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真っ直ぐハワイに行けるようになったら大人だと思う

2日後に海外旅行を控えている。大学の友人とマレーシアへ。案の定パッキングは全く進んでいない。押し入れから引っ張り出した空のスーツケースを横目にnoteを書いている。

1.なぜマレーシア?

「今度マレーシア行くんですよ!」と言うと、たいてい「なんでマレーシア?」と返される。本当の理由は「ヨーロッパより安かったから」なのだが、なんとなくそっちの方がかっこいいかなと思って「大人になったら行かなそうな場所に行きたくて」と言っている。

だいたいみんな笑ってくれるのでまあいいのだが、よく考えればこれはマレーシアに対してとんでもなく失礼な表現なのではないか。どっかでこの会話を聞かれていて入国審査で引っかからないことを祈るのみだ。

でも、お金と時間が手に入ったらあえてマレーシアは選ばない気がする。どうしてもパリ・ヴェネツィア・バルセロナに憧れがある。もちろんハワイも同様。

ただ、ハワイは少し毛色が違う。

2.「大人」とは

上手く表現できないが、ハワイはもう、ど真ん中すぎる。コロナ前の2019年、ハワイを訪れた日本人観光客は159万人いたらしい。千葉市民全員がハワイに行ってもまだ足りない数。齢22にしてまだまだ「人と違う」ことをかっこいいと思っている小さな僕は、1/159万になることにどうしても抵抗がある。

時間だけはある大学生、今もし潤沢な資金があればヨーロッパ周遊の旅を実行していたと思う。ただ、どんなにお金があっても今はハワイに行かない。というか行けない。

「大人になる」とは何か。人類に突き付けられた永遠の問いだろう。お酒が飲めるようになったら、親の許可なく結婚できるようになったら、親の支援を受けなくなったら、些細なことでイラつかなくなったら。どれも違う。

なんのためらいもなく真っ直ぐハワイに行けるようになったら、胸を張って大人だと言っていい。「インドで自分探しの旅に出たら大人になれた」はたぶん嘘。自分探しでインドを選ぶような方々はハワイをきっと嫌っている。

誤解してほしくないのは、僕はハワイに心から行きたいと思っている。唯一邪魔をしているくだらないプライドさえなければ、ハワイなんて楽しいに決まっている。間違いなく行った方がいいのだから。

ハワイに行き、ハワイのポストから日本に「今ハワイに来ています!」というハガキを恥ずかしげもなく送った時、それが僕の成人の日になることだろう。


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