私が遺伝子検査をしたのは2023年の8月であり、検査結果を知ったのは同年9月だった。1度トラ

          コラム 母親たちは南西風 - ミトコンドリア・イヴは泣かない 6

          ↑『母親たちは南西風』のバックナンバー 連載コラム『母親たちは南西風』、今回が最終回です。ここまでZ5とZ、その親であるCZ、さらにその親であるM8、さらにそのまた親であるMまで見てきました。今回はアフリカを出たL3と、いよいよ風の発生源であるLについて書いていきます。母親たちを北東に向かわせたアフリカからの追い風、一体どのようなものなのでしょうか? 今回も参考にするのは篠田謙一著『新版 日本人になった祖先たち DNAが解明する多元的構造 NHKブックス』(以下、本)です

          コラム 母親たちは南西風 - ミトコンドリア・イヴは泣かない 6

          コラム 母親たちは南西風 - 母系だけって他の祖先どこ行った 5

          ↑ 『母親たちは南西風』バックナンバー ついに第5回まで続いたこのコラム。毎回大好評ですね!この連載を始めてからフォロワーの数が3倍になりました。これは凄いことですよ!並のインフルエンサーでは太刀打ちできないと思います。すごすぎる!! さて、と。私のmtDNAハプログループの変遷は「L → L3 → M → M8 → CZ → Z → Z5」でした。今回はCZとM8とMについて調べたことを書いていきます。今回も参考にしたのは篠田謙一著『新版 日本人になった祖先たち DNAが

          コラム 母親たちは南西風 - 母系だけって他の祖先どこ行った 5

          コラム 母親たちは南西風 - 遠い親戚近くの他人と言うけれど 4

          ↑ 『母親たちは南西風』のバックナンバー 皆さんこんにちは。誰も読んでいなくても書き続ける、淘汰の存在しない世界ことこのコラムは気づけばもう第4弾ですね。毎回好評なのでmtDNAのZ以外の方も見ているのだと推測します。自分とは違う、しかも少数ハプロについて詳しくなるのはとっても良いことだと思います。 ミトコンドリアDNAでルーツを巡る旅の第4弾は、mtDNAハプログループZ率高めと思われるサーミ人と、リサーチ中にみつけたミトコンドリアZ戦士の仲間、エヴェン人について書いてい

          コラム 母親たちは南西風 - 遠い親戚近くの他人と言うけれど 4

          コラム 母親たちは南西風 - ミトコンドリアZ戦士のかつてない恐怖 3

          ↑ 前々回の記事 ↑ 前回の記事 ミトコンドリアDNAで母系のルーツを探るコラムシリーズ、待望の第3弾です。大好評のような気がしています。前回は我がmtDNAハプログループZについて掘り下げていきました。今回もZについて、前回は紙幅の都合上で書ききれなかったことを書いていきます。 私ことZ5は、日本の愛知に多くいそうだということが前回判明しました。そこで、母に聞いて母系を遡れるだけ遡ってみました。まず、母と母方の祖母は東京生まれです。母方の曽祖母は静岡県出身、パーキング

          コラム 母親たちは南西風 - ミトコンドリアZ戦士のかつてない恐怖 3

          コラム 母親たちは南西風 - ルーツを知ることの裏側にあるもの 2

          ↑ 前回の記事 謎多きmtDNAハプログループZ。日本に1.2~1.3%しかいない少数グループです。それでも調べれば少しずつ情報は出てくるもので、今回はZとそのサブクレードZ5に焦点を当てて今わかる限りのことを書いていきます。今回のコラムは主に英語版Wikipediaと篠田謙一著『新版 日本人になった祖先たち DNAが解明する多元的構造 NHKブックス』(以下、本)から得た知識で書いています。 (昔の私はWikipediaに書いてあることを基にちゃんとした文章を書く奴は信用

          コラム 母親たちは南西風 - ルーツを知ることの裏側にあるもの 2

          コラム 母親たちは南西風 - ミトコンドリアDNAにみる母系の移動 1

          『私たちはどこから来たのか』。よく聞く言葉ですよね。学生は誰かしらこの成句を使って作品を作っているし、企業でもこのフレーズで商品や研究のコンセプトを説明していることが多い気がします。いや、皮肉じゃないです。私も人一倍どこから来たのかに関心がありますから。それが高じて遺伝子検査でルーツを調べました。長年の夢だったんです。 ちょっと昔話をします。私が遺伝子検査に興味を持った原体験として記憶しているのは、2007年に東京国立科学博物館で開かれた『インカ・マヤ・アステカ展』です。展

          コラム 母親たちは南西風 - ミトコンドリアDNAにみる母系の移動 1

          特集 ジオパーク

          石拾いに興味があれば高確率で遭遇するジオパーク。しかし、ジオパークとは何なのか今ひとつわからない人も多いのではないだろうか。かくいう私がジオパークとは何かを理解したのは2021年の夏である。人生に「遅かったー……もう無理」ということは少ししかない。今からみんなもジオパーク博士になれる。 今回は無料部分でジオパークとは何かを解説し、有料部分ではジオパークについての自説を展開する。 ジオパークとは何か ジオパークの概要 まずは言葉から読み解いていきたい。パークはParkで

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          今年のイチ推し⭐️プラネタリウム

          1923年にドイツで初めて公開されてから2023年でプラネタリウムは100周年!人工的に星空を作り出せるようになったことで、宇宙が身近に感じられるようになったのではないのでしょうか?そこで今回は、記念すべき100周年の年に私が見た個性的なプラネタリウムをランキング形式で紹介していきます。ぜひ2024年プラネタリウム巡りの参考にしてください! セーレンプラネット(福井市)第3位 3128億ポイント 福井駅のすぐそばの複合施設にあるセーレンプラネットは、その名の通り天文の展示

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          石拾い専門雑誌から新年のご挨拶

          能登半島地震で災害に遭われた皆さまに心よりお見舞い申し上げます。 あけましておめでとうございます 昨年は石拾い専門雑誌の刊行を決意したものの記事を1本しか投稿しなかったという体たらくでしたが、今年は月1を目指し投稿を続けて行きたいと思います。本年もどうぞよろしくお願いいたします! 今年は辰年ということで、ヘッダーの画像は龍に見えなくもない長くなったヒミちゃんです。龍は多分だけど恐竜の亜種なので鳥と遠い親戚だと思うんですよ。龍の手なんて鳥の脚そっくりですよね。4本指なところ

          石拾い専門雑誌から新年のご挨拶