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佐渡の賽の河原で、病気で亡くなった子の魂と話したこと

昨日の夜1ヶ月ぶりに佐渡に戻って参りました。様々なところをまわって島に渡ると、改めて本当に特殊なエネルギーと歴史を刻んでいる場所だなぁということに気付かされます。
そんでもって冬の北国…九州と違いすぎる😂ある種、バリに住んでいた時並みの「こんな世界観あるの?!」というインパクトがあります。
 
***
 
そんな佐渡ですが、先日友人達と賽の河原に行きました。佐渡の中でもはずれの方、願(ねがい)集落の海沿いの厳しい岩場。海食洞穴にある子どもの霊を祀る信仰の地です。参拝者の方のお子さんの身代わりとしてお祀りしたたくさんのお地蔵さんがあります。このそばでは昔、口減らしとして赤ちゃんを崖から落としていたという歴史もあるそう。
簡単に行って良い場所ではないと感じていたためタイミングが来るのを待ち、ぴんと来たメンバーで訪れました。
 
真冬の冷たい風が吹き荒れる中、岩場をしばらく歩いて到着。あの世に通じている場所でした。

鎮魂の祈りを捧げようと手を合わせた瞬間、亡くなった子どもの魂が目の前にやってきた。5歳くらいの男の子だった。
 
「ねぇ…!助けて…!」
 
物凄い剣幕で今にも泣き叫びそうなその子はこう言った。
 
「僕が悪いの?僕、一生懸命頑張ったんだよ。とっても痛くて苦しかったけど、最後まで頑張った。お母さんが今も毎日泣いてるの。
僕に逢いたい、僕のところに来たい、どうして死んでしまったのって。話しかけても聞こえてないの。僕が悪いの?」
 
その子の亡くなった時の記憶が私の中に流れ込んでくる。
その子は癌で亡くなったようだった。お母さんや家族のために一生懸命闘病し最後まで生きようとしていた。
恐らく亡くなったのは10年以上前。お母様のご実家が佐渡にあったのか、何かのご縁でこの地にお地蔵さんを寄進したのか、はたまたお子さんが亡くなった後に祈りを捧げに来たのだろうか。
未だ悲しみに暮れながら泣いて過ごしているお母様の姿が見える。
 
僕が悪いから、死んでしまったの?僕が悪くてお母さんが毎日泣いてるの?僕、悪い子なの?
伝わってくる思いに胸がきゅっとなる。
 
「…ううん。あなたは悪くないよ。だって、こんなに一生懸命最後まで頑張ったじゃない。とても勇敢で、愛に満ちていて、あなたは本当に凄いよ。悪くなんて、全然ないよ」
 
そう伝えるとその子はわあっと泣いた。
 
「本当に僕、悪くないの?…頑張ったよね。僕、頑張ったよね…お母さんに喜んで欲しかったから」
 
「すごく良くわかるよ。どれだけ頑張ったか。大丈夫、あなたは悪くないからね」
 
その子の魂を抱っこしながら、そう伝える。
 
「でもね、お母さんが今もずっと泣いてるの。あの…お姉ちゃん。お母さんのこと、手伝ってあげて」
 
ずっと泣いているお母様を助けてほしい、ということが伝わってきた。
 
「わかった、私ができる範囲でさせてもらうね」
 
目を閉じて、賽の河原からその子の魂の祈りの道をお母様のところまで繋げるイメージをする。お母様や周りの方の心が安らいでいきますように、お子さんからのメッセージが胸に届きますように。守護霊さま達に手伝ってもらいながらエネルギーを通して、悲しみが光になって浄化されていくイメージを届ける。
 
あ、きっと届いた。お母様、受け取ってくれた。
そう思って目を開けると、その子はとても嬉しそうな顔をしていた。
 
「ありがとう、お姉ちゃん」
 
「これくらいしかできなくてごめんね。でも、きっと大丈夫。少しずつお母様は立ち直っていけると思う。周りの人も助けてくれる。きっとあなたの想いも届くようになるから」
 
「うん…!」
 
ぴかぴかに魂が光り次第に穏やかになっていく。
お母さんのこと、ずっと心配だったよね。声も届かない、自分にできることがなくって悲しくて辛かったよね。自分を責めてしまっていたよね。
祈りの光の道を通したことによって、お母様はこの瞬間何かのミラクルが起こっただろうなぁ。急に心が軽くなったり、大切なことに気づけたり。
きっとこの子も次第にお母様と通じ合えるようになって、上にあがれるだろうな。そう思ったのでした。
 
 
***
 
 
自分の命が今日もあること。ずっと重かった何かが軽くなっていくこと。それは、どこかで誰かが自分のことを祈ってくれた力のおかげでもあると思っています。

生きているって、知らぬ間にたくさんの人に愛され、守られ、祈られているからこそ成り立っているのだろうなぁ。
 
今回の件で、ミディアムとして生きている私ができることは死後の世界や魂について伝えていくことでもあるんだと痛感しました。
亡くなったから終わりではなく、魂はまたそこから旅路に出て源へと還っていく。生きている私たちにできる最大の供養は、自分の命を精一杯生き、故人のご冥福を祈ること。冥福とは、冥界での幸せを祈るという意味です。あの世にいる方から私たちは応援されて生きており、いつだって幸せを祈られている。こちらも同じように故人を祈ることによって、そのちからは通じ合い、大きな光の道となる。それを御加護とも呼ぶのだと思います。
 
人が亡くなることは、言葉にはできない深い深い悲しみでもある。
故人の魂を思う時。生きている自分が故人の魂に祈る時。自分がこの世を旅立つ時に、相手の魂に胸を張って逢うために。
自分に何ができるかを見つめ、少しずつでも行動する力を持てますように。

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