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夏が好きな人、本当ですか?

好きな季節は夏か、冬か、みたいな問いが罷り通ってるのが許せない。それどころか9年前にあるネットニュースが行った「好きな季節投票」は1.2.3位が春夏秋の順、4位に「選べない」を挟んで堂々の最下位が冬。

冬、「選べない」より下か????

1.暑いじゃん

夏の熱狂的なファンは「花火あるもん」「夏祭りあるから」「海行けるし」「プールで泳ぎたい」なんて主張を繰り広げているが、いや、その、暑いじゃん。

「その暑さがいいんじゃん」とは絶対に言わせない。最近の夏はそんな次元にない。"年老いた1950年代くらいの夏"が「本当に最近の若い夏は節操がないんだよ」と言っているのが容易に想像できる。

東京ですら35度を超える日々。考えるだけで辟易とする。もう風呂じゃないか。体を30分かからずにほかほかにしてくれる空間と、ただの外が同じ温度にあることをそろそろ真剣に問題視した方がいい。

確かに、海には暑くないと入れないし浴衣も寒いと着られない。ただ、去年の予定表を見返してみほしい。いったい何日潮風を浴びて何時間浴衣に身を包んでいたでしょうか。

2.楽しくない夏の日数の方が圧倒的に多い

夏祭り、海水浴、プール、夏フェス、多くても夏のイベント日なんて10日あるかないかだろう。暑くなる6月から10月までを夏とするなら、だいたい150日の夏に対してわずか10日の"楽しい夏の日"。残り140日はただ暑い日のはずだ。

スーパーに行くにも、散歩するにも、スポーツを見るにも、ただただ意味なき暑さが突き刺さる日が140日。

改めて聞きます、本当にあなたは夏が好きですか??

10日間南国に赴いて夏を体験すれば目的は達成されませんでしょうか。皆さんは夏が好きなんじゃありません、夏に行われるイベントが好きなんです。それを夏への好意だと勘違いしてしまうのは、夏の思う壺、手のひらで転がされています。あざといですね、夏。

その点冬の寒さは、普段の日常を全てドラマチックに変えてくれます。夏の暑さは怒りになりますが、冬の寒さは趣になります。

さあ、皆さんもこちら側に来てみませんか。冬が好きな季節ランキング1位に躍り出るまで僕は活動を続けます。

いや、日本の季節が春冬秋冬、しゅんとうしゅうとうになるまで。

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