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【大学生日記】一応大学の"4年目"を終えました

大学の卒業式に出席、いや、行ってきました。私服で。決して「スーツなんか着てやるか」という意思表明としての私服ではありません。ただ単に、卒業しなかっただけです。つまり僕は今日の"主役"じゃありません。

桜のつぼみの緑、まばらに咲いたピンクに曇って白い空。大学への道を歩きながら「三色団子みてえだなあ」と思えるくらいには"卒業式感"が全くありませんでした。

保身に必死なので最初に言っておくと、単位が足りなくて留年したわけではありません。1年カナダに交換留学してたため、その分をもう1年こっちの大学で過ごさなければならない、というわけです。

"令和"が発表された2019年4月1日に中央線沿いのこの大学に入学し、翌年にはコロナに見舞われ、その次の年の夏からカナダに行き、帰ってきて就活。

これで4年。もう全然今日悪の結社に捕まって「卒業か、死か、選べ」と言われたら「する、する、するって言ってんじゃん」と叫べるくらいには満足した4年間でした。

大学生活を振り返りつつ社会への不安と期待が入り混じった晴れ姿の同期を見て、「来年も大学でぬくぬく過ごす人間が喋りかけたら彼らの雰囲気を壊してしまうかなあ」と。

そっとしておこうとも思いましたが、普段通りずけずけ話しかけてきました。そんな簡単に浸らせてたまるか。

しかし自分が当事者じゃない卒業式のイベントとしての楽しさのなさったらそれはもう。講堂の裏でジャージ姿のおばさんが一人で"朝の太極拳"に勤しんでいて、日常と非日常の対比が綺麗だったことくらい。

たこ焼きの屋台とか置いておけばいいのに。いや汚れちゃうか。何がいいんだろう、袴と映えるもの。

あ、三色団子だ。

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