ディズニーの並び列の会話をラジオ配信してほしい
ディズニーランド・シーの醍醐味は待ち時間のダラダラした会話だと思う。ファストパス亡き今、なおさらだ。
1.「聞こえてくる会話」が好き
決して盗み聞きしているわけではないが、一人で入ったカフェやご飯屋で隣から聞こえてくる会話が好きだ。全然知らない人同士の他愛もない会話には、普段自分が話さないであろう話題から全く知らないコミュニティの全く知らない誰かの愚痴まで、とにかく新鮮さが溢れている。
「誰かの会話を聞きに行こう」としてお店に向かうほど気持ち悪い人間ではないことだけは言っておく。自分の名誉のために。あくまで「たまたま聞こえてくる会話」が好きなだけだ。
その中でもディズニーの会話が"他愛もなさランキング"トップだと思う。というのも、ご飯屋さんに来る人々は会話をしに来ている。お店に来る前に、無意識のうちに「あんなこと話そう」とある程度考えているはずだ。すこし過言だが、見えない台本があると言っても、いや、過言だな。
その点ディズニーに向かう人々は「まずはソアリンで、そのあと何乗ろうかな」「風強いけど花火あがるかな?」「夜は寒いかな、今日の格好で大丈夫かな」といったことに脳の容量を取られている。待ち時間の会話など微塵も考えず、最初にソアリンに並んだときにその存在を思い出すのだ。「あ、何話そう」と。
2."ディズニー待ち時間ラジオ"待ってます
そんな状況から繰り広げられる会話に他愛があるわけがない。アトラクションへのワクワク感に気を取られ、皆が話半分で進めるため節々に疑問を抱かず、やけにテンポだけ良い会話。
老若男女が集うディズニーだ。様々な話題が生まれるだろう。ただ、もれなくどの話題も大した広がりを見せず、ただただ音を発しているだけの時間が流れているはずだ。そんな会話を、ずーっと聞いていたい。大学のレポートをやりながら、白菜を切りながら、部屋の掃除をしながら、電車に揺られながら、ずーっと。
Spotifyさん、配信待ってます。需要は絶対にあるはずだ。「たわいもない会話」を聞いていると作業効率をグンとあげるという論文があったっていい。
そしてその会話には笑いどころも話題転換もなくていい。いや、ない方がいい。
ディズニーで「え、オチは?」なんて聞いてくる関西人がいたらスプラッシュマウンテンの滝壺にでも括り付けておくといいだろう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?