意味のない疑問で終えると文章はおしゃれになる?
おしゃれな文章ってなんなんでしょう。いまいち定義がはっきりしませんがnoteで勝手にブログを書いている以上、やっぱり「おしゃれな文章だな」って思ってもらいたいものです。
1.伏線?綺麗な言葉?
一番最初に思い浮かぶのが伏線回収。一見関係ないような事柄を最初の方で述べて、最後で「あーそういうことだったのか!」となるような文章は、紛れもなくオシャレです。
例を出したいんですが全然思いつきません。わからない人は伊坂幸太郎の小説でも読んでください。至る所に伏線が散りばめられています。
また、話し言葉では使わないような綺麗な美しい表現を使うと言う手もあります。トッピングを豪華にすることでおしゃれに見せる方法。
これも例を出したいのですがあいにく思いつきません。そう、この2つの問題点はここ。かなりの時間かけて考えないと思いつかないし、思いついたとしてもそれがおしゃれだと認識してもらう打率は限りなく低いです。
伏線や綺麗な表現で生み出す"本物のおしゃれさ"には才能がいります。
でも、みかんに醤油をつければイクラの味がするように、「オシャレぶる」のには才能がいりません。
僕のような凡人でも簡単にオシャレ感を演出できるのが「意味なき疑問」なのです。
2.意味がありそうで、ない
文章の最後に「〜だろうか」「〜だと思う」「〜のかな」「〜のだから」みたいな語尾で、てっきとうな気づきや疑問を書きます。これは本当になんでもいいです。あとで説明しますが、それまでの文章の内容に一ミリも掠ってなくても全然問題ありません。
例えば
「ボールペンの開発者も、鉛筆削りの感覚は好きだったのだろうか」
「晴れた日に傘を干せる人は、魚の骨を取るのがうまいと思う」
「東京駅が海の中にあったら、カレイは他の乗客に踏まれるのかな」
「チョコミントを嫌う人たちも、きっとアフォガードは喜んで食べるはずなのだから」
みたいな。本当になんでもいいのです。
読者は文章の最後で唐突に出てきたこういった気づき・疑問を見た時、「なんだこの文は。いや、でも、意味がないわけがない」と勝手に想像してくれて、何らかの比喩だと思い込むことでしょう。そして無理矢理にでも何らかの意味を見出してくれます。
そうしたらこちらの思う壺、あとは沈黙を決め込みましょう。「あれどう意味だったの??」と聞かれたら微笑み、「おしゃれな文章だったね」と言わしめたら「ありがとう」とだけ言って多くを語らない。
想像力に委ねてしまえばこっちの勝ちです。これでおしゃれっぽい文章が完成します。見破られたとしても沈黙を貫けば、読者側が「あれ、なにか見落としたかな」と想像part.2に入ってくれます。
騙されたと思ってやってみてください。存分におしゃれぶりましょう。
海鮮丼や鰻丼のように丼には素材の名前をネーミングをつかうのに、カツ丼だけ調理方法なのはどう考えてもおかしいんですから。
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